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WEST.桐山照史主演。ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』開幕!「人生史上一番のミュージカルができたと思います」

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11月11日(月)より東京国際フォーラムホールCにて、ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』が開幕する。

1993年にアメリカで公開された映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」は、主演ビル・マーレイの小気味よい演技がひかる、監督・脚本ハロルド・ライミス、原案・脚本ダニー・ルービンによる傑作コメディで、大ヒットを記録し90年代で最も優れたコメディ映画のひとつとして、今も世界中の映画ファンに愛され続けている。

その公開から約20年後にミュージカル化が計画され、2016年夏にロンドンのオールド・ヴィック劇場で世界初演、その後2017年春からニューヨークのブロードウェイでも上演され、2017年のローレンス・オリヴィエ賞で「最優秀新作ミュージカル賞」と「ミュージカル部門主演男優賞」を受賞。さらに同年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む7部門へのノミネートを果たした。

この作品が新たに日本版ミュージカルとして生まれ変わる。数々のコメディ作品を世に送り出す福田雄一が演出を務め、タイムループの中に閉じ込められる主人公フィルを演じるのは、近年舞台での活躍が目覚ましいWEST.の桐山照史。更に、第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した咲妃みゆが明るく知的なヒロイン・リタに扮し、連続テレビ小説「虎に翼」の演技で注目された戸塚純貴が本作でミュージカルに初挑戦となる。抜群の歌唱力に定評がある豊原江理佳、幅広いジャンルの作品で活躍する川久保拓司も出演、豪華キャストの競演によるコメディ・ミュージカルが届けられる。

今回は、桐山照史、咲妃みゆ、戸塚純貴、豊原江理佳、川久保拓司、福田雄一(演出)が登壇した囲み取材の様子とゲネプロの舞台写真をお届けする。

初日を迎えるにあたって、主演の桐山は「1日でも早くお客さんの前でやりたかったです。演出に福田節をたくさん感じるので。でも、福田さんが稽古初日にこんなに笑ってたのは初めてだったみたいです」と意気込むと

演出の福田も「俺だけじゃなくて全員が笑ってたもんね」と応えた。

福田組常連の戸塚からは「ちなみに次の日に同じことをやると全く笑ってくれないんです」とツッコミが。

初めての福田組への参加となる桐山は「福田さんとはずっとご一緒したいと思っていて。福田さんが僕の名前を挙げてくださったと聞いたときに、 接点がないからずっと嘘だと思っていて。誰か先輩が降りた役なのかなって(笑)」と話すと

福田は「僕、本当にファン歴が長いんです。『真夜中のパン屋さん』ってドラマで初めて見た時から、この子は絶対に面白い子だと思って」と、過去の作品を挙げ、意外な事実を語った。

福田は「この役、すごく難しいんですよ。最初はすごく嫌なやつなんだけど、どんどんいいやつに変わっていく、しかもその間もボケて突っ込んだりしなきゃいけないわけですよ。プロデューサーさんからもいろんな役者さんの案をいただいたんですけど、そんな難しい役、誰ができるんだろうと思って。そしたらある日、プロデューサーから『桐山くんはどうですか?』と言われて、『それです!』って」

桐山は「でもこれめっちゃ嬉しい会話ですけど、僕より先にここの3人が決まっていたらしいんです」

福田「『恋はデジャ・ブ』というビル・マーレイ主演の映画で、 僕のミュージカルにしては珍しく泣けたりもするんですけど。お笑いはしっかり作らなきゃいけないので、まず戸塚、川久保、ゆうみ(咲妃)ちゃんの3人をお願いしますとプロデューサーにお願いして。それで、プロデューサーさんが3人に『主役は決まってないんですけどいいですか?』って(笑)」

川久保「なんか問題があった作品なのかなと感じてました(笑)」

戸塚「事故物件の匂いがするなって(笑)」

今回、初めてのコメディ作品への出演となる咲妃は「お話をいただいたときは、主演さんがお決まりではなかったんですけど(笑)、でも即答でぜひ出演させていただきたいとお返事しました。私も福田さんの作品に出演することが長年の夢だったので、「きたー!」と思って。コメディ作品が初めてなので、自分自身たくさん壁に直面すると思っていたのですが、それを上回るくらいご一緒したいという思いが強かったので」と本作へ参加する喜びを語ると、福田も「何も言っていないのに、稽古で自ら面白いことをしてくれるんです。やっぱり思った通りでした」と絶賛した。

今回が初のミュージカル出演となる戸塚は「実は以前福田さんにミュージカルのオファーをいただいていたんですが、歌唱テストを受けてくれと言われて落ちたんですよ。もう2度とやるかと思っていたんですけど、今回改めて呼んでいただけました(笑)」と福田とのエピソードを語ると、福田も「本当に『虎に翼』のおかげです(笑)」と、戸塚の出演作を挙げ、茶目っ気を見せた。

今回、ソロパートがあるという戸塚。「本番で皆さんにどういう反応をしてもらえるか」と緊張を見せると、川久保が「稽古場で初めて純貴の歌を聞いた時、普通に泣いちゃって。芝居がまたすごくいいんです」と絶賛した。

