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平間壮一インタビュー Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」「人間だなと思えるのがこの作品の好きなところ」

INTERVIEW

3月27日(土)より鎌倉でのプレビュー公演を皮切りに、Broadway Musical「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」が大阪・名古屋・東京にて上演されます。

今作は、「Hamilton」で全世界に新風を贈ったブロ-ドウェイの異端児リン=マニュエル・ミランダが原案・作詞・作曲を手掛けた出世作で、2008年のトニー賞をはじめ数々の演劇賞を受賞。夏には映画も公開されるタイミングで、初演以来7年ぶりとなる日本版がよみがえります。

今作で主人公・ウスナビ役を務めるのは、ミュージカル『RENT』など様々な作品で活躍中の「平間壮一(ひらま・そういち)」さん。とても強い思い入れがあったという今作への思いや、稽古を通しての新たな発見、大きな魅力である楽曲についてなど、たっぷりと語っていただきました。

「いつかやりたいと思っていた」今作への強い思い

――平間さんは今作「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」に、とても強い思い入れがあるそうですね。まずそれについて聞かせていただけますか?

小学校4年生の時からダンスをやってきて、(今作は)自分が関わってきた文化などがけっこう盛り込まれている作品なので、思い入れが強い感じですね。ヒップホップはブレイクダンス、ラップ、DJ、グラフィティという4つの要素からなるんですけど。自分もダンスやラップをやってきているので、ヒップホップをやっていると言えるようなところがあって。この作品にはグラフィティを描くシーンがあったり、ラップをやっていたりする場面が盛り込まれているので、いつかやりたいと思っていたんです。

――では、ウスナビという役柄に憧れを持っていたというより、作品そのものに興味があったんですね。

そうですね。「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」という作品に関わりたいと思っていました。

――2014年に上演された日本版の初演では、今回も平間さんとWキャストでウスナビを演じられるMicroさんが同役で出演されていましたね。ご覧になった時には、どんな印象でしたか?

ウスナビ役はやはり、ラップになじみのない役者にはなかなかできない役どころなのだなと感じつつ、(初めての舞台出演だった)Microさんがどのような演技をされるんだろうと思っていたんですが。演技を超えた、心からの熱量でウスナビという役を高いレベルへ持っていっているという印象でした。

アーティストのMicroさんが、自分自身の心のままでセリフを演じて“ウスナビという役をかぶっている”わけではなく、ウスナビを自分の中に取り入れて、セリフを自分の言葉として言っている。それによってMicroさん半分、ウスナビ半分と感じられたのが、すごくすてきだなと思いました。自分も、演技をする上で役になりにいくというよりは、自分のスタイルに役を取り込むほうが近い感覚なので、似たものを感じていました。

――作中には、もうひとりの主人公となるベニーや、ダンスの見せ場のある役柄もありますが、ご自身が演じる上で興味があったのは、やはりウスナビですか?

そうですね。これは作品に関わってみて感じたことなんですが、ウスナビ自身のホームを見つける旅というか、自分の居場所を見つけて行くさまが描かれていたり、彼自身に自分の気持ちを素直に伝えられないところがあったりと、すごく自分とかぶって見えるところがあって。この中で演じるとしたら、ウスナビしかいないかもしれないと思いました。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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