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柿澤勇人インタビュー『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』「思い入れのある作品で、もう一度初心にかえりたい」(前編)

INTERVIEW

『キャッツ』や『オペラ座の怪人』で知られる音楽家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『アラジン』『美女と野獣』などを手掛けた作詞家ティム・ライスが、20代前半でタッグを組み生み出した、センセーショナルなミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』。2019年に全幕を英語歌唱のコンサート版として上演された本作が、7月12日より再演されることが決定しました。

イエス・キリストが十字架にかけられるまでの最期の7日間を描く物語において、イエスを熱狂的に支持ずる弟子・シモンに抜擢されたのは、ミュージカルはもちろん、ストレートプレイや映像作品でも存在感を発揮している実力派俳優「柿澤 勇人(かきざわ・はやと)」さん。

今回のインタビューでは、劇団四季時代の初舞台の思い出や、柿澤さんが思う今作の魅力、シモンの曲に込める思いなどについて、じっくり語っていただきました。

インタビュー後編はこちら

初めて舞台に立った作品で「もう一度初心にかえりたい」

――『ジーザス・クライスト=スーパースター』は、劇団四季に所属されていた柿澤さんの舞台デビュー作ですよね。当時の思い出や、出演が決まった時の気持ちを聞かせてください。

僕は19歳で劇団四季の研究所に入ったんですが、その頃はそこで基本的に1年間毎朝レッスンをして、何度かある試験に合格し、1年後の卒業試験で合格した人だけが団員となって、それぞれの作品に振られていくというシステムだったんです。入所してから半年ほどの頃に、浅利(慶太)先生演出による『ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョン』をやるとなった時に、大八車やヘロデ王が乗る人力車の操作スタッフを研究生が担当することになりまして。だから僕の初舞台は、実はスタッフでの出演だったんですよ(笑)。

――そうだったんですね!

その後、エルサレム・バージョンを上演する時に、(ジャポネスク・バージョンに)スタッフで出ていた研究生十数人のうち2人だけが出してもらえることになり。オーディションの結果、そのうちのひとりとして出演させてもらったのが、役者としての初舞台でした。 19歳で四季に入ったんですが、それまではサッカーしかしてこなかったので、踊りも歌も全く習得できていないズブの素人の時に出してもらっちゃって……。本当にもう、そこで全てを教わったようなものだと思っています。舞台の上手(かみて)・下手(しもて)もよく分かっていなかったし、楽屋に入ってからの過ごし方から化粧前の作り方まで、そういう基礎から全部、先輩や浅利先生に教えてもらったのが、この『ジーザス……』でした。

――柿澤さんにとって、大きな契機となった作品なんですね。

(劇中の)曲はもう何百回も聞いていますし、そういう意味でも僕にとっては思い入れの深い作品です。実は僕、基本的にはコンサートってあまり出ない……というか、苦手なんですよね。なぜ今回『ジーザス……』のコンサートに出ることを決めたのかというと、初舞台でいろいろな思いのこもった作品だし、もう一度初心にかえりたいという気持ちもあって。19歳の、夢に向かって頑張っていた頃の自分をもう一度思い出せたらと思ったので、嬉しさと楽しみな気持ちを感じています。

――思い出の作品でまたステージに立てる機会が持てるのはすてきですよね。

それに、『ジーザス……』は劇中で芝居をしない、全て歌で物語を紡いでいく作品なんですよね。だから、コンサート形式であっても、作品の持つメッセージはきちんと伝わると思ったんです。しかも海外の方々と一緒に出演できるということで、またひとつ勉強させてもらえるんじゃないかと思って、出演を決めました。

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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