佐藤寛太（劇団EXILE）×崎山つばさインタビュー 舞台『怖い絵』「時間とお金に見合う価値ある作品を全力で作っていきたい」（前編）
2022年3月4日(金)より東京・よみうり大手町ホール、3月24日(木)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、舞台『怖い絵』が上演されます。
作・演出は放送作家や脚本家など、マルチに活躍されている鈴木おさむさん、監修は作家でドイツ文学者の中野京子さんが務めます。
中野京子さんによるベストセラー『怖い絵』は、名画に隠された恐ろしい背景を解説した美術書。物語に合わせて厳選された「怖い絵」が登場しながら、謎多き絵画コレクターであり、復讐の代行をおこなうダークヒーローの物語が連動して進んでいく新感覚のミステリー作品です。
主演は尾上松也さん、そのほか比嘉愛未さん、佐藤寛太さん（劇団EXILE）、崎山つばささん、寺脇康文さんら個性派揃いのキャストが集まりました。
THEATER GIRLは、佐藤寛太さんと崎山つばささんにインタビューを敢行。インタビュー前編となる今回は、出演が決まったときの気持ち、お互いの印象などたっぷりと語っていただきました。
初対面のお二人、「一緒に作品を作っていくのがとても楽しみ」
――お二人は本日が初対面とのことですが、お会いする前と今で印象は変わりましたか？（取材時）
崎山：お会いする前は、見た目から真面目な印象がありましたね。「堅そうかな？ ちょっと難しい方なのかな？」と思っていましたが、実は全然違いました。もちろんいい意味で（笑）。
堅さはありつつも、隠してない感じ……全てを晒しているように見えて、とてもフリーダムな方だと感じました。今はすっかり「自由に生きているな」という印象です（笑）。
佐藤：まだお会いして数時間なので、人となりが垣間見えたという段階でもなくて。でも一緒に作品を作っていくのがとても楽しみだなと思っています。お会いしてこういう印象ですというよりは、崎山さんの話し言葉から垣間見える雰囲気が「どういうお芝居されるんだろう」と思わせてくれますね。それがとても楽しみです。
アウトドアとインドアで、趣味は正反対……
――ちなみに、お二人は共通の趣味はありそうですか？
佐藤：いや、話した感じ全くないですよね？
崎山：（佐藤さんは）アウトドアなんですよ。僕はインドアなので。
佐藤：ゲームします……？
崎山：限られたものしかしないかな。『ドラゴンクエストウォーク』とか。
佐藤：ああ、ウォークかぁ。めちゃくちゃピンポイントだ（笑）。
崎山：『ドラクエ』とかじゃなくてね（笑）。でも『PUBG』、『荒野行動』とかはやってたかな。
佐藤：僕もやってました。でもそこから『Apex』に派生して、結構がっつりとやってたんですけど、最近はあまりやってなくて。やっぱり（共通の趣味は）あまりなさそうですね（笑）。趣味は何ですか？
崎山：神社巡りかな？
佐藤：素敵！ 旅行で神社に行くとかではなく、神社ありきで旅行を組む感じですか？
崎山：神社ありきで旅行に行くね。
――御朱印を集めたりもされていらっしゃるんでしょうか？
崎山：御朱印ももらいますね。
――でも神社まで歩くという意味では、アウトドアですよね。
佐藤：確かに！ そうだと思います。だって山の上にもあったりしますもん、神社。
崎山：確かにそうだね。
――そういうところにも行かれるんですか？
崎山：行きます。四国に高屋神社という山の上にある神社がありまして。そこは登るのがとてもきつかったですけど、登りきったときの爽快感や達成感はとても気持ちよかったですね。ちなみに佐藤くんは山が好きな理由は何なの？
佐藤：何だろう？ 自分を見つめ直すというほど、何かを考えて山に行くわけでもないんですよね。ふらっと行きたくなるんですよ。「山、行きたいな」って。それで自分のレベルに合う山を調べて。なので、上級者向けの山は一人で行けないこともあるんですよね。
どれくらい歩行時間かかるかな？ 10時間超えるときついな、とか。そういうのを見ながら準備して。その準備がすごく楽しいわけでもないし、頂上に上がったら必ずいい景色が観られるわけでもない。だから多分普通に登ってるときが一番楽しいんですよね。
朝早く起きて登って、テントを張って泊まって……そういうのが好きですね。
――雪山も行かれていましたよね？
佐藤：行きましたね。去年の暮れに、初めて雪山に登りました。多分、山登りはずっと趣味なんだと思います。
崎山：僕はマラソンする人と雪山を登る人は、ちょっと理解できなくて（笑）。
佐藤：確かに、僕も最初マラソンの魅力は分からなかったんですが、山道を走るトレイルランニングというのがあるんです。
それってトレイルランニングをしたいのではなくて、早く帰ってきたいから走るんですよ。そうなるとマラソンもちょっと楽しいかもなって（笑）。だんだんそういうふうに思えてきた自分がいて。
崎山：いやいや、走んなきゃええやん（笑）。
佐藤：こないだ下山したときに、まだ昼前だったので、あともう一山行けそうだなって日があって。山って、多くの山が連なって山脈になってるじゃないですか。なので、一度下りてから、別のルートでもう少し低い山に登ったんですけど、帰りの時間が結構差し迫ってたんですよね。そうか、それなら走ればいいのか！ と思って。走るとだいたいコースタイムが半分くらいになるので、走ってみたら「あ、意外とイケるな」と（笑）。
マラソンとか、トレイルランニングの大会とかがあったらちょっと出てみたいなと思いました。意外と楽しかったです。
崎山：（苦笑いしながら）……そんな舞台です（笑）。
次のページ：ダークミステリーでありつつ、息抜きできる笑いが入るのか楽しみ
