大阪松竹座で上演。「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」取材会レポート!
REPORT
2021年1月2日(土)~19日(火)まで、大阪松竹座にて「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」の上演が決定。 出演の坂東玉三郎が、公演に向けての思いを語ったコメントをお届けする。
坂東玉三郎 コメント
これまで松竹座では、お正月公演を数回させていただいております。今回は数年ぶりになりますが、歌舞伎座で行われているような、ソーシャルディスタンをとった公演となります。残念ながら花道は使えませんが、その分お客様には安全をお届けできればと思います。(このようなご時世ですが)せめて舞台だけでも華やかなものをお見せしたいです。まず、口上では様々な打ち掛けをお見せし説明することを計画しております。歌舞伎座でも上演した『二人静』の元になった『賤の小田巻』を踊ります。『傾城雪吉原』は『高尾懺悔』をより華やかにしたもので、歌舞伎座や南座でも踊らせていただきました。どちらもおめでたい演目ではないので、口上はお正月らしい華やかなものをお届けしたいです。
公演中にはコロナの話は一切しないつもりでおります。そういったことをお客様に忘れていただくことが何より大切。演劇というのは苦しい現実を忘れさせてくれるものですので、せめて舞台を観ている時間だけはそういうもの(コロナ)がない世界をお見せしたいです。私は舞台に立っていて、感染の不安を感じたことは一度もございません。感染症対策に最大を尽くして上演しております。役者は不安を抱えながら舞台には立てません。そして何より、この状況下でお客様が劇場に来て下さることのありがたさを感じております。だからこそ、演じる側の私たちもそれに応えたいです。
公演概要
坂東玉三郎 初春特別舞踊公演
2021年1月2日(土)~19日(火)
劇場:大阪松竹座