蒼木陣が感じた役者としての変化「数年前に比べると、自分がしたいことに向かう力は強くなった」【シアダンvol.15】（後編）

2020.12.03

INTERVIEW

THEATER GIRLが注目する“今知りたい若手俳優”へのインタビュー企画「シアダン」。第15回目にお迎えしたのは舞台『刀剣乱舞』維伝朧の志士たち陸奥守吉行役や連続ドラマ＆舞台プロジェクト『KING OF DANCE』HIDE役などを務める「蒼木陣（あおき・じん）」さん。

後編では、ターニングポイントになった作品や座長を経ての自身の心境の変化についてなど、たっぷりと語っていただきました。意外な一面が見える10の質問もお見逃しなく！

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大きなターニングポイントとなったニつの作品

――これまでを振り返って、ターニングポイントとなった出来事や、役者として成長できたと思ったのはどんな時ですか？

作品に関して言うと、大きなターニングポイントが二つあって。一つが、トリプル主演で出演させていただいた、舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』という作品なんですが、演出家の松崎史也さんとの出会いが、まず一つ大きなきっかけになったと思っています。

演出家としてもですけど、現場での指導の仕方や、演出されている様子を見ていて、人として格好いいなと思ったんです。もちろん、人生の大先輩ではあるんですけど、こういう方になりたいなというか。すごく芯の強い方で、僕らは当時20代前半だったんですけど、そういった若い役者たちが理解しやすく、成長できるように言葉を選んで投げてくださって。もちろん、厳しい言葉もたくさん言ってもらったんですけど、今振り返ると本当に成長できた期間だったなと改めて思いますね。

もう一つが、舞台『刀剣乱舞』維伝朧の志士たちという作品で。初めて単独で座長を務めさせていただいた作品で、20代半ばの役者が座長をやらせてもらう中で、周りは大先輩方もたくさんいらっしゃるカンパニーだったので、結構厳しく指導していただきました。でも、やっぱり大きな作品で主演を務めさせてもらうのは、なにより自信に繋がりましたし、自分の“役者としての在り方”みたいなものを一つ確信できた作品でもありました。

――いままでの役者人生の中で、大きく二つのターニングポイントがあったんですね。

プリステ（舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』）と維伝（舞台『刀剣乱舞』維伝朧の志士たち）は一生面白かったと言える作品だし、いまだに連絡を取る人が多い作品でもあるので。そのときの共演者が大きな作品に出演が決まると嬉しいし、未だに「おめでとう」と連絡を取り合ったりもしますね。その二作はとくに全員が同じ方向を向けた作品だったと思います。

――プリステは体を使ったシーンも多かったですし、シリーズでやられていたので長い時間を過ごしている分、カンパニーの結束力も強そうですよね。

シリーズものというのもあって、松崎さんからご指導いただく時間も長かったですし、体を動かすっていうことに関して言うと、半年くらい前から「事前稽古」といって舞台として表現するための体を動かす期間を設けてもらっていたので、他の作品よりも圧倒的に仲間と過ごした時間は長かったと思います。

男なので、体動かすの好きじゃないですか（笑）。だからある種、部活動感覚というか。スポーツして、みんなで汗流して、飯に行って絆を培って。作品をお客様に届けて、みたいな。泥臭く男臭い現場でしたけど、今思うと大事な時間だったと思います。

数年前に比べると、自分がしたいことに向かう力は強くなった

――舞台『刀剣乱舞』維伝朧の志士たちでは、座長を務められましたが、単独で座長を経験してからの意識の変化や成長などはありましたか？

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記事の続きでは、「単独での座長を経験してからの意識の変化」、「尊敬している役者や高め合える同士の存在の役者仲間について」、「今後挑戦したい役柄やお仕事」、「意外な姿が垣間見える！？　蒼木陣さんへの10の質問」として「これまでに影響を受けた人物」、「周りの方から言われる“意外な一面”」、「役者仲間と挑戦したい企画」などさまざまなエピソードをお読みいただけます。

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取材・文：THEATER GIRL編集部
Photo：比留川義一
ヘアメイク：YUZUKI合同会社
スタイリング：ホカリキュウ

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