加藤和樹インタビュー ミュージカル『BARNUM』「今だからこそ、この作品の良さが強く届く」(前編)
INTERVIEW
――木下大サーカスへは実際に足を運ばれたとのことですが、これまでにもサーカスをご覧になったことはありましたか?
子どもの頃に観たことがあります。あと、シルク・ドゥ・ソレイユも一度ロサンゼルスで観ましたね。今回はそれ以来のサーカスだったんですが、めちゃめちゃ感動しました! 自分も大人になり、しかもお客さんに向けて何かを表現するということに携わっているので「どうなってるんだろう?」とけっこうあれこれ見るんですよ。でも全く分からなくて。だから僕と朝夏さんは良いお客さんだったと思いますよ。「いや、そんなことできるわけないじゃん……って、えぇー!!」みたいな(笑)。もう心の底から楽しんで帰ってきました。すぐにもう一度観たいくらいです。
――観賞中には、バーナムのことも投影しながら観たのでしょうか。
正直ちょっと忘れちゃってました(笑)。でも、サーカスを興行するにあたって、どれくらいの規模でどういった物が必要で、それがどれだけ大変なことなのかというのは、頭を過ぎったりしましたね。あれだけの一座を率いて全国を回るには、やはり家族以上の絆がないと無理だよなとも思いましたし。それを統率する人物としてどうあるべきなのかということも考えました。