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植田圭輔×佐々木喜英インタビュー 舞台『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』 「作品やキャラクターの良さを伝えたい気持ちは変わらない」(後編)

INTERVIEW

2022年6月24日(金)より、日本青年館ホールにて舞台『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』が上演されます。

本作は、2013年にヤングエースにて朝霧カフカ氏(原作)・春河35氏(漫画)により連載が開始された、架空の都市〔ヨコハマ〕で繰り広げる異能力バトルアクション漫画で、コミックスは現在22巻まで刊行、シリーズ累計で1000万部を突破する大ヒット作品です。舞台化シリーズは、2017年12月上演の舞台『文豪ストレイドッグス』を皮切りに、様々なキャラクターと時代にスポットを当てたエピソードが次々と上演され、中屋敷法仁さんの演出による、演劇ならではの俳優の身体的な表現や、プロジェクションマッピングを駆使した映像などの多彩な演出手法が、熱い支持と高い評価を得ています。

2021年10月には、過去編となる十五歳の中原中也と太宰治との出会いを描いた6作目となる「太宰、中也、十五歳」が上演され、2022年1月には、舞台の俳優陣が出演した実写映画も公開されるなど、“文ステ”はますます深く大きな広がりを見せています。

今回、シリーズ最新作となる舞台『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』で中原中也役を務めるのは、シリーズを通して中也を演じる植田圭輔さん。中也の”兄”として現れる”暗殺王”ポール・ヴェルレエヌ役には佐々木喜英さん。欧州刑事警察機構の人造知能捜査官アダム・フランケンシュタイン役には磯野大さん。十五歳の中也が率いていた「羊」の元構成員・白瀬役には伊崎龍次郎さん。ポートマフィアの武闘派組織“黒蜥蜴”の広津柳浪役には加藤ひろたかさん。ポートマフィアの一員である太宰 治役には田淵累生さん。ポートマフィアの首領・森 鴎外役には根本正勝さん。そして、今回も中屋敷法仁さんが脚本・演出を手掛けます。

今回は、ポートマフィアに加入し幹部の座を狙う十六歳の中也を演じる植田圭輔さんと、中也を弟と呼ぶ“暗殺王”ポール・ヴェルレエヌを演じる佐々木喜英さんにインタビューを敢行。後編では、2.5次元作品の魅力やお2人の舞台に対する秘める熱い想い、お互いの印象などをたっぷり語っていただきました。

インタビュー前編はこちら

面白くないはずはないという自信を持っている

――お2人の思う、2.5次元作品の魅力を教えていただけますでしょうか。

植田:日本のサブカル・アニメは世界基準だと思っています。いろんなところで日本のアニメのイベントをやっていて、少し前にアメリカで行われたイベントに代表として映像出演をさせていただいたのですが、単純にすごいことだと思いました。現地の写真も見せていただいたら、「鬼滅の刃」や太宰と中也のコスプレをしている方もすごく多くて。シナリオが好きだったり、イラストが好きだったり、なにが好きかはそれぞれだと思うのですが、これだけ2.5次元の作品が流行っているのは、シナリオ・作品・ステージの表現力がいいということだと思うんです。

それはいろんな役者さん・演出家さんがいて、作品やキャラクターの良さを届けようと本気で思っている人たちが集まって出来上がるものなので。面白くないはずがないという自信を持ちながら、僕はこの世界でお芝居をさせていただいています。

佐々木:僕もすごく昔からアニメが好きで、それをきっかけに2.5次元の沼にハマった人間なんです。演劇の学校に通っているときにたくさんお芝居を観て、ミュージカル『テニスの王子様』も観に行きました。作品自体は知っていたのですが、舞台で観てみると、キャラクターが本当に目の前にいるような感覚になれるんです。自分も同じようなことをしたいと思った瞬間でした。今でも役を演じる上で、アニメやゲームのいろんな原作から飛び出したような役作りをしたいなという思いで舞台に立ち続けています。

――2.5次元作品をあまり知らない方には、どのようにアピールをしていきたいですか?

植田:観るきっかけや理由は、なんでもいいと思っています。原作やゲームがあって、そこからシナリオが派生して、アニメや映画になったり、2.5次元になったり。メディアミックスによって、いろんな形で展開された延長線上にいるのが僕らだと思っているので。全く興味がないものを観に来てほしいとは思わないです。僕自身がその立場なら、よほどの引きがないと難しいと思いますし。

例えば、競馬が好きで、『ウマ娘』が好きで、『ウマ娘』が舞台化されたら観に行くという方もいると思うんです。そういうタイミングが来たときに、こういうのをずっとやっている人たちがいると思ってもらえたらいいのかなと思います。

佐々木:好きなものや気になったものは、やっぱり観てほしいという想いがあります。2.5次元の舞台によっても客層は変わりますし。うえちゃんと出演した舞台「鬼滅の刃」は家族で観に来られる方や小さいお子さんも多くて、お芝居をしているときに客席から子どもの声が聞こえたこともありました。2.5次元は女性のお客さんが多いイメージだと思うのですが、それに捉われずに、自分の好きなアニメ・ゲームがあれば、ぜひ積極的に観てほしいなと思います。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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