• HOME
  • topic
  • REPORT
  • 新原泰佑 主演、記念イヤーに寺山修司の幻の戯曲が解き放たれる。ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』開幕!「ここにしかないミュージカルが誕生したと思っています」

新原泰佑 主演、記念イヤーに寺山修司の幻の戯曲が解き放たれる。ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』開幕!「ここにしかないミュージカルが誕生したと思っています」

REPORT

10月4日(日)より10月20日(火)まで東京・THEATER MILANO-Za、その後大阪にて、Bunkamura Production2026ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』が上演される。

アングラ演劇を牽引した奇才・寺山修司が1965年にたった1日の公演のために書き下ろした作品で、それ以来61年の時を経ての上演となるミュージカル『獅子』。演出はこれからの演劇界を牽引する存在として最注目の杉原邦生が務め、主人公が思いを伝える手話、肉体がぶつかり合うボクシング、そして20数曲に及ぶミュージカルナンバーなどが物語を鮮やかに彩る。

寺山修司生誕90周年という記念すべき2026年に、1960年代の猥雑な香りを放つミュージカルが、令和の新宿・歌舞伎町で新たな舞台作品として誕生する。

物語はごく普通の青年が謎の男との契約でことばを失う代わりに、憧れていたボクサーとしての能力を手に入れるところから始まる。次々とKOを奪い名声を得る一方で、日常や大切な人との関係など、失うものも増えていき…。ボクシングや新たに出会う人々を通して自らの道を模索し、栄光と葛藤の中で何を選び取るのかが描かれる。

主人公・貞夫を演じるのは新原泰佑、貞夫の恋人・弓子には北香那と、次世代を担う若き実力派俳優が顔を揃える。さらに、田中俊介、勝矢、さとうこうじ、岡田義徳、田口トモロヲ、橋本さとしと、貞夫と弓子を取り囲み暗躍する癖ありの男たちにも、盤石の布陣が実現した。

今回は、演出:杉原邦生 出演の新原泰佑、北香那、 田中俊介、勝矢、さとうこうじ、岡田義徳、田口トモロヲ、橋本さとしが登壇した囲み取材のコメントと舞台写真をお届けする。

囲み取材コメント

杉原邦生

いよいよお客さんの目に触れることになるんだなと思い興奮してワクワクしています。
僕は学生から演劇を始めて、寺山さんの作品に20代前半で出会いすごく衝撃を受けました。理屈じゃないエネルギー、言葉の美しさ、不条理な世界、そういうものに圧倒されて、いつか自分で演出してみたいと思っていました。ようやく演出できるという気持ちとともに、畏怖というか、僕が変に解釈しすぎたり、寺山さんの作品じゃないものに見えるものにしたらいけないなということも同時に考えながら作っていきました。空間、☆Taku Takahashiさんの音楽、照明、音響などのスタッフワーク含めて、今のお客さんが観て、当時寺山さんの作品をご覧になったお客さんが感じた興奮・驚き・衝撃を、この劇場で体感していただきたいという思いを込めて作りました。
観たことのないようなミュージカルになっていると思います。寺山さんの作品であり、ミュージカルであり、この新宿のど真ん中に立つ劇場で起こる祝祭感、お祭り感をただただ浴びて体感して楽しんで、興奮して帰っていただけたらなと思っています。劇場で体感することに価値のある作品だと思いますので、ぜひ劇場にお越しいただければなと思います。

