小池徹平主演。ミュージカル『るろうに剣心 京都編』製作発表レポート!
2022年5月17日より、東京・IHIステージアラウンド東京にてミュージカル『るろうに剣心 京都編』が上演となる。
「るろうに剣心」は、世界でのシリーズ累計発行部数 7200 万部を超える和月伸宏原作の大ヒットコミックス。日本の明治時代を舞台にした剣劇漫画で、これまでアニメ・小説、そして実写映画化などと展開されてきた。本作は2020年に同劇場で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全公演中止となっていた。
今回脚本・演出を手掛けるのは、数々のグランドミュージカルを手掛けてきた小池修一郎。そして、主人公の緋村剣心は小池徹平が演じる。志々雄真実役を黒羽麻璃央、神谷薫役を井頭愛海、四乃森蒼紫役を松下優也、瀬田宗次郎役を加藤清史郎、巻町操役を鈴木梨央、斎藤一役を山口馬木也、駒形由美役を伶美うらら、本条鎌足役を奥野壮、相楽左之助役を岐洲匠、比古清十郎役加藤和樹が演じる。
幕末の世、かつて最強と恐れられた“人斬り抜刀斎”緋村剣心。 明治維新後、剣心は<不殺(ころさず)の誓い>を立て、逆刃刀とともに放浪の剣客“流浪人”として全国を旅していた。 訪れた東京で仲間たちと出会い、大切な人を守るため、動乱の時代を生き抜いた剣心の、新たなる戦いが始まる。
今回は、小池徹平らをはじめとするキャスト10名と 脚本・演出の小池修一郎が登壇した製作発表の様子をお届けする。
本作の見所の1つとなる殺陣のパフォーマンスから始まった製作発表。
その後、改めてキャストが勢揃いすると、最初に挨拶をしたのは脚本・演出の小池修一郎。
「2020年の中止から2年経ってしまいましたが、IHIステージアラウンド東京の客席が回転するという劇場の特殊性を活かせるよう、スタッフ一同頭をフル活動させています。また、和月先生が作品に込められた想いが、時代を経て、大変な意味を持つ作品なんだなと改めて感じました。面白さだけではく、今の世の中ちょっと考えさせられるようなメッセージも伝えられたらなと思っております」と話した。
続けて、主役の緋村剣心を演じる小池徹平は「先ほど見ていただいたように、なかなか激しい殺陣なのですが、一応ミュージカルでございます。殺陣や素敵な音楽など、どんな風に融合されるのか、どんなるろうに剣心になるのかカンパニー一同楽しみです。
前回は中止になってしまったのですが、今日剣心の衣装を着て、キャストの方々と集まって、ようやく始まるんだなとワクワクした気持ちとまだ油断を許さない状況ではありますが、みんなで素晴らしいるろうに剣心を作っていきたいと思っております。最後まで見守っていただけたらと思います」と述べた。
黒羽は「前回の公演は中止になってしまいましたが、志々雄真実を演じるという心の中の火はずっと消えずに、いつか必ずやりたいと思って今日まで過ごしてきた。こうして製作発表の日まで来られたことを、本当に嬉しく思っております。僕自身も原作のファンなので、志々雄真実を演じるということは感慨深いですが、少しでも早くこの包帯の暑さに慣れないといけないなと思っております。今この下はビチョビチョです(笑)。殺陣もお芝居もと、盛り沢山となっております。音をあげることなく、最後まで頑張りたいと思います」と述べた。
加藤清史郎は「2020年に予定していた公演が中止になり、そこから数年経ってきっとパワーアップしているだろうと、僕もイチるろ剣ファンとして稽古に励んでおります。この京都編は、たくさんのキャラクターが出てきて、剣心と対比することでそれぞれが成長していくというストーリーになっております。僕自身も成長していく部分も見ていただきたいですし、この劇場でしか見られないるろうに剣心になるように精進して参ります」と述べた。
岐洲匠は「2年前になくなってしまった時はすごく残念でしたが、当時よりパワーアップしていたいと思い、僕は筋トレをして5キロ増やしました。ちょうど左之助と同じくらいの体重なのですが、身長は僕の方が高いので、さらに稽古中にプラス2キロできたらなと思っています。左之助よりも左之助になれるよう頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と力強く述べた。
井頭は「今回私は初舞台であり、初ミュージカルになるのですが、芸能界に入るきっかけがミュージカルに立ちたいということだったので挑戦させていただけることが嬉しく、毎日稽古をガムシャラに頑張りたいと思っております。
薫は明るくてまっすぐで、ぶれない芯を持っている女の子で、時に強く可愛らしく、剣心を思う気持ちを上手く表現できるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と述べた。
鈴木は「私自身は初めてのミュージカルで不安な気持ちとワクワクした気持ちでいっぱいなのですが、巻町操という役と向き合って、日々お稽古で学んだことを吸収して活かせるように、自分自身がステップアップできるように頑張りますので、皆さんぜひ楽しみにしていてください」と述べた。
伶美は「るろうに剣心はたくさんのファンがいる人気の作品で、私も出演が決まって嬉しい気持ちと、いよいよ始まるというワクワクの気持ちでいっぱいです。彼女の妖艶さ、一途な想い、生き様をしっかり演じられるようお稽古に努めて参りたいと思っております。よろしくお願いします」と述べた。
山口は「僕は今回足腰膝が心配とのことで、2キロ落として挑んでいます。漫画が日本を代表する文化であるように、るろうに剣心という作品は日本の文化に貢献した作品の1つではないでしょうか。原作ファンの想いは強いと思いますので、できるだけ丁寧に慎重に作っていけたらいいなと思っております。
また、キャストのなかでは最年長になりますので、若い方々の足を引っ張らないように全力で駆け抜けたいと思っております。よろしくお願いします」と述べた。
