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劇場で「観劇マナー」が悪いと思われないために気をつけるべきこと

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せっかくの舞台観劇。リラックスして舞台を楽しみたいところですが、「なんの気なしにしていた行動が、実は周りの迷惑になっていた……」ということは少なくありません。

舞台観劇マナーが悪い人がいると、せっかくの舞台も台無しになってしまいます。劇場やミュージカルでの観劇が初めてな人は、最低限の劇場マナーを覚えておきましょう。今回は劇場で舞台観劇マナーが悪いと思われないために、気をつけるべきことをご紹介します。

劇場での基本的な舞台観劇マナー

劇場内では、開演前にマナーについてのアナウンスが流れます。舞台観劇が初めての方はしっかり耳を傾けるようにしましょう。また事前に劇場のホームページを確認し、注意事項を読んでおいてもいいでしょう。会場によって多少のルールの違いはありますが、基本的なマナーはどの劇場も同じです。まずは基本的な舞台観劇マナーから、ご紹介します。

劇場に入ったら、携帯やスマホの電源はオフにする

劇場客席内に入ったら、携帯やスマホの電源はオフにします。着信音が鳴れば周りの迷惑になるのはもちろんのこと、バイブ音も迷惑になるからです。マナーモードにすれば大丈夫なのでは? と思う方は多いですが、電源を切って置くのが正しいマナーです。どうしても通話が必要な時には、客席の外に移動して応対するようにしてくださいね。

劇場内客席での飲食はマナー違反

一部ですが、上演中以外は客席での飲食が可能な劇場もあります。しかし多くの劇場では、開演前・上演中・休憩中を含め、客席内での飲食は禁止されています。映画館のように飲食しながらリラックスして観劇、ということはできません。喉が渇いたり、食べ物を口にしたい場合はロビーに出るようにしましょう。

劇場内客席での写真撮影は禁止

「せっかくの舞台観劇、記念に写真を撮っておきたい」と思う方もいるでしょう。しかし、客席から舞台を写真撮影することは禁止されています。上演前に舞台を撮影したり、SNSにアップしたりすることも著作権侵害です。マナーを守るためにも、客席にはカメラを持ち込まず、スマホのカメラも使わないようにしましょう。

観劇前にトイレは済ませておく

観劇初心者に多い失敗談が、観劇中のトイレ問題です。観劇中の場内は足元が真っ暗になるため、立ち歩くと大変危険です。上演中に階段でつまづいて転んでしまった……なんてミスは防ぎたいもの。トイレに行きたくなったからと上演中に席を立つことは、周囲の人の観劇の妨げにもなります。観劇前は冷たい飲み物を控えたり、トイレを済ませておいたりするなど、しっかり対策しておきましょう。

舞台観劇中に気を付けるべきこと

いよいよ開幕。観劇が始まったら、舞台に集中して楽しみたいですね。しかし盛り上がってきたところで集中力の妨げになるような行動をする人がいたら……大迷惑です。知らず知らずのうちに周りの人の迷惑となるような行動をとらないために、観劇中に気を付けたいマナーをご紹介します。

観劇中は身を乗り出さない

舞台が盛り上がってくると、ついつい気持ちも盛り上がってきます。そこで興奮してつい身を乗り出してしまう方がいるのですが、身を乗り出す行為はマナー違反。後ろの席の人の視界の妨げになるからです。どんなに気持ちが高ぶっても、感動したとしても、観劇中は身を乗り出してはいけません。観劇中は、背もたれに背中をつけて座った姿勢を保ちましょう。

観劇中は会話をしない

恋人同士や仲の良い友達グループで観劇している人に多いマナー違反が、観劇中の雑談です。観劇中は会話をしないのが舞台マナー。「舞台を見ながら感想を言い合いたい」「共感ポイントを分かち合いたい!」というタイプの方にとっては辛いかもしれませんが、感想は観劇後に話すようにしましょう。ヒソヒソ声なら大丈夫なのでは? と思うかもしれませんが、客席では小さな声でも響きますよ。

観劇中はスマホを開かない

メールチェックがしたいから、とスマホを開く人がいます。これも立派なマナー違反。観劇中にスマホを開くと、スマホの光がとても目立つのです。こっそり開いたとしても光が視界に入れば、周りは不快に感じるもの。観劇中は舞台に集中して、電源を必ずオフにしてスマホはいじらないようにしましょう。

観劇後・スタンディングオベーション時の拍手マナー

いろいろな舞台を観劇すればするほど、鳥肌が立つほど感動する素晴らしい舞台に出会えることもあるでしょう。感動を演者に表現したいなら、観劇後のカーテンコールやアンコールの際に起こるスタンディングオベーション時に拍手を送りましょう。

満場総立ちで拍手を送ることをスタンディングオベーションと言います。素晴らしい舞台を見せた演者に送られる、最大限の賛辞です。感情を表現する場ですので、スタンディングオベーション時であれば、立ち上がったり拍手したりしてもマナー違反ではありません。満場総立ちで拍手喝采を浴びる光景は、演者にとっても嬉しいはずです。

しかし海外のミュージカルなどでは頻繁に起こるスタンディングオベーションですが、国内では静かにしていなければならない雰囲気があるのも事実です。観劇後のカーテンコールやアンコールの際の拍手はマナー違反ではないものの、拍手してもいいのか? 周囲にうるさがられないか? 不安になる方もいるでしょう。拍手マナーについて迷ったら「スタンディングオベーションが起きたときには盛大に拍手する」「周りが誰も立ちあがっていない場合には、観劇後立たずに拍手だけを送る」といったように、臨機応変に対応できるといいですね。

【まとめ】マナーは思いやり。観劇マナーを守って舞台を楽しもう

マナーの基本は、他人に対する思いやりです。劇場は公共の場ですので、マナーは守らなくてはいけません。劇場には独特のルールも存在しますので、初めての観劇の際は緊張することでしょう。しかし自分だけでなく周りも気持ち良く観劇できるように心がければ、舞台観劇は何倍も楽しくなるはずです。観劇マナーを守って、素晴らしい舞台を存分に楽しんできてくださいね。

西山ココ

エステティシャンとして国内外で経験を積み、出産をきっかけにフリーライターに転向。自然豊かな場所で子育てをするため、静岡に移住。女性向け恋愛コラムや子育て、静...

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