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加藤和樹「Kazuki Kato concert Tour 2022 ~nostalgia~」ニューアルバム『Nostalgia BOX』をひっさげ ライブツアー東京公演が開幕!

REPORT

ミニアルバム『Nostalgia BOX』を2022年10月19日(水)に発売した加藤和樹。

ノスタルジック、故郷というイメージを元に、回顧しながら新たな道を歩んでいくというアルバムの世界観を、加藤和樹等身大の大人のサウンドで表現した本作の発売を受け、ライブツアーが開催された。

大阪・名古屋・福岡を巡るツアー最終公演の東京・渋谷PLEASURE PLEASURE、1日目・夜公演の模様をレポートする。
(※写真は10月30日のものになります)

等身大の魅力が詰まった
圧巻のライブに魂が震える!

オープニングナンバーは「Lost time」。ベース強めのジャジーなアレンジで、会場内はおしゃれで大人な雰囲気に包まれたと思いきや、2曲目「Faith」のピアノイントロが始まり、語りかけるような優しい歌声に、会場の空気が一気に和む。

アレンジによる曲の印象の変化もさることながら、加藤の歌声や全身を使ってのパフォーマンスに、ライブ開始早々一気に引き込まれてしまった。

「皆さんこんにちは、加藤和樹です。改めまして「Kazuki Kato concert Tour 2022 ~nostalgia~」にようこそお起こしくださいました。今回は『Nostalgia BOX』を引っ提げてのライブツアーです。皆さんの前で初披露なので、楽しんでいただけたらと思います」

最新アルバム収録曲以外にも、「上弦の月」「魂」など懐かしいナンバーを間に挟み、さらにはブロードウェイミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン(Dear Evan Hansen)」の楽曲「Waving Through A Window」やシンディ・ローパーが歌い世界的ヒットを記録した名曲「true colors」、そして2000年に発表された女性デュオ花*花のヒット曲「さよなら大好きな人」などを次々と披露。オリジナル楽曲へのリスペクトの気持ちを込めつつ、どの曲も“加藤和樹色”へと染め上げていたのは、さすがだ。

「結構前の曲ですが、時代を越えて色あせないメッセージが込められた曲たち。自分が書く歌詞もそうありたいと思っています。とはいえ押し付けになってはいけないと思うし、ワンフレーズだけでも聴いてくれる方の中に何か感じるものがあれば嬉しいですね」

コロナ禍の中でのアルバム制作、人との接触が制限される生活の中でいろいろ思うことがあったと語る加藤。

「取材や稽古がリモートになったり、以前は人とどういう会話をしていたか忘れかけたり、コロナ禍での生活はいろいろ違和感を感じることもあったけれど、今回のアルバムリリースイベントで皆さんと対面で会って、改めて皆さんの笑顔に勇気をもらっていたんだなって気づきました」と、ゆっくりフロアを見渡し愛おしそうに語りかける姿が印象的だった。

「皆さんの明日が輝かしいもので
ありますように――またね」

ニューアルバム収録曲の中から「もしも」「vintage」「ノスタルジックオレンジ」と続き、次第に加藤の歌声が熱を帯びて来るのが肌で感じられた。

会場の構造上、観客は終始座席に着席したままだったが、曲ごとの手拍子や曲終わりの拍手を惜しみなくステージへと贈り、不自由な状態ながらもパフォーマンスに集中できるこの状況を楽しみつつ、一瞬も見逃すことなく目と記憶に焼き付けようとしているのが伝わって来る。

そんな熱い視線を全身に受け、加藤をはじめステージ上のメンバーのテンションもグイグイと上がっている様子。

マイクスタンドに手を這わせるしぐさがエロティック――かと思えば一転、軽やかなステップでリズムにのって踊り出すなど、様々な表情で楽しませてくれる加藤。バンドメンバーもドラマティックな音色で曲の世界を彩り、楽曲の新たな魅力を提示してくれる。

音楽に包まれる快感と、今まで以上に胸にストレートに届く言葉の数々。役者としての経験と成長が、そのままアーティストとしての魅力となり、加藤和樹のライブが新たな段階へと到達しつつあるのが実感できたステージだったと思うのだ。

