鈴木拡樹主演。舞台『アルキメデスの大戦』開幕！「2年越しにしっかり初日を迎えることができました」

2022.10.01

REPORT

2022年10月1日（土）より日比谷シアタークリエにて、舞台『アルキメデスの大戦』が開幕した。

2020年６月に開幕することなく全公演中止となってしまったが、約２年の時を経て、ついに開幕する。原作は『ドラゴン桜』や『インベスターZ』などユニークな作品で鋭く時代に斬り込む漫画家・三田紀房氏による、数学者の視点から第二次世界大戦を描いた漫画『アルキメデスの大戦』。そのかつてない切り口が話題を呼び、2019年の夏には映画監督・山崎貴氏によって映画化もされた。

舞台化にあたって脚本と演出を手掛けるのは、いま演劇界が最も注目する劇団のひとつ、劇団チョコレートケーキのクリエイター陣。独自の視点で史実に隠されたドラマを紡ぐ古川健が脚本を手掛け、骨太な作品の中に人間の心情を丁寧に描く日澤雄介が演出を務める。

主人公の天才数学者・櫂直（かいただし）役を務めるのは、多くの舞台に出演し、近年では映像にも活躍の場を広げている鈴木拡樹。彼を取り巻く海軍将校たちには、巨大戦艦の建造に反対し、櫂に大和建造を阻止させようとする海軍少将・山本五十六役に神保悟志、巨大戦艦の建造を推し進める海軍少将・嶋田繁太郎役に小須田康人、そして櫂が真っ向から戦うことになる嶋田派の造船中将・平山忠道に岡田浩暉と、ベテラン勢が揃った。

また、櫂を補佐する海軍少尉・田中正二郎役には宮崎秋人、田中と共に櫂に協力する尾崎財閥令嬢の尾崎鏡子役に福本莉子、嶋田派の海軍中尉・高任久仁彦役には近藤頌利と、若手も名を連ねる。

今回は、櫂直役・鈴木拡樹のコメントと舞台写真をお届けする。

鈴木拡樹コメント（直役）

2年越しにしっかり初日を迎えることができました。
この作品を2年前から楽しみにしてくださっている皆さんのためにも、そして今回新しく知ってくださった方のためにも精一杯、最後まで届けていきたいと思います。皆様、お楽しみください。

舞台写真

撮影：近藤明子

櫂直役・鈴木拡樹さんのインタビューはこちら

ストーリー

1933年、軍事拡大路線を歩み始めた日本。戦意高揚を狙う海軍省は、その象徴にふさわしい世界最大級の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。そんな中、航空主兵主義派の海軍少将・山本五十六は、海軍少将・嶋田繁太郎と対立。嶋田派の造船中将・平山忠道が計画する巨大戦艦の、異常に安く見積もられた建造費の謎を解き明かすべく協力者を探している。そこで山本が目を付けたのは、１００年に１人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかし、軍を嫌い数学を偏愛する変わり者の櫂は頑なに協力を拒む。そんな櫂を突き動かしたのは、巨大戦艦建造によって加速しかねない大戦への危機感と戦争を止めなければならないという使命感。櫂は意を翻し、帝国海軍という巨大な権力との戦いに飛び込んでいく。櫂を補佐する海軍少尉・田中正二郎や尾崎財閥の令嬢である尾崎鏡子の協力によって、平山案に隠された嘘を暴く数式にたどり着くまであと少し。決戦会議の日は刻一刻と迫っている。