阿部顕嵐、初プロデュース。東洋空想世界「blue egoist」本日開幕。「スタイリッシュなステージとダークファンタジーをぜひ体感して!」
東洋空想世界「blue egoist」が11月17日(日)に東京・THEATER MILANO-Zaで初日を迎え、本番直前に囲み会見とゲネプロが行われた。
本作は、演出の松崎史也と脚本の小沢道成が初めてタッグを組んだダークファンタジー・ミュージカル。
出演する6名のキャスト以外は、ストーリーはおろか役柄など作品の内容に関する情報は一切公開されておらず、サイトに随時更新されるキービジュアルやPV、楽曲の配信などからファンの想像は膨らむ一方だった本作。謎に包まれたステージがいよいよ幕を開けた!
直前に行われた取材会には、阿部顕嵐、七海ひろき、立石俊樹、福澤 侑、高橋怜也、後藤 大のキャスト6名に加え、演出の松崎史也も登壇。現在の心境や作品の魅力について熱く語った。
※ゲネプロ写真など一部ネタバレになる情報もあるため、ご注意ください。
本作で主演を務める阿部顕嵐は、今回ミュージカルのプロデュースにも初挑戦。
開幕直前の現在の気持ちを聞かれ「ついに皆さんに見てもらえる時が来たのかと、その一心です! 本読みは半年前ぐらいから始まり、かなり長い準備期間をかけて作品を作って来たと考えると、今日を迎えるのが待ち遠しかったです」と引き締まった表情を見せる。
初プロデュースに関しては「いつも通り(笑)」とはにかんだような表情を浮かべつつ、「プロデューサーという役割をいただき、普段よりも意識したことは全員とコミュニケーションを多く取るということ。あとは大事なところはブレない! 自分がやりたいと思ったこと、ここを見せたいと思ったところはブレないっていうのを意識しました。プロデューサーの自分の考えがブレてしまうと作品全体が混乱してしまうので、みんなが迷わないように、自分のやりたいことはブレないようにすることを一番に意識しました」と力強く語っていたのが印象的だった。
ちなみに、コミュニケーションの内容について質問してみたところ「僕というよりは、(演出の松崎)史也さんが声をかけて6人で話し合う時間を設けてくださったので、作品についてじっくり話し合うことができました。あとは休憩中に雑談をしてそれぞれのひととなりを探ったり、劇中で歌う曲のレコーディングをした時はレコーディングの様子を伺ったりとかもしましたね」とのこと。
続いて七海は「皆さんと作り上げてきたこの作品の世界観を、早くお客様にも観てほしい。そして皆さんの中にどのような感情が生まれてくるのか楽しみにしています」と笑顔を見せ、「今は前向きな気持ちでいっぱい」と語る立石は「キャストひとりひとりが役で挑戦していることがあるのですが、稽古を通してブラッシュアップされていくのを見て来て、ようやく本日お客様に『blue egoist』の世界を届けられるという幸せを感じています。本番の幕を開け、これからどんな日々になっていくのか楽しみです」と喜びを隠せない様子。
今作で振付を担当した振付集団“REX”のメンバーでもある福澤は「この6人でしか出せない“色”“パワー”を考えながらした振付を、皆様にお届けするので楽しみにしてほしい」と自信を覗かせる。
「6人という少ない人数の舞台ですが、ものすごいパワーが出せる6人が揃っている。全力でパフォーマンスするので、お客様にどんな感想をいただけるのか楽しみです」と全身からワクワクがあふれ出していたのは高橋。
後藤も「役者であると同時に芸術性の高い6人が集まって、それぞれ挑戦しています。この6人がすべての思いを作品にぶつけているので、それを受け取ってくださったお客様ひとりひとりの声が今から本当に楽しみです」と、キラキラと目を輝かせていた。
演出の松崎は本作に魅力について聞かれ「そもそも本作の出発点は「劇場でしか見られないものっていうのはこういうものだ」という作品を、今を“旬”として生きる華のある俳優陣と、様々な作品を手掛け技術を持ったスタッフたちと「今作った演劇が“これ”です」と自信を持って言える作品を作るというところでした。「見たことがないものを見られる場所」「演劇の魅力というのは、そういうものなんだ」というのを皆さんにお伝えできたら……」と、作品のメッセージを素直に受け取って欲しいとの思いを語った。
その後、公開されたゲネプロでは、オープニングから怒涛のパフォーマンスに圧倒された!
無機質な黒い“箱”が積み上げられたセットにライトが当たると華やかなステージが浮かび上がる。ビートの効いたサウンドの波が一気にフロアに押し寄せ、6人揃ったダイナミックでキレのあるダンスに目が釘付けになる。
また、パフォーマンスの合間にはメンバーそれぞれにスポットが当たる回想シーンや、6人の出会いのエピソードも描かれていくが、家族の中で異質な存在であったり、集団に馴染めないなど「訳アリ」の過去も描かれ心臓がグッと掴まれるような苦しい展開も……。
単なるファンタジーではなく、家族の絆やいじめ、承認欲求や存在意義など、現代社会を生きる人々にも通ずるテーマが内包されており、観る人によって様々な感想を抱き、考えさせられる作品になっていた。
これ以上、作品について語るのは野暮というもの。
事前の情報は何もいらない。ただ“感じる”ために劇場にGO!
文:近藤明子
撮影:THEATER GIRL編集部
公演概要
東洋空想世界「blue egoist」
【公演日程・劇場】
<東京公演>2024年11月17日(日)~12月1日(日) THEATER MILANO-Za
<大阪公演>2024年12月6日(金)~12月8日(日) オリックス劇場
【演出】松崎史也
【脚本】小沢道成
【音楽】和田俊輔
【振付】 REX
【プロデューサー】阿部顕嵐
【主題歌】「blue egoist」
作詞:YU-G
作曲:SHIBU、YU-G
編曲:SHIBU
【出演】阿部顕嵐 七海ひろき 立石俊樹 福澤 侑 高橋怜也 後藤 大
【チケット料金】※未就学児入場不可
平日公演:12,500円(全席指定/税込)土日公演:13,500円(全席指定/税込)
サイドシート9,900円(全席指定/税込)
※サイドシートは舞台・映像・演出が見えづらいお席となります。
当日の座席の変更・返金対応など一切行えません。予めご了承いただいたお客様のみご購入ください。
【チケット先行情報】
■一般発売中(先着)
https://w.pia.jp/t/blueegoist/ Pコード:529-194
【Official Web Site】 https://blueegoist.com
【Official X】@OF_blueegoist
【Hashtag】#blueegoist
【Official YouTube Channel】 https://www.youtube.com/@OF_blueegoist
【主催】「blue egoist」 製作委員会(S-SIZE・ネルケプランニング・A. Storm)
©「blue egoist」製作委員会