前川優希の秘めたる熱意「悔しさを感じたからこそ、芝居の面白さに気づいた」【シアダン vol.02】(後編)
THEATER GIRLが注目する“今知りたい若手俳優”へのインタビュー企画「シアダン」。第2回にお招きしたのはMANKAI STAGE『A3!』皆木 綴役や『最遊記歌劇伝―異聞―』道卓役などを演じている「前川優希(まえかわ・ゆうき)」さん。7月17日には若手俳優7名による新感覚アーティストグループ「TFG」のメンバーとしてメジャーデビューもされた前川さんに、後編ではお仕事モードをオフにして答えてくれたパーソナル・クエスチョンをお届け。リラックス感と笑いが溢れた空気をお楽しみください♪
Q. 近頃ハマっているものはありますか?
しばらく忙しくてお休みしていたんですが、最近またじわじわとカメラ欲がわいてきました。ここひと月くらいが舞台と舞台の間で、わりと自分の時間が取りやすかったので、これまでできなかったことをやってみようと思って。積んでいた本を読み漁ったり、パソコンやカメラをいじってみたりしています。
被写体はいろいろで……あ、でも人はまだ撮らないです。それはもうちょっと上手くなってから頑張ろうと思っているので。だから、ビルや花を撮ったりと、風景が多いですね。雑多なスクランブル交差点を撮ったりすると人も写るんですけど、その時は人を人としてというより、人を景色として撮っている感じです――って、僕はプロのカメラマンさんもいるところで何を語ってるんだろう、恥ずかしい(笑)。撮りためているものは、いずれ何かの形で公開したいなと思ってます。
Q. 読書が好きということですが、好きな作家さんやおすすめの作品は?
伊坂幸太郎さんがずっと好きで、これまでに何作も読んでるんですけど。中でも、僕が「本を読むって面白いかも」と思ったきっかけが『陽気なギャングが地球を回す』という作品なんです。そこからさらに本の世界にのめり込むきっかけになったのが、香月日輪さんの『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズで。世界観もすてきだし、軽快なテンポとコミカルな会話がすごく好きなんです。もうシリーズ全部読みました。