新原泰佑

やっと皆様の前にこの作品を届けることができることを本当に嬉しく思っています。この作品は61年ぶりに上演されますが、新宿・歌舞伎町という町が、この作品のテーマの一つでもあるので、場所ごと楽しんでいただきたいなと思っています。稽古はずっと楽しかったです。皆さんがとてもすごくて、パワフルで個性的で、こう来るだろうなという想像から外れた、何歩も先を行った解釈のお芝居をされているのを見て、すごく刺激を受けながら、そして楽しみながらできました。それをそのまま舞台上にのせられたらいいなと思います。キャスト、スタッフの皆さんとともに一丸となって歩んできたこの作品を、お客様に早く観てほしいと思っています。身体表現、そして歌、言語が融合したこの作品。ここにしかないミュージカルが誕生したと思っています。なので、これを観ない手はないんじゃないかと!現代の人にも届くような、新たな傷跡が残るような作品だと僕は思っています。そんな作品に出会わせてくれた皆さんに感謝しながらも、一公演、一公演を大切に演じていきたいと思いますので、皆さんぜひ観に来てください。

北香那

こんなに素敵な皆さんと一緒に作ってきた舞台なので、ひたすらに楽しみたいなって思っています。私自身、ミュージカルはデビュー以来の16年ぶりになるので、もうエンジンをかけ直さなきゃという気持ちで稽古に挑みました。大変なことばかりだろうけど、全部楽しもうって思っていたのですが、本当に皆さんのおかげでずっと楽しかったです。そして、アンサンブルの皆さんのパワフルな踊りと生命力にいつも元気づけられて、奇跡の皆さんが集まったような感覚があります。この作品は、もしかしてわかりにくい、難しい話かなと思う方もいらっしゃるかもしれないんですけど、とてもわかりやすくて、そしてとってもポップです。そして不穏で、笑えて、泣けます!盛りだくさんだと思います。本当に楽しんでもらえると思いますので、一人でも多くの方が見に来てくださるようにと願っています。

田中俊介

稽古場ではわからなかったことが、劇場に入って可視化されて、ものすごいものが出来上がっていると感じているので、早くお客様にも観ていただきたい気持ちです。
新原さんとは二度目の共演になるのですが、彼には稽古場で驚かされました。今回は歌、ダンスだけでなくチャレンジをいくつもしていて、それを我々が思う上の上を見せてくれるので僕はかっこいいな、いいな、悔しいっていういろんな気持ちになりました。
観劇後ものすごく明るい気持ちになって劇場を後にできると思うんですが、その中にもすごくえぐってくるような闇の部分もあります。何回も観ているのに何度も鳥肌立って、エネルギーをもらえるんです。なので僕が感じているものをお客様にも感じてもらいたいですし、終わった後にどんな気持ちになるのか、その声を聞けるのも楽しみにしてます。

勝矢

開幕を前に、時は来た、あとはやるだけだ!という気持ちでいます。
僕はこの作品には、最近の演劇や映画では感じることができない匂いをつけなくてはいけないと思っていました。そして共演者の皆さんがその感覚を自然と察知してらして、自分自身どんな匂いを放ったらいいのかを演出の邦夫さんと相談しながら稽古をしていました。その匂いが新宿中に蔓延するぐらい出ていると思うので、楽しみにしていただければと思います。
魔法をかけてくれる舞台だと思います。それはどういう魔法かわかんないですが、とっても素敵な世界に踏み入れるのはここに来なきゃわからないので是非劇場にお越しください。

さとうこうじ

猥雑な新宿歌舞伎町のど真ん中の劇場で昭和の物語を上演できるのが楽しみです。
漫画の「明日のジョー」や「巨人の星」、「タイガーマスク」を読み直してみたりして、昭和の熱さが滲み出したい気持ちで稽古に行っていました。どんどん滲み出てきているんではないかと思うので、その暑苦しさが出れば嬉しいなと思っております。
僕は今まで寺山さんの作品に5作ぐらい関わらせてもらったことがあるんですが、今回の作品は今までにない、全く新しい寺山作品になっていると思います。
寺山ファンの方も、寺山さんのことを全く知らない人も楽しめる舞台になっていますので、どうぞ劇場まで足を運んでください。

