薮宏太（Hey! Say! JUMP）主演。ミュージカル『She Loves Me』開幕！「一回り変わった薮宏太として見せるジョージを楽しんでいただけたら」

2023.05.08

REPORT

2023 年 5 月 2 日(火)よりシアタークリエにて、ミュージカル『She Loves Me』が開幕した。

『シー・ラヴズ・ミー』は1963年にブロードウェイで初演され大絶賛を浴びた名作で、日本では市村正親と涼風真世のコンビで 1995 年に初演、1997、1998 年と続演された人気作品。作曲・作詞は希代の名作ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』のジェリー・ボックとシェルドン・ハーニックのコンビ。クリスマスを舞台に繰り広げられる優しいストーリーと温かな音楽が観る者の心を癒す、キュートでロマンティックなミュージカル。

ジョージ役の薮宏太（Hey! Say! JUMP）は 2009 年公演でも同役を務めており、薮自らが熱望した約 13 年ぶりのジョージが 2023 年にいよいよ実現する。共演には元宝塚歌劇団星組トップ娘役の綺咲愛里、『レ・ミゼラブル』マリウス役でデビューした若手注目株の竹内將人、幅広い作品に出演し確かな存在感が光る岡田亮輔、力強い歌声で硬軟問わず演じる実力派の岸祐二、圧倒的な歌唱力で作品を支える坂元健児らが顔を揃える。

今回は、ジョージ役の薮宏太（Hey! Say! JUMP）、アマリア役の綺咲愛里が登壇した囲み取材の様子と舞台写真をお届けする。

初日を迎えるにあたってジョージ役を務める薮は、「13年ぶりにジョージを演じさせていただけるということで、シアタークリエ自体はその間も何度か観劇には来ているのですが、楽屋の中に入るのは13年ぶりです。当時はまだ出来て間もない時だったんですけど、それから少しずつ年季が入っていく感じが時の流れを感じましたし、これだけ時間が経った中でもまたジョージとして『She Loves Me』ができるということに、楽屋にいながらすごく喜びを感じていました」と思いを語った。

稽古を重ねる上で、印象が変わった部分についてアマリア役の綺咲は、「今回ご一緒させていただいて、お稽古中も本当にぎゅっと濃い時間だったんですけど、いつもニュートラルな状態でいつも稽古場にいらっしゃったのが印象的で。本当に自然体でいつも飾ることなくいてくださったので、役としてもすごく明るい雰囲気もありつつできたかなと思います」と印象を述べた。

恋するお相手となる藪にキュンとしたところについて綺咲は、「ものすごく笑顔がかわいらしいなと思いました。失礼だったらごめんなさい！」と微笑み、藪は、「よく言われます（笑）。稽古はまだマスクをしてやってたので、目元しか見えないんですよね。小さい頃から笑顔だけは変わらないと言われます（笑）」と茶目っ気を見せた。

稽古を重ねる上で、印象が変わった部分について薮は、「僕は『Endless SHOCK』を観劇していたので、お相手がリカなんだとびっくりしました。稽古が本当にタイトで二人の台詞の掛け合いもすごく多いのですが、そんな中でもちゃんと台詞を覚えて、ほとんど台本を持っていなかったので流石だなと。もちろん歌声も素晴らしくて、見とれたりすることもありました」と綺咲の印象を述べた。

最後に、公演の意気込みについて綺咲は、「今回初めて出演させていただきますが、こんなにハッピーで気持ちが温かくなる作品に携われることが本当に幸せです。薮さんを始め、皆さんと楽しく一ヶ月間公演をできたらと思います」

藪は「当時は19歳だったので、まだあどけなさが残る薮宏太だったと思いますが、あれから13年経って33歳になって、一回り変わった薮宏太として見せるジョージをぜひ楽しんでいただけたらと思います」とメッセージが語られ、囲み取材は終了した。

舞台写真

ストーリー

ブダペストのとある香水店。そこで働く青年ジョージ（薮宏太）と新人店員アマリア（綺咲愛里）は顔を合わせれば喧嘩をする犬猿の仲だ。同僚のコダリー（岡田亮輔）とイローナ（宮澤佐江）は交際中だが、遊び人のコダリーにイローナは振り回されていた。シーポス（坂元健児）やアルパッド（竹内將人）ら店の仲間達と賑やかに日々を送っているジョージだったが、社長のマラチェック（岸祐二）は彼に恋人がいないことを心配してあれこれと口うるさく言ってくる。だが実はジョージには最愛の女性がいた。それはなんと文通相手！まだ見ぬ彼女に本気で心を奪われていた。
店はクリスマス準備で大忙しのある日、ジョージは遂に文通相手とデートをすることに。期待と不安で落ち着かないジョージだが、同じ気持ちを抱えている人物がもう一人いた。それはアマリアだ。実は彼女も、最愛のまだ見ぬ文通相手とデートをすることになっているのだった。しかしせっかくの夜にジョージは残業を言い付けられた。彼はマラチェックと言い争いになり、勢いで会社を辞めてしまう。憂鬱な気持ちで文通相手との約束の店へ向かうが、そこで待っていた人物は―。