加藤和樹は「僕は今回からの参加となりますが、2年前には同じ役者仲間として悲しい気持ちになりました。そんななかで、また再び幕を開けられることは嬉しいです。皆さんの想いを背負い、自分の役を果たせるように頑張っていきたいと思っております。
時代が違えど、何のために生きて、何を残していくのか、今の時代にも通じるものがあると思うので、この舞台に立つからには次に残せるものになればと思っております。応援のほど、よろしくお願いします」と述べた。
また、原作を手掛ける和月伸宏より「るろうに剣心の舞台化は宝塚版、前回と続き3回目の今回は満を持しての京都編。原作でも人気の高いパートですが登場人物が多く、場面転換は目粉るしく、筋書きも複雑で舞台化はちょっと難しいのではないかと打診当初は思いました。しかし、名も実も有る素晴らしい俳優陣とスタッフ、演劇好きの妻がベタ褒めする素晴らしい劇場、3回目とあって益々冴え渡る小池先生の素晴らしい辣腕と、素晴らしいの揃い踏みで今では公演が待ち遠しい限りです。
コロナ禍という大混乱の中、実現に向けて尽力して下さった関係各位の皆様に心から感謝します。自信を持って御贈り出来るエンターテインメント、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』、感染対策をバッチリきめて是非劇場に御越し下さい」とのコメントも紹介された。
京都編のみどころを聞かれると、小池修一郎は「京都編はバラエティーに富んだキャラクターたちの登場ですね。また、殺陣の立ち回りの数々がみどころの1つかなと。あとは、客席が回転するという劇場での展開は、京都編のもつ魅力とリンクしていると思います。お客様が剣心たちと一緒に旅をしている気分になれると思います」と答えた。
先ほど披露した殺陣の感触を聞かれた小池徹平は「とても緊張しました。と同時に達成感もあり、ワクワク感もあります。稽古が始まって間もないので、本番までにもっとクオリティの高いものができると思っています。今日は今の自分のなかでの全力をぶつけられたので気持ちよかったです。また、殺陣を見て、楽しそうだなと思ってくださる方が1人でも多くいてくれたらいいなという気持ちです」と答えた。
衣装を着てみての感想を聞かれると、小池徹平は「僕は、まずは、包帯グルグル巻きじゃなくてよかったなと(笑)。
とても素敵な色合いのお着物で、正直少し殺陣の時に邪魔になるかなと思っていましたが、すごく動きやすいんです。なにも気にせず集中できて、気持ちを上げてもらえる素敵な衣装です。より楽しみが増えました」と笑顔を見せた。
続けて黒羽は「通気性がいいなと思います(笑)。
僕が心配していたのは、ピチッとした衣装なので2年前に作った時とサイズ変わっていたらどうしようと思っていました。無事に入って良かったですし、本番をやっているうちにさらにフィットしていくとも思います。より慣れていきたいです」と答えた。
井頭は「久しぶりにお着物を着させていただきました。色っぽい役なので、緊張感でいっぱいですが、裾捌きや所作を丁寧に演じていけたらなと思っております」と述べた。
加藤和樹は「見ての通りのマントです(笑)。軽くはしてありますが、軽すぎても説得力がないのである程度の重みはあります。立ち回り稽古をやってみてという感じです。でもやはり、衣装を着るとスイッチが入りますね。しっかり中身を作って、衣装に着られないようにしていきたいです」と述べた。
加藤清史郎は「2年ぶりにこの衣装を着て、ほんのちょっとですが、ほんのちょっとですが、ちょっとガッチリしたみたいです! 体重は、内緒です(笑)。
筋肉が増えたと思うので。自分の体を操れるようにならないと、剣先を操れないので、基礎の体力と筋肉はつけていきながら、宗次郎になっていきたいです」と述べた。
最後に、座長の小池は「やりすぎない程度に頑張りたいと思っておりますが、素敵な劇場でこのメンバーでできるという喜びを噛み締めて、皆様に素晴らしいるろうに剣心をお届けできるように頑張りますので応援していただけたらと思います」と締めくくった。
文:THEATER GIRL編集部
Photo:くさかべまき
公演概要
ミュージカル『るろうに剣心 京都編』
原作:「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」和月伸宏(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本/演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
音楽:太田健(宝塚歌劇団) / 和田俊輔
出演:
小池徹平 黒羽麻璃央 松下優也 加藤清史郎 岐洲匠 奥野壮
井頭愛海 鈴木梨央 伶美うらら 山口馬木也 加藤和樹
猪塚健太 郷本直也 松浦司 キャッチャー中澤 梶原颯 才川コージ 城妃美伶 阿部裕
藍実成 浅川文也 飯作雄太郎 伊藤寛真 鹿糠友和 黒沼亮 笹川慎一朗 寒川祥吾
鮫島拓馬 柴原直樹 清水錬 楢原じゅんや 西村聡
彩花まり 斎藤葉月 七理ひなの 杉浦小百合 美翔かずき 横関咲栄 吉田繭
公演期間:2022年5月17日(火)~6月24日(金)
会場:IHIステージアラウンド東京
チケット料金 全席14,500円(全席指定・税込)
チケット一般発売中
お問合せ:ステージアラウンド専用ダイヤル 0570-084-617(11:00~16:30)
特別協賛:くら寿司株式会社
企画:梅田芸術劇場 / TBS
製作:TBS / 梅田芸術劇場
協力:宝塚歌劇団
主催:TBS / ディスクガレージ / ローソンエンタテインメント / 電通 / 梅田芸術劇場
公式サイト:https://www.ruroken-musical.com
公式twitter:https://twitter.com/rurokenmusical
©和月伸宏/集英社