岡田義徳

開幕しますが、終わるまで完成のかたちが見えないのが楽しみだと思っています。日々変わっていく舞台でして、どの日を観ても楽しいと思います。
僕は元チャンピオンの役なので、皆さんより1週間ぐらい早くボクシングの稽古が始まったのですが、そのボクシングの稽古がとにかくきつかったです(笑)。
僕自身はアングラ作品を経験しているので、アングラが持つパワーや人間臭さみたいなものが、芝居の中で前面に出ていけばいいなという思いで、ずっと稽古していました。
寺山作品としてはすごく入りやすい、観劇しやすい作品になってると思います。ポップだし、ジェットコースターに乗っているような感覚で、体感しなきゃわからないワクワクさせてくれる作品になっていますので、楽しもうと思って来ていただけたら嬉しいなと思います。

田口トモロヲ

僕は人生初のミュージカルで、多分人生最後のミュージカルです!
本当にミュージカル俳優の方とアンサンブルの方たちが素晴らしすぎて、技術力やスキルを稽古場という特等席で見せていただいて、すごく刺激になりました。
僕自身は寺山修司さんの一番前衛的部分とノイズの部分を担当です(笑)。
過去に唐十郎さんの作品はやらせていただいて、寺山さんの作品に参加できる機会があればと思っていたので、今回話をいただいて「よし!」と思ったんですが、内容がミュージカルだったということが全くの誤算でした(笑)。
『獅子』は、僕が知っている寺山修司さんの作品とは違い、読んだ時に驚きましたし、1日しか上演してないレアな作品があったこと自体が、新たなカルチャーの発見だと思います。
寺山さんは70年代サブカルチャーの象徴で、こういったものが今現在、しかもカオス的な歌舞伎町の劇場で上演されるということは、偶然と必然が出会った結果なんじゃないかなと思っていて、皆さんもそれを目撃していただけると嬉しいです。

橋本さとし

稽古の8割が振り付けの稽古だったのですが、皆さんのダンスのシーンはものすごく見ごたえのあるもので、上質なミュージカルになっていると思います。演技の稽古は2割ぐらいだったのですが(笑)、僕らも楽しみながら、どんどんこれからも芝居を成長させていきたいと思っています。
僕自身、演劇をやり続けていて、寺山修二さんはまだ通ったことがなかったんですが、やっと寺山さんのアングラに出会えたなと。劇団☆新感線出身で真反対の世界にずっといたので憧れていて、ここで巡り合えたことが本当に喜ばしいです。
とてもエネルギッシュな作品で、稽古場で見ていると胸が熱くなり、同時にその熱さとパワーに泣けてくるんです。
日本初のオリジナルミュージカルを創るのは、すごく冒険であり大変難しいことだと思います。さらに邦生さんのシンプルな演出の中にも複雑な転換があったりと、それらをキャストとスタッフがセットを動かしています。物語じゃないところにも民衆のエネルギーが感じられる作りになっています。お客様には僕たちが表だけでなく見えないところでも頑張ってるんだということ、感じてもらいたいと思います(笑)。

舞台写真

撮影:細野晋司

新原泰佑インタビュー 『獅子 THE LION-BEAT』「寺山修司という存在にいつか触れてみたいと思っていた」

公演概要

Bunkamura Production 2026
ミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』

作: 寺山修司
演出: 杉原邦生
音楽: ☆Taku Takahashi[m-flo]
潤色: 桑原裕子
振付: 北尾亘

出演:
新原泰佑 北香那 田中俊介 勝矢 さとうこうじ 岡田義徳 田口トモロヲ 橋本さとし
希良々うみ 加藤翔多郎 片桐美穂 大平祐輝 佐藤匠 朝丘小百合 矢崎諒
植村理乃 加瀬友音 桑原あみ 渡来美友 藤井颯 渡邊気 紙谷昇世

【東京公演】

2026年10月4日(日)~20日(火)
会場 THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)

【大阪公演】   
2026年11月7日(土)・8日(日)
会場 SkyシアターMBS

協力: テラヤマ・ワールド
企画・製作: Bunkamura

公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shishithelionbeat.html
公式X・Instagram :@musical_shishi

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