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蒼木陣×前川優希×広井雄士インタビュー 『もえ・る剣』「どんな戦いになるのか今から楽しみ」(前編)

INTERVIEW

2024年12月27日(金)よりシアターHにて、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る 革命『もえ・る剣』が上演されます。

本作は、2011年よりスタートした「これでもか!」を詰め込みまくった時代劇エンターテイメント公演。世界に誇れる「日本人」そして「日本の歴史」にクローズアップして上演してきた本シリーズは、歴史にオリジナル解釈を加え、難解な歴史も分かりやすく“何となく歴史が学べる舞台公演“として人気を博し、演劇界の新ジャンルとして、「祭シリーズ」という名で定着してきました。

「芝居、ミュージカル、時代劇、ショー、コント、2.5次元、殺陣、アイドル、歴史、キャラクター、うちわにペンライト、小劇場、ダンス、ネタ、二部構成」。エンターテイメントは多種多様。そして、一つでは物足りない。欲張りなので全部観たい。だから全部乗せした舞台を作ろうと総力を結集した結果、観たことのない、ジャンル分けが出来ない舞台がこの「祭シリーズ」です。

2部構成で、第一部のお芝居パートは、実力派俳優たちによる上質なお芝居を。2部は、うって変わってお笑い要素も盛沢山のショーをお届けしています。1度で俳優陣の様々な顔もたっぷりと楽しめる豪華な舞台公演です。

今年の祭シリーズは、テーマを「革命」と題して、新たにOPENした劇場「シアターH」にて、未だに触れたことのなかった「幕末」にチャレンジします。

今回、THEATER GIRLでは坂本龍馬役の蒼木陣さん、沖田総司役の前川優希さん、藤堂平助役の広井雄士さんにインタビュー。前編では、本作との向き合い方や過去の共演エピソードなどを語っていただきました。

インタビュー後編はこちら

前川さんは「祭シリーズ」に5年連続の出演

――今年も「祭シリーズ」の季節がやってきますが、出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか。

蒼木:坂本龍馬役というのを聞いたときにはすごく迷いました。別の作品にはなるのですが、坂本龍馬が扱っていたとされる刀の役を演じさせていただいたことがあって、特別な思い入れがあるので。でも、今お話をいただいたことにきっと意味があると思ったので、る・ひまさんの年末シリーズで自分なりの坂本龍馬像を見つけられたら、という気持ちで受けさせていただきました。

広井:去年る・ひまさんの「祭シリーズ」に初めて参加させていただいて、まさか2年連続呼んでいただけるとは思いませんでした。僕は藤堂平助さんの刀を演じさせていただいたことはないんですが……(笑)。実在した人物を演じさせてもらえるのはすごいことだなと思いました。自分なりに調べてみたのですが、けっこう謎が多くて史実に残っていない部分があるからこそ、いろんな方面から役を見つめて、自分なりの藤堂平助像を見つけていけたらと思います。お話をいただけてとてもうれしかったですし、やる気に満ちております!

前川:可愛い可愛い雄士が2年連続という話をしていましたが、僕はもう5年連続になるので……。こうなってくると「今年も見限られなくて良かった」と思いますね。いつ切られてもおかしくないので(笑)。今年もお声がけいただけてうれしかったです。いざ配役を聞いたときには、圧倒的知名度があるなと……。それぞれのイメージもあると思うのですが、この『もえ・る剣』の中で生きる沖田を演じられたらいいなと思っています。調べると、大体のイメージは“幸薄・病弱・美男子”と書いてあるので自分に務まるのかと不安ですが(笑)、精一杯お肌のケアをしながら頑張っていきたいと思います。

広井:でも、美男子って誰が語り継いだんだろうね。絶対どこかでちょっと改変されてると思う(笑)。

前川:たしかに。でも、美男子であってほしいというか、そういうイメージはあるよね。

それぞれ過去に共演経験のある三人

――改めて、「祭シリーズ」への参加という点ではいかがですか。

広井:僕は去年が初めての出演だったのですが、ビジュアル撮影と本編では衣裳が違うということも知らなくて……。てっきり本編でも「ヴァンパイアなんだな」と思ったら全く違って驚きました(笑)。

蒼木:僕はチームへの参加としては1年くらい空いているので「こんな感じだったな」 とだんだん思い出してきたところです。

前川:初めましてなのは持田(悠生)くんだけで、他のみなさんは別現場も含めて共演させてもらっていたり、久しぶりだったりします。それにしても原田優一さんと岡幸二郎さんって、朝廷組の皆さん強すぎない!? 僕ら新選組がどんなチームになっていくのかまだ想像がつかないですね。

蒼木:すごいよね! でも新選組には常連のキャストもけっこういるし、おもしろそうだよね。

広井:役柄として距離が近いのは野口(準)さんなんですけど、初共演なので、どんな風に関係性を築いていけるか楽しみです。

蒼木:でも、準も年上の立場なんだもんね。

前川:僕、初めて会ったときは高校生だったのにね。

蒼木:あと、僕は(原田)優一さんの演出が初めてなので、どんな感じなんだろうっていうのは楽しみの一つですね。

――みなさんは共演経験もありますが、プライベートでお会いすることもあるのでしょうか?

