村井良大、木村達成、渡辺 大インタビュー 『魔界転生』 「お祭り的な感じで楽しんでいただけたら」(前編)
――村井さん、木村さんは初演から共演されていて、渡辺さんは今回からの参加になりますが、それぞれの印象はいかがでしょうか?
村井:僕にはまったく(渡辺さんが)初舞台に見えないんですよ。
渡辺:いやいや、初めてなのよ(笑)、初めてだから動きが全然わからないのよ。何番ってみんな当たり前のように動いてるけど。俺からするともうずっとその場その場でバミリをやってきた世界だから。しかもそんなに長い芝居ではないところで、「このカットの中のここからここで動いてくれ」っていうのしかやってないから。いやあもう緊張(笑)。
村井:その緊張感とおっしゃる部分からなのか、すごく(宮本)武蔵という役が、戦いに純粋に見えると思いました。真っ直ぐというか、想いがストレートって感じで。残念なことにこのコロナ禍でこういう会話も稽古中にできないんですよ。
渡辺:終わった人は適時帰るっていう出入りがあるので、終わった後の余白がないんですよね。稽古後にご飯を食べて他愛のない話でもできたら、二人だったり、他の人の人となりがもっとわかったりもするんだろうけど。まあでも、これからやっていくうちにもっとわかってくるんじゃないかなと思うし、最初からそんなに違和感なくみんなで一緒にいられるっていうのは、僕はすごく嬉しかったですね。
木村:僕、人見知りでまだあんまりお話できてないんですよ。
渡辺:いや、でもこの人本当に面白いと思うんですよ(笑)。(山口)馬木也さんのいじりとかを見てるとすごく面白くて。
木村:堤さんもおっしゃっていたんですけど、今回キャラクターの殺陣のシーンがかなり増えていて。初演にはなかったところがたくさん増えている分、武蔵という役のキャラクター像っていうのが前回より、すごく色濃く出ていてすごく素敵だなと思いました。それは他の役もそうなんですけど、今回、お芝居に時間を割くよりも、どちらかというと殺陣などに時間を割いているイメージの方が強くて。それでさらに、キャラクターが色濃く出る面白さったらないなと思うので、自分も客席で観たいですね。だから、本番よりまず先にゲネプロとか場当たりが楽しみですね。
村井:今回、映像もたくさんあるからね。
木村:だからできれば場当たりは、客席で観ていたいなって思いますね。