桜井玲香、蒼井翔太、鈴木勝吾ら出演。ミュージカル「DOROTHY～オズの魔法使い～」囲み会見レポート！

2022.05.24

REPORT

2022年8月20日(土)よりミュージカル「DOROTHY～オズの魔法使い～」が上演される。

1900年に児童文学として誕生し、今なお世界中で読み継がれる、ライマン・フランク・ボーム作の童話「オズの魔法使い」。本作は「オズの魔法使い」の物語をベースに、“魔法の国”であるオズの王国は音楽でコミュニケーションが交わされる“音楽の国”に、少女ドロシーはヴァイオリニストを目指すオーケストラ部の大学生へと翻案されたミュージカル作品。

今回は、主演の桜井玲香、かかし役をWキャストで務める蒼井翔太、鈴木勝吾、作・演出の田尾下哲、作曲・音楽監督の宮川彬良が登壇した囲み会見の様子をお届けする。

初の単独主演となる本作へ出演が決まったときの気持ちについて桜井玲香は「この年齢になって、ドロシーという役を演じさせていただく機会をいただけてすごく光栄です。ビジュアル撮影も照れながら撮ったのですが、世界中で愛されている作品で、素晴らしいメッセージがたくさん詰まってる作品だと思うので、いろんな方に届くように全力で全力で演じさせていただけたらなと思います」と初の単独主演に挑む意気込みを語った。

自身のステージと比べて、ミュージカルへ出演する際は気持ち的にどのような違いがあるかという問いに蒼井翔太は「ステージ上で表現することは同じだと思いますが、ミュージカルというのは表現をする人間がたくさんいて、人数が多いほど一人一人のキャラクターの個性が花のように咲き乱れる、すごく贅沢な時間だと感じています。日頃、僕もダンサーさんやバンドの皆さんに支えてもらっていますが、今回はこれでもかというほど、素晴らしいキャストの皆さんが揃っているで、皆さんとどんな「DOROTHY～オズの魔法使い～」の物語を作っていけるのか、今から楽しみにしています」と想いを述べた。

Wキャストで蒼井とともにかかしを演じる鈴木勝吾は、田尾下の演出のもと本作へ臨む気持ちを聞かれ「今回田尾下さんとご一緒するのは三度目ですが、俳優がちゃんとその場にいられるということを大事にしていらっしゃる方だと感じています。とても大事にモノ作りをする方だなという印象です。いろんな演劇の創り方がありますが、熱を失わずにその中でも冷静にモノを積み立て作り上げていくということがすごく印象的だなと。今回もミュージカルということで、音楽だったり、ダンスだったり、お芝居だったり、いろんなピースが集まって作られる作品だと思うので、全員で熱いエネルギーを持って田尾下さんのもとで心が温かくハッピーな作品になればいいなと思います」と本作へ臨む決意を熱く語った。

今回「オズの魔法使い」をベースに、まったく新しいミュージカルを誕生させるということで演出の田尾下哲は作品のコンセプトについて「原作は1900年のアメリカのカンザスという、ちょっと地方都市という描かれ方をされていますが、本作では今回のキャストと今の時代を大切にしたかったので、21世紀のとある都会の大学を舞台にして、ドロシーは大学生という設定の物語にしました。少女が旅をする中で仲間と出会って成長するというだけではなく、これからの人生をどう生きていくか、どう幸せを見つけていくかということを、悩んでいる女性の物語にしたいと思いました」と述べた。

本作で、音楽監督を務める宮川彬良はオファーを受けて「なんでそんなことするのって（笑）。「虹の彼方に」とか皆さんご存知の歌がある訳じゃないですか。僕も小さい頃からよく聴いていて大好きなんですが、本当に率直に言いますと最初はそんなところに足を踏み入れちゃいけませんと思いました（笑）。ただ、かつて作られたミュージカルの再演をしたい訳じゃなく、年代や場所を置き換えて新たに作りたいということだったので引き受けました。自分も『アニー』とか『ピーター・パン』みたいに毎年のように上演されている不朽の名作のミュージカルを作りたいと思ったので」とオファーを受けたときの率直な気持ちを語った。

さらに、主演の桜井玲香が、5月16日に28歳の誕生日を迎えたということで、宮川の伴奏で出演者によるバースデーソングが届けられた。そして5月はもう一つの誕生の記念日があるということで、本作のベースとなった『オズの魔法使い』の原書が1900年5月17日に発売されたとのこと。2つのドロシーの誕生をお祝いしてスイーツも登場した。