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蒼木陣が感じた役者としての変化「数年前に比べると、自分がしたいことに向かう力は強くなった」【シアダンvol.15】(前編)

INTERVIEW

THEATER GIRLが注目する“今知りたい若手俳優”へのインタビュー企画「シアダン」。第15回目にお迎えしたのは舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち 陸奥守吉行役や連続ドラマ&舞台プロジェクト『KING OF DANCE』HIDE役などを務める「蒼木 陣(あおき・じん)」さん。

年末にはチャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵討入・る祭』に出演予定の彼に、前編でうかがったのは、役作りをする上で大切にしていること、役者の仕事をしていく中で悔しいと感じたエピソードや嬉しかった瞬間などについて。太陽のような笑顔で、真っ直ぐに語ってくれる姿からは、役者の仕事を心から楽しんでいる様子がうかがえました。

幼馴染の後押しで、芸能界へ

――まずは、役者を志したきっかけから聞かせていただけますでしょうか。

もともと中学校くらいのときから、芸能界という世界に興味はあって。僕、中高と愛媛県の学校に通っていて、東京に比べると田舎と言われる場所で育ったので、芸能界という世界がすごく遠い存在だったんです。専門学校卒業までは普通に学生として生きていたんですけど、心のどこかで挑戦したい気持ちはずっとありました。

それで、専門学校を卒業する前に、幼馴染でいま役者をやっている子がいるんですけど、その子に最終的に後押しをしてもらって、上京したことがきっかけですね。人生一回だし、挑戦せずに終わるんだったらしてみようかなと思って。

――ずっと芸能界への興味はお持ちだったんですね。ちなみに幼馴染の役者さんというのは、本田礼生さんのことでしょうか?

そうです。礼生が最終的に後押しをしてくれました。礼生とは、愛媛県で中学一年生のときに同じクラスになって。中学校って職業選択や、将来何になりたいかみんなで考えようっていう授業があるんですけど、職業がいっぱい載ってる本を見ながら礼生と「俳優って格好いいね」って話したりしていました。

――その頃からお二人で俳優に憧れを抱いていたんですね。そこから先に本田さんが上京されたのでしょうか?

ずっと一緒にダンスをやっていたんですけど、僕は大阪の専門学校に行きたくて、高校を卒業するタイミングでスポーツ系の専門学校に行ったんです。そのタイミングで、礼生は先に上京して東京で活動していて。僕はその間学生をやっていたので、卒業のタイミングで声を掛けてもらって、上京しました。

――そこから東京で俳優として活動を始められたんですね。ちなみにスポーツ系の専門学校に通っていたとのことですが、もし、役者をやっていなかったらいま何をやっていたと思いますか?

なにしてたんだろうなぁ。もともと体を動かすことが好きなので、なにかしら体を動かすことに携わる職業に就きたいなとは思っていたんです。そのまま専門学校を出ていたら、スポーツジムのインストラクターをやりたいと思っていましたし。中学のときは保育士に憧れてた時期もあったので、体を動かす職か、子供と携われる職に就いてたかもしれないですね。

――最終的に本田さんの後押しがなかったら、スポーツ系の職業に就いていたかもしれないですね。

そうだったかもしれないです。でも、役者を始めてから保育士体験の仕事をさせてもらったり、それこそ舞台でも、体を動かす作品に出演させていただく機会も多いので、もともとやりたかったことや興味があったことが、いま出来てると思うと芸能界って面白いなって思いますね。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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