中山優馬、浜中文一、桜井玲香、水田航生ら出演。ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー ~The Pandemonium Rock Show~』ゲネプロ&取材会レポート
――本作は中山さんが生まれる前の時代、昭和の音楽界が描かれていますが、豪華なクリエイター陣に囲まれながら演じてみていかがでしょうか。
中山:豪華さにまずはびっくりしました。素晴らしい音楽と素晴らしい詞と素晴らしい本なのですが、毎日のお稽古の中でそこに河原さんの演出がくわわって日々進化していくのが目の当たりにできまして。「こんなにもパワーを持ったものだったのか」と日々実感していましたね。本当に豪華な毎日を過ごさせていただきました。
――続きまして、亀田さん。今回初めての舞台音楽を担当されたとのことですが、普段の音楽プロデュースと比べていかがでしたか。
亀田:音楽を作る者として、僕は自分のことを「よかれ産業」だと呼んでいまして。よかれと思ったものを自分のほうから提案していく、勉強していく、アレンジしていく。そこに対しては今回の舞台も同じ感じでできました。ただ50代半ばにして初めてミュージカルの音楽を担当させていただいて、僕が思ったのは運転免許証を取るために教習所に行ったにも関わらず、いきなり路上に出て運転をするような、それくらいスリリングな体験でした。
素晴らしいキャストのみなさん、雪之丞さん、河原さん、制作陣に囲まれて、スタート地点から最高の舞台の景色を見させていただくことができました。あとは自分の作った曲を、キャストのみなさんが演じて歌っていただくことによって、「あー本当にミュージカルの音楽になるんだ! ありがとう!」という気持ちになりました。今回この作品に関われたことを感謝しております。無事に初日を明日に迎えられて本当によかったです。
――続きまして、河原さん。コロナ禍での稽古は大変だったと思いますが、実際に演出してみてキャストの方の印象はいかがですか。
河原:一番大変な時期だったんですよね。感染爆発みたいに言われているときでして。そういうことに触れず、稽古場に通うこと自体が逆に不自然なくらいでした。この長いコロナ禍で、何回か僕も別の舞台で稽古が止まってしまったり、初日が延びてしまったりいろんなことを経験してきたので、明日どうなるか分からないという気持ちでやってきました。だからこそ稽古場に集まれたときはみんなで話をしながら、とにかく楽しく過ごしていました。無駄に楽しくやったような気がしますね。それが今、こうして記者会見の日を迎えられて本当に幸せです。
キャストの印象については、マスクをしたまま稽古をしてきて、激しく歌ったり踊ったりすることが多かったので、息ができなくて半分みんなキレていたといいますか(笑)。こんなにマスクが息でペコペコするんだ、というくらいとても大変だったので……そんな印象ですよ(笑)。それが今、マスクがないのでなんだか物足りないです(笑)。キャストのみなさんもマスクなしの顔に慣れないといけないので大変だと思います。
――ありがとうございました。それでは最後に、中山さんから意気込みをお願い致します。
中山:昭和の時代を知っている方からすると「懐かしい」、「あった、あった」と感じる出来事があったり、反対に僕らの世代からすると「こんなに魅力的な時代があったのか」という新しい発見ができたり、本当に楽しい作品になっていると思います。愛すべきキャラクターもたくさん出てきますので、こんな時代だからこそ上演中は何もかも忘れて大いに笑って楽しんでいただけたらと思います。劇場でお待ちしております。
舞台写真
撮影・文:矢内あや
ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー』水田航生さんのインタビューはこちら
公演概要
ロック☆オペラ『ザ・パンデモニアム・ロック・ショー ~The Pandemonium Rock Show~』
作・作詞・楽曲プロデュース:森雪之丞
音楽:⻲田誠治
演出:河原雅彦
キャスト:
楠瀬涼:中山優馬
及川真実:桜井玲香
山下勝也:水田航生
岡島大樹:汐崎アイル
伊丹俊介:小松利昌
真柳満:山岸門人
及川愚実:野口かおる
ジェームス坂巻:大堀こういち
荒木三枝子:玉置成実
野村正嗣:浜中文一
中山義紘
堀部佑介 岩崎浩太郎 中村百花 穴沢裕介 田口恵那
辺田友文 湊 陽奈 高木勇次朗 大竹萌絵
<東京公演>
2021年9月18日(土)~10月3日(日)
日本青年館ホール
<大阪公演>
2021年10月8日(金)~ 10月11日(月)
森ノ宮ピロティホール
公式サイト:https://pandemonium-rock.com/