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福士蒼汰インタビュー『坂元裕二 朗読劇2021「忘れえぬ、忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」』「舞台の魅力は、始まったら役者主導になっていくところ」  

INTERVIEW

4月13日(火)より上演中の「坂元裕二朗読劇2021」。4月28日(水)からは、松下IMP ホールにて大阪公演がスタートします。

今作は、この春スタートしたドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」をはじめ、「カルテット」や「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、映画「花束みたいな恋をした」などのヒットで知られる脚本家の坂元裕二が作・演出を手掛けており、過去にさまざまなキャストが演じてきた「カラシニコフ不倫海峡」「不帰の初恋、海老名SA」の2作に、本公演のために書き下ろされた「忘れえぬ 忘れえぬ」を追加し、1公演につき3つの物語から1つが上演されます。

今回お話をうかがったのは、小芝風花さんと大阪公演に出演予定の「福士蒼汰(ふくし・そうた)」さん。自身初となる朗読劇への出演が決まった時の心境から稽古を通しての印象、福士さんが感じる“舞台の魅力”についてなど、たっぷりとお話をうかがいました。

言葉で伝えようとするからこそ、想いが溢れる

――今回、初の朗読劇作品への出演となりますが、出演が決まった時の気持ちを聞かせてください。

朗読劇というもの自体が初めてで、最初は自分にできるか不安も大きかったのですが、挑戦したい気持ちが強かったので、引き受けさせていただきました。台本を読んでいくうちに朗読劇とはこういう感じなんだというのがわかって、さらに稽古を通してどんどん楽しくなっていく感じがありました。

――福士さんの魅力的な声質は、朗読劇にとても合うのではと感じました。今までに、劇団☆新感線の舞台などにも出演されていますが、ストレート舞台などに挑むときと朗読劇とでは、演じる上での心持ちなども違いますか?

違います。まず舞台は通常だと、お客様に伝えるために、身体的な表現が大きくあると思うのですが、今回は逆に声と音だけで表現するということが、同じステージの上といえど、まったく違うものだと感じました。

――朗読劇の魅力はどんなところにあると思いますか?

朗読劇を観に行ったことがないので、どんなものなのかはじめは想像がつかなかったのですが、稽古を通して演じる楽しさに気づきました。言葉で伝えようとするからこそ、むしろ想いが溢れると言いますか。身体的表現に意識を使うのではなく、声だけで伝えないといけないので、感情がよりシンプルに伝わっていくなと感じました。

――今作では、「忘れえぬ 忘れえぬ」、「不帰の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」と日替わりで3作品が上演されますが、作品によって気持ちの切り替えはされるのでしょうか?

まったく違う作品なので、それぞれの個性を大切に演じています。読んでいくうちにどんどんその作品の中に入っていく感覚があるので、観客の皆様と一緒にその作品に没入していく感覚を僕も味わえたらいいなと思っています。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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