福田作品常連の川久保は「福田さんのミュージカルは初めてですね。僕も、以前出演したミュージカルを福田さんが観に来てくれて、楽屋で言われた一言が『お前、もう1回見つめ直した方がいいぞ』って(笑)。でも、今回座長の桐山くんが作り出す空気感の居心地が良すぎて。始まってほしくないと思ったのは初めてです。始まると終わってしまうので。それくらい素晴らしい空気をずっと作ってくれています」と桐山の座長ぶりを絶賛すると

福田も「キャスト、スタッフの全員の名前を覚えて。アンサンブルの子も、みんな下の名前で呼んでくれるんですよ。多分みんな相当嬉しいと思うんですよね」と、絶賛した。

桐山は「みんなけっこう大変な役なんですけど、アンサンブルさんは走り回っていて、本当にすごいです。だからみんなで支え合わないと成り立たない舞台になっていると思います」とカンパニーへの気遣いを見せた。

今回、稽古に途中合流となった豊原は「ほぼ全部出来上がっている状態で、途中から参加させていただいたのですが、みんな面白すぎて圧倒されました。最初にいただいた台本とまったく違ったので(笑)」と驚きを見せると、桐山から「一緒、一緒。ただアドリブしてるだけだから(笑)」とフォローが入った。

今回、劇中で挑戦していることについて桐山は「 うちのメンバーの小瀧(望)が、演出家さんからタップをやってくれというのをニュースで見たんですよ。で、その3日後ぐらいに福田さんから『桐山くん、タップ踏める?』と聞かれて。『あ、いや、僕踏めないです』と言ったら、 『そっか踏もっか』って。ちゃんと丁寧に断ったのに、なぜか踏むことになりました(笑)」とタップダンスのエピソードを語った。

福田は「そのシーンはブロードウェイ版だとフィルはタップを踏んでいないんです。でも絶対に桐山くんが踏んでいた方がかっこいいし、面白いので」と経緯を述べた。

桐山は「福田さんの息子の響志くんがタップがすごく上手なので、いろいろ教えてもらいました。アンサンブルの皆さんも僕が勝手に1時間前くらいに入ってアップしていたら、それに気づいて集合してくれて、みんなで支えてサポートしてくれました」とタップ習得へのエピソードを語った。

最後に本作を楽しみにしている方々へ向けて主演の桐山から「桐山照史の人生史上一番のミュージカルができたと思います。お客様と僕たちカンパニーが一緒に笑い飛ばせるミュージカルになっていると思いますので、カンパニー一同、心より劇場でお待ちしております」とメッセージが語られ、囲み取材は終了した。

文・撮影:THEATER GIRL編集部

戸塚純貴さんのインタビューはこちら

公演概要

ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』

日程  2024年11月11日(月)~22日(金)
場所  東京国際フォーラム ホールC

料金  S席 15,500円  A席 10,000円 (全席指定・税込)

【地方公演】
大阪公演:新歌舞伎座
日程  2024年11月27日(水)~12月1日(日)

愛知公演:御園座
日程  2024年12月5日(木)~8日(日)

【CAST】
フィル・コナーズ・・・・・桐山照史
リタ・ハンソン・・・・・・・咲妃みゆ
ネッド・ライアーソン・・・・戸塚純貴
ナンシー・テイラー・・・豊原江理佳
ラリー/ガス・・・・・・・・川久保拓司

(五十音順)
ランカスター夫人・・・・・・・家塚敦子
クリーブランド夫人・・・・・・・井上花菜
バスター・・・・・・・・・・・・・岡田誠
ピアノの先生/他・・・・・・可知寛子
チャビーマン・・・・・・・・・・ぎたろー
ドリス・・・・・・・・・・・・・・・小山侑紀
ジェンソン/嵐を追う男・・・・・・・坂元宏旬
ラルフ/他・・・・・・・・・・・・・・・高橋卓士
デビー・・・・・・・・・・・・・竹内真里
ジェフ・・・・・・・・・・・・・・・茶谷健太
保安官代理・・・・・・・・・・常住富大
嵐を追う女・・・・・・・・・伯鞘麗名
クリーブランド/ビリー・・・・・・・堀江慎也
保安官・・・・・・・・・・・・・・横山敬
フレディ・・・・・・・・・・・・・・横山達夫

スウィング・・・・・・・高山裕生、田中真由

【STAFF】
演出:福田雄一
翻訳・訳詞:福田響志

振付:上島雪夫・福田響志
音楽監督・指揮:上垣 聡
美術:二村周作
照明:高見和義
音響:佐藤日出夫
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:平岡由香
振付助手:遠藤瑠美子
稽古ピアノ:杉田未央・後藤沙希乃
音楽制作:カンパニーAZA
演出助手:伊達紀行・斎藤歩
舞台監督:津江健太
制作:花澤理恵・市川喬之
プロデューサー:柳原一太・梶浦智嗣(パルコ)、冨田雅子・鳥澤勇人(東宝)

宣伝美術:野寺尚子(ウルトラグラフィックス)
宣伝写真:HIRO KIMURA

製作:パルコ・東宝

公式サイト https://groundhogday.jp/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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