佐竹桃華、演出・西条みつとしインタビュー 『ゆらり2021』 「終わった後に家族に会いたくなるような作品」
――今作にかけた質問もさせていただきたいのですが、人生をやり直せるならいつ頃に戻りたいですか?
西条:今が一番楽しいので今がベストなんですが、でも過去をやり直さないといけないということであれば高校時代ですね。
本当に3言ぐらいしか喋っていないんじゃないかっていうくらい、ほとんど誰とも喋らなかった学生で。今でこそ、こうやって喋れるようになりましたけど、その頃はスーパー人見知りでした。
人と喋るのも怖かったし、全ての人を疑って生きていましたね。だから多分、佐竹さんとは全く違う性格だったと思います。佐竹さんは、人のことをまっすぐ信じている子だなと思って。喋っていてたまに泣きそうになるんです。こんなに真っすぐで、俺が悪いやつだったらどうなっちゃうんだろうみたいな(笑)。
それもあっての今ですが、普通の学生っぽい生活も送ってみたかったなっていうのはありますね。
佐竹:私はしいて言うならという感じなんですが、全然後悔はないんですけど、高校時代に戻れるならがっつり青春を味わいたかったなって思います。バレエの専門学校に通っていたというのもあって、本当にバレエしかやってこなかったので、もっとJK感のある生活もしたかったなってちょっと思いますね。
でもだからといって、それが嫌だったとかではないし、後悔もしてないんですが。戻れるならそこかなっていう感じです。
――では最後に改めて、本作への意気込みをお願いします。
西条:うちの団体としても10年目という記念の公演ですし、このコロナ禍の中、どうしても舞台を盛り上げていきたいという気持ちもあり、ずっと延期してやっと今回なんですね。ゆらりという作品はうちの団体の一番の代表作でもあり映画化などもして、一番思い入れもある作品です。今のこの時代にも観ていただきたい作品なので、配信もありますがぜひ公演へ足を運んでいただいて、佐竹さんの演技も踏まえて、作品を生で感じていただけたらと思います。絶対に後悔させないものにしますのでぜひ観にきてほしいです。
佐竹:TAIYO MAGIC FILMさんが記念の10周年で、今回私も出演させてもらえるということで責任を持って頑張るしかないと思っています。今、芸能のお仕事を始めて1年ほどですが、初めてここまで作品や役と向き合って全力で取り組んでいます。それはきっと私だけではなくて、周りのキャストの皆さんの熱量というのも、お稽古していてすごく感じるので、絶対に素敵な作品になると思います。どの年代の方が見ても、何かしら心に響くものがあるし、終わった後に家族に会いたくなるような作品になっているので、ぜひたくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
公演概要
TAIYO MAGIC FILM スペシャル本公演『ゆらり2021 / 時分自間旅行2021』
2021年12月4日(土)~12月12日(日)
新宿シアターサンモール
脚本/演出:西条みつとし
『ゆらり2021』
佐竹桃華
田実陽子 木本夕貴 おおたけこういち 菅野恵
佐伯佑佳 諸賀春菜 佐野舞香 川崎瑠奈 花岡徹 さとう豆
米千晴 畠山U輔 濱崎ヒロキ 井上麗夢
静莉子
大森美紀子
音楽 mica:i.
『時分自間旅行2021』
山本裕典
東松史子 一双麻希 蔭山ひろみ 長内映里香 岡部直弥 山口詩菜
杉本美保
堀内英二
藤井仁人 多田昌史 仲原由里子
咲木春乃(Wキャスト)平野紗貴(Wキャスト) 木下真愛 稲田理有
ナカノアツシ
篠原あさみ
由地慶伍