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永田崇人×小林亮太インタビュー Musical『HOPE』 「背中を押してもらえるような希望がある作品」(後編)

INTERVIEW

2021年10月1日(金)より、東京・本多劇場にてMusical『HOPE』が日本版初演として上演されます。

本作品はイスラエルで実際に起きた裁判をモチーフにした法廷劇。韓国芸術総合学校の卒業制作として生まれ、2019年に韓国で初演、その後大ヒットミュージカル作品となりました。ベストセラー作家が残した原稿の所有権を争い、イスラエル国立図書館と戦った主人公・ホープの物語が描かれています。運命がめぐりめぐって原稿を託された女性マリーとその娘であるホープが、ずっと大切に抱えていたその原稿の所有者はだれなのか。ホープの数奇な運命を辿っていきます。

演出を手がけるのは本作が演出家デビューとなる俳優・新納慎也さん。さらに主人公となるホープを演じるのは、デビュー51年目にして初ミュージカル主演となる高橋惠子さん。ほかにも、清水くるみさん、白羽ゆりさん、 中山昇さん、縄田晋さん、染谷洸太さん、木暮真一郎さん、上山竜治さん、大沢健さんといった個性的なキャストが名を連ねます。

今回お話をうかがったのは、もう一人の主人公である原稿を擬人化したKをWキャストで演じる永田崇人さんと小林亮太さん。

インタビュー後編では、演出の新納さんに対する印象、カンパニーの雰囲気などたっぷりと語っていただきました。さらに物語にちなんで運命を感じた瞬間についてもうかがっていますので、お楽しみに。

インタビュー前編はこちら

「初演出には思えない」役者さんからの信頼も厚い新納さん

――現在、お稽古はどんな感じで進んでいらっしゃいますか?

小林:今は大枠を作っている段階で、少しずつ新納さんが「ここはこういうニュアンスがいいな」というのを伝えてくださいますが、まだ全体を通してはいない状況です。崇人くんもまだこれからだと思います。

永田:はい。でも……稽古場で何のシーンだったか忘れてしまったのですが、新納さんから「亮太のKは違う作り方をしているから今はまだ聞かないでね」と言われて。「二人だけで作戦会議しているのかな?」みたいな(笑)。僕はそれを聞いてちょっと寂しい気持ちになりました。

小林:全然そんなんじゃないよ(笑)。

でもあれは多分……、新納さんから見ると僕は陽のタイプに見えるんですって。自分では全然そう思っていないのですが(笑)。陽の感じのままKを作ってほしいと言われまして。だから逆に崇人くんに対してどういうアプローチを新納さんがしているか、僕は全く聞いてないですよ。

だから新納さんが崇人くんに対して言うことを、「亮太は聞かないで」ということもあると思います。

永田:でもそれちょっと寂しいよね。急に稽古場から締め出された気持ちになります……(笑)。

――新納さんは、それぞれ異なった演出をつけようとされているのですかね? これから本格的にお稽古が始まるということで楽しみですね。(取材時)

永田:はい。あと、すごいと思うのは新納さんが初演出には思えないんですよね。

小林:いや、本当!

永田:すごいよね。初演出ということ忘れちゃうよね。

小林:やはり長くいろんな作品に出演されてきたからこそ、そこで見てきたものの中から自分がやりたいものを選んでいらっしゃるのだろうなと感じます。

――初めてとは思えないような慣れた感じの演出をされていらっしゃるんですね。

永田:そうなんです。この作品のCMを見たときに、『初演出・新納慎也』と書いてあって、改めて「え! あ……そうだったわ」となったくらいでした。そういえば新納さん初めてか、みたいな。

小林:新納さんは、役者さんからの信頼がとても厚いのを感じますね。

次のページ:主演の高橋さんは「全部を役として受け入れてくれる」

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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