気が付けばライブも終盤。本編ラストナンバー「Laugh & Peace」の演奏がスタートし、ミディアムテンポのリズムに乗って満面の笑顔で観客と共に「ピース!」を決めて、ステージを後にした。

ステージ袖に消える加藤とバンドメンバーを見送る観客の拍手がそのままアンコールを促す手拍子へと変わると、「待ちきれない」とばかりに小走りにステージに登場した加藤。

改めて「THE Sonics」のメンバー紹介をした後、Dr鬚白健のニックネームを観客と一緒に考えたり、ツアーグッズを紹介する“K.Kショッピング”コーナーでは、レッグウォーマーの説明で、アームウォーマーとして着用していた自身の腕を“脚”に見立てて説明するユーモアたっぷりなトークを繰り広げ、会場内は爆笑に包まれた。

楽しい時間も終わりを迎え、アンコール1曲目「軌跡(キセキ)」の演奏がスタート。

僕がいてあなたがいる――。広い広いこの世界で出会えた“奇跡”、共に歩んできた“軌跡”を歌った加藤とファンの絆を歌ったこの曲は、コロナ禍の今だからこそ改めて聴く人の心に強く響いたことだろう。

「皆さんの明日が輝かしいものでありますように」というメッセージに続き、「また明日」がスタート。温かなアコースティックギターの音色と、包容力にあふれた加藤の優しく語りかける歌声が、会場の隅々まで満たされていくのが感じられる。

フロアに並ぶ観客の頭がリズムに合わせてゆっくりと揺れる様子を見て、言葉に出来ない切ない気持ちと同時に、明日への希望で胸がいっぱいになるのを感じたのだった。

ライブの余韻に浸る間もなく、次回ツアー決定のニュースが飛び込んできた!
加藤和樹&THE Sonicsによる「Kazuki Kato NAKED2023」と、今回が3度目の開催となる「Kazuki Kato ~Thank you for coming! 3~」の豪華二本立て。
両ツアー共に、チケットは2022年12月10日(土)10:00~よりプレイガイドにて一般発売される。

2023年も、舞台にライブにと加藤和樹の快進撃は続く。
詳細は公式サイトを要チェック!

文:近藤明子

Information

◆Kazuki Kato NAKED2023◆
◎加藤和樹&THE Sonics
‹THE Sonics Member›
Piano:吹野クワガタ Gt:田口慎二 Ba:川渕文雄 Dr:鬚白健

2023年2月17日(金)会場17:30 開演18:30
会場:日本橋三井ホール
(問)ホットスタッフ・プロモーション(TEL)03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

2023年2月21日(火)会場17:30 開演18:30
会場:フェニーチェ堺(小ホール)
(問)サウンドクリエーター(TEL)06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

■一般販売(PG):2022年12月10日(土)10:00~

◆Kazuki Kato ~Thank you for coming! 3~◆
共演:吹野クワガタ(Key)

2023年2月16日(木)【昼公演】開場14:30 開演15:00 
【夜公演】開場18:00 開演18:30
会場:新宿BLAZE
(問)ホットスタッフ・プロモーション(TEL)03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

2023年2月22日(水)【昼公演】開場14:30 開演15:00 
【夜公演】開場18:00 開演18:30
会場:梅田Banana Hall
(問)サウンドクリエーター(TEL)06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

■チケット一般販売(PG):2022年12月10日(土)10:00~

■加藤和樹オフィシャルサイト
www.katokazuki.com

◆加藤和樹 Kazuki Kato concert Tour 2022 ~nostalgia~

< SET LIST >

M-1 Lost time
M-2 Faith

~MC~

M-3 上弦の月
M-4 魂
M-5 Still alive(新曲)

~MC~

M-6 Waving Through a Window
M-7 true colors
M-8 wishing your happiness(新曲)
M-9 さよなら大好きな人

~MC~

M-10 もしも(新曲)
M-11 vintage(新曲)
M-12 ノスタルジックオレンジ(新曲)
M-13 fight
M-14 Laugh & Peace

EN-1 軌跡(キセキ)
EN-2 また明日

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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