浜中文一主演。『ブラック・コメディ』開幕!「ブリンズリーが登場人物たちとぶつかり合うシーンは見どころの一つ」
8月17日(土)より東京・IMM THEATERにて、舞台『ブラック・コメディ』が開幕する。
本作は、英国の著名な劇作家で『アマデウス』や『フォロー・ミー』など映画化された作品も秀逸なピーター・シェーファーによって生み出された戯曲。1965年にロンドンで初演され、その後世界各地で上演。日本では1970年に劇団四季で初演された。
物語は、売れない若手彫刻家が留守中の隣人宅から数々の調度品を無断で借用し、婚約者の父親と億万長者の美術蒐集家を招き、さも自らの持ち物かのように仕立てることで愛と富を手に入れようと画策する。しかし、予期せぬ停電がアパート全体を襲い、招かれざる客も次々と訪れ、暗闇の中でトラブルへと発展していく。
ピーター・シェーファーは劇中、室内の電灯がついている設定のときは舞台上を暗く、停電の設定のときは舞台上を明るくするという、明暗が逆転したユニークな手法で表現することで、停電中のパニックを視覚的に際立たせるとともに、登場人物たちの隠された本音や嘘を表出させることに見事に成功した。
今回は、主演の浜中文一、共演の市川美織、三倉佳奈、朝海ひかる、渡辺いっけいのコメントと舞台写真をお届けする。
コメント
浜中文一/ブリンズリー・ミラー 役
かなり練習しましたので、やるしかないですね。ひたすらがんばります!
僕が演じるブリンズリーはずっと動き回っていて、僕は普段そんなに動き回ることがないので非常にドキドキしています(笑)。ブリンズリーが登場人物たちとぶつかり合うシーンは見どころの一つだと思います。稽古を楽しむ余裕がないくらい集中して色々なことを考えていました。“明暗逆転”という大きなテーマがあるこの作品を、一丸となり細かいところまで考えて作り上げてきました。みなさんぜひ安心して、ゆっくりとご覧ください。
市川美織/キャロル・メルケット 役
大ベテランの皆さんを前に緊張していましたが、皆さん面白く、意見を出し合いながら稽古を進めることができて学びの毎日でした。そんな皆さんとこの作品を作れることを非常に嬉しく思いますし、夏休みの素敵な思い出になるような作品にしたいです。私が演じるキャロルは箱入り娘で世間知らずな部分もありますが、ネガティブなブリンズリーを元気づけるポジティブな性格。停電している舞台の中でも明るい光になるような役柄です。いっけいさん演じるメルケット大佐との親子関係にもご注目ください。
三倉佳奈/クレア 役
私が演じるクレアはブリンズリーの元恋人役なので、長年連れ添ってきた恋人同士のお互いのことをわかり合っている雰囲気を出していけたらいいなと思っています。朝海さんの美声が聴けるのもみどころです!明暗逆転という今まで見たことのないような新しい演出の中でお届けいたします。自信を持ってお届けできる作品になっておりますので、お客様にどのようなリアクションがもらえるのか楽しみです。
朝海ひかる/ミス・ファーニヴァル 役
コメディと名のついた作品を(明石家)さんまさんの顔が描かれた客席を前にしてやることに圧を感じています(笑)。この劇場にふさわしい笑いをお届けできるようにみんなで頑張っていきたいです。私が演じるミス・ファーニヴァルを助けるブリンズリーはとても優しく、浜中さんのキャラクターに凄くぴったりな役柄だと感じました。停電時に助けを求めて訪れたブリンズリーの部屋で思いもよらぬことになってしまうので、その変化を楽しんでほしいです。
渡辺いっけい/メルケット大佐 役
台風に負けないくらいハラハラする芝居です。戯曲が面白いと評判の作品を実際にやるのはすごく大変なんだなと感じました。キャストのみんなでああでもないこうでもないと話し合いながら手探りで頑張りました。お客様の反応を見て千秋楽まで少しずつ変化させながら創り上げていきたいです。僕が演じるメルケット大佐は愛する娘の婚約者に怒りを覚えながらも我慢している役どころですが、その我慢の部分が面白く感じてもらえるように演じたいですし、お客様にも楽しんでいただきたいです。
舞台写真
撮影:伊藤智美
公演概要
『ブラック・コメディ』
原作: ピーター・シェーファー
上演台本・演出: 大歳倫弘(ヨーロッパ企画)
出演: 浜中文一 市川美織 三倉佳奈 山口森広/吉田ウーロン太 竹森千人/朝海ひかる 渡辺いっけい
【東京公演】
2024年8月17日(土)〜9月1日(日)
IMM THEATER
公式サイト: https://www.blackcomedy.jp/
X(旧Twitter): @blackcomedy2024
企画・製作: フジテレビジョン
主催: フジテレビジョン/サンライズプロモーション大阪