GENERATIONS小森隼・中務裕太インタビュー 「新しいチャレンジになると思います」(後編)
2025年6月に初の関西、関東にて、GENERATIONSの小森隼さん、中務裕太さんがそれぞれプロデュースする公演「小森隼の小盛りのハナシ 2025」と「中務裕太のマルチダンス〜多次元裕太をお見せします 2025〜」が開催されます。
今年第5弾の開催となる「小森隼の小盛りのハナシ」は、小森さん自らがライフワークの一つにしていきたいと意気込む、年に一度の”隼流エンタメ”。出演・企画・脚本を自ら手がけ、約30,000字のひとり喋りを届ける渾身のステージになっています。
「中務裕太のマルチダンス〜多次元裕太をお見せします〜」は、中務さんが年に一度新たなダンスの可能性を探るニュータイプLIVE。第4弾となる今回もスペシャルゲストを招き、様々なダンスにチャレンジし、トークも交えながら、これまでに見せたことない中務裕太を追求します。
THEATER GIRLは、GENERATIONSの小森隼さんと中務裕太さんにインタビュー。後編では、グループ活動とソロでのお仕事に取り組むにあたっての違いやお互いにリスペクトしているところ、お二人が感じる舞台の魅力について語っていただきました。
グループにいる時とはまた違う自分の性格が出ている
――GENERATIONSとしてのグループ活動とソロでのお仕事で、それぞれ取り組むにあたっての気持ちの違いや変化みたいなものはありますか?
中務:グループにいるときは周りとダンスを合わせることを意識しています。元々僕は違うジャンルが好きだったりするので、「マルチダンス」は、より自分の好きなダンスを観てもらえる場所なのかなと。もちろんGENERATIONSの時は、好きな自分ではないというわけではなく、「マルチダンス」では、またGENERATIONSのときとは違う気持ちで踊っている自分がいると思います。
小森:「小盛りのハナシ」に関しては、僕というものを存分に出している場所なのかなと思います。やっぱりグループにいると、グループの中の自分がいるので。それも本当の自分ではありますが、メンバーと一緒にいる時の自分じゃない自分も、日常生活に存在しているので。「小盛りのハナシ」では、自分の一番素の部分を表現しているので、グループにいる時とはまた違う性格が出ているように感じます。

――「小盛りのハナシ」と「マルチダンス」について、GENERATIONSのメンバーの皆さんはどんな感想を抱かれていましたか?
小森:メンバーもみんな観に来てくれたのですが、「小盛りのハナシ」に関しては、「隼らしいね」って。「よくあんな喋りだけでできるね」と言ってもらいました。逆に言うと“喋り”というのが、GENERATIONSの中での小森隼の一つのアイデンティティなので、メンバーにそうやって言ってもらえるのが一番うれしかったですね。自分の強みであると思っているものをメンバーが認識して、そのフィルターを通して思ってもらえると、認めてもらえたような気がするので。
中務:僕も「すごいメンバーと踊ってるね」と言われましたね。それこそサルサとか普段やらないジャンルにも挑戦しているので、そこも僕らしいというか、「裕太くんらしくて面白いね」という言葉をもらいました。

お互いにリスペクトしていることとは……⁉
――今回は、「小盛りのハナシ」と「マルチダンス」初の合同開催になりますが、お互いにリスペクトを感じているのはどんなところでしょうか。
中務:僕は言葉で説明するのがあまり得意なタイプではないので、言葉一つでやっているのは本当にすごいと思います。それと、あれだけお品書きがあったり、ちゃんと脚本として書き起こせる能力があるのもすごいなと。楽屋にいる時もいつもカタカタカタカタずっと台本を作っているので、そこは自分にはできないものだなと思いますね。しかも、ステージでそれを一言一句間違えずに表現する能力も僕にはないものなので、いつも観ていて「すごいな」と思いながらリスペクトしています。
小森:僕は裕太くんが何もせずにその空間にいれることが才能だと思っています。僕は逆に自分からアクションを起こさないと間が持たないので。そういう性格もあってトークの道に進んだのもあるんですけど。
裕太くんの「マルチダンス」自体も、自分自身が何かを語るというわけではなく、陣さん(THE RAMPAGE)というガイドがいて、その陣さんのガイドの中で裕太くんがずっと居続けられるのは、培ってきたものだったり、裕太くんが見せたいものや信念がちゃんとあるからこそ成立するんだろうなって。逆に寡黙だからこそ成り立つというのは、まったく僕とは違う色というか強さを持っていると思うので、そういう部分をすごくリスペクトしています。