前川:陣くんとは、共通の知人も含めて会うタイミングがちょこちょこありますね。会うと陣くんから「優希!」と言ってもらえて「すてきな先輩だな」と思いながら仲良くさせていただいています。

広井:僕は優希くんには昨年お世話になったんですが、陣さんはゲスト出演していただいた時にお会いして以来ですよね。

蒼木:すごく覚えてます。しっかり1年目で爪痕を残している子がいるなって。

広井:そうなんですか!? あと、僕どうしても謝りたいんですけど、さっき陣さんにお会いしたときに緊張しちゃって「お久しぶりです」って言おうとしたら「初めまして」と言ってしまったんです。本当にすみません!

前川:去年、「とんでもない後輩が入ってきた」と思って、戦々恐々としていますよ(笑)。僕にとって苦手なこともやっていたりするので、うらやましいなと思っていました。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:野田涼

インタビュー後編はこちら

公演概要

祭シリーズvol.14
シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る
革命『もえ・る剣』

脚本:土城温美
演出:原田優一
音楽:オレノグラフィティ

【東京公演】
2024年12月27日(金)~2025年1月2日(木)
シアターH

【大阪公演】
2025年1月18日(土)~1月19日(日)
サンケイホールブリーゼ

チケット一般発売:2024年10月26日(土)10:00

第一部:オリジナ・る ミュージカ・る 『もえ・る剣』
幕末の日本。諸外国からの圧力に揺れ、民は不安を口にし、帝がおわす京の都は荒れていた。
そんな京の治安を守る任務を将軍より引き受けた会津藩主・松平容保は、町で出会った謎の男・斎藤一を引き連れ、京都に集まった壬生浪士たちと、街の治安維持に努めることになる。
やがて「新選組」の名を冠した彼らは、様々な場面で刀を振るって活躍するが、ハジメには何か別の思惑もあるようで…。やがて新選組、そしてハジメらと交流をしていく中で、容保はあることに気が付いてしまう。
時代の変換期に、護り、壊し、それぞれの義を信じ、刀をぶつけた男たちが見せた、武士の時代の最後とは―。

キャスト:
松平容保:spi  斎藤一:内藤大希

土方歳三:平野良
      
坂本龍馬:蒼木陣
沖田総司:前川優希
西郷頼母:加藤将
板垣退助:持田悠生
伊東甲子太郎:野口準
藤堂平助:広井雄士

山南敬助:伊藤裕一(東京公演)/小早川俊輔(大阪公演)
近藤勇:加藤啓
高木時尾:井深克彦

三条実美:原田優一
孝明天皇:岡幸二郎

徳川慶喜:水夏希

       ***

謎の警察官(語り部):相葉裕樹

第二部:ショー「カイコクしてくだ祭(さい)1853」
『ペリーに日本の凄さを見せつけ、ペリーを日本の虜にしよう!!』
幕府からの指令の元、招集された有名アーティストたちによる横須賀の開国ショー

<出演アーティスト>
●オープニングアクト  あぁ非情 「明治座のうた」
浜町に立つ劇場「明治座」に向け、進軍。「革命」を起こす。

●EDO 「うっせえわ!!」 
徳川慶喜による、将軍職の煩わしさへの叫び。激しいバックダンスのパフォーマンスあり。

●(ジャイアントパン)Dぇぃ!group 「改善命令」
中国からペリーの黒船に乗って「友好の使者」として日本にやってきたジャイアントパンダたち。自意識がとにかく高い。少し狂暴。

●浅葱色縦社会 「ゲラ」
6人組、軽音楽部所属の高校生バンド。ゲラゲラ笑っていた平和な日々に、突然の黒船来航。ペリーを追い返すべく武士魂で立ち向かう。

6人組、軽音楽部所属の高校生バンド。ゲラゲラ笑っていた平和な日々に、突然の黒船来航。ペリーを追い返すべく武士魂で立ち向かう。

●A’z 「Hearing」
「この声が聞こえるかい?」二人組ロックバンド「アイズ」が会津からペリーに向けて叫ぶロック魂。

●ミュージカル『ヘアスダレ―』より「ユーキャントストップザ弁当」
独特のスダレヘアーで大ヒットしたミュージカル「ヘアスダレ―」の出演キャストが登場。ヒットソングメドレーを披露。

●Sonnow Man(尊王マン) 「横須賀っぺストーリー」
ペリーが来航した町「横須賀」。ペリーとスカジャンの町「横須賀」。そんな横須賀に彼女と住みたいと思っている男のラブバラード。

◆司会進行:幕府の外交官ヒラノ(平野良)
◆マシュー・ペリー:日替わりゲスト
【東京公演ゲスト】
・12月27日(金)夜:松田岳
・12月28日(土)昼夜:辻本祐樹
・12月29日(日)昼夜:松田岳
・12月30日(月)昼夜:鯨井康介
・12月31日(火)夜:大山真志
・1月1日(水)昼:速川大弥
・1月2日(木)昼:安西慎太郎
【大阪公演ゲスト】
・1月18日(土)昼夜:木ノ本嶺浩
・1月19日(日)昼:木ノ本嶺浩

公式サイト:https://ru-ken.com/ 

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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