――毎年開催するライフワークにちなんで、お二人がライブや舞台の前に必ずやっているルーティンのようなものはありますか?
小森:それこそ「小盛りのハナシ」の初日もですが、僕はツアーが始まるときなど、節目の時は、絶対に新しいものを身につけるようにしています。新しい洋服や靴をおろしたり、新しい靴下を履いたりということは毎回していますね。チャレンジの気持ちも込めて、新しくなりたいという気持ちでやっています。
中務:僕は、ルーティンをとくに作っていないんです。それができなかった時にパフォーマンスに影響するのが嫌なので、あえてルーティンは作らないようにしています。いつも通りに行って、ステージに立つだけという感覚はあるかもしれません。

ライブ感がより伝わるのが舞台の楽しさ
――お二人は、以前朗読劇などにも出演されていましたが、舞台に立つことの魅力や楽しさについて聞かせていただけますか。
中務:やっぱり舞台は“生”というか、アーティストの時のライブとは違ったライブ感があって、独特の空気感なので面白いなと思います。例えば朗読劇だと、真剣なシーンではお客さまも真剣に聞いてくれますし、笑いのパートだったら一緒に笑いながら観てくれる。そういうライブ感がより伝わるのは、朗読劇や舞台ならではの楽しさだなと感じます。
小森:僕は、場がどんどん掌握されていく感じが舞台の魅力なのかなと思っています。僕らがやるエンターテインメントのライブは、どちらかというと疑似体験や非現実なものを求めたり、僕らの音楽性に共感して来てくださったりする方が多いと思うのですが、舞台は、それぞれ求めているものがまったく違う人たちがいて。それが物語の中でどんどん空気が掌握されていって一つになっていく感じが、緊張感があって逆にドキドキします。
みんなが一点に集中し出す感じや、ヒリヒリ感みたいなものは舞台ならではだなと思うので。もちろん距離が近いということもあると思いますが、そういった生感と観客がどんどん没入していく感じがすごく魅力的だなと思います。
――最後に、「小盛りのハナシ」と「マルチダンス」を楽しみにされている皆様にメッセージをお願いします。
中務:今回は、僕のダンスのルーツがわかるような内容になっています。「このメンバーが見たかった」とファンの方が思うような方々を呼んでいるので、そこも楽しみにしていただけたら。ぜひ、僕のダンスの起源みたいなものを感じてもらえたらと思います。
小森:今年5回目の開催になりますが、今回もたっぷり喋らせていただこうと思っています。去年開催してから一年をかけて感じたことや、30歳という節目の年でもあるので、今の自分の現在地もお話しできたらと思っています。より小森隼を知ってもらえるきっかけになると思いますし、僕のことを知らなくても、こんな人も世の中にいるんだと思ってもらえるようなトークライブにできたらなと。精一杯思いを込めて作っていきますので、楽しみにしていただけたらうれしいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:Jumpei Yamada
公演概要

「小森隼の小盛りのハナシ 2025」
小森隼

「中務裕太のマルチダンス〜多次元裕太をお見せします 2025〜」
中務裕太

【大阪】
GUCCHON
SAYA YAMAMARU
GANMI
小森隼(GENERATIONS)
【神奈川】
Hilty & Bosch
GOGO BROTHERS
SAYA YAMAMARU
GANMI
陣(THE RAMPAGE)
※関東・関西公演ともにGANMI Yuukiの出演はございません。
■公演スケジュール
・6/21(土)小森隼の小盛りのハナシ 2025
大阪・サンケイホールブリーゼ
開場14:00/開演14:45
開場18:00/開演18:45
・6/22(日)中務裕太のマルチダンス〜多次元裕太をお見せします 2025〜
大阪・サンケイホールブリーゼ
開場14:00/開演14:45
開場18:00/開演18:45
・6/28(土)中務裕太のマルチダンス〜多次元裕太をお見せします 2025〜
神奈川・洗足学園音楽大学 前田ホール
開場14:45/開演15:30
開場18:45/開演19:30
・6/29(日)小森隼の小盛りのハナシ 2025
神奈川・洗足学園音楽大学 前田ホール
開場12:45/開演13:30
開場16:45/開演17:30
■チケット料金
全席指定:7,700(チケット代 7,000+税)
※グッズ付となります。
※グッズは、会場のみでのお渡しとなります。発送などの対応はいたしかねますのであらかじめご了承ください。
★一般発売★
2025/5/17(土)10:00~
https://e-ticketbook.com
