内海啓貴インタビュー ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』「劇場でしか味わえない感動、それを生み出せる役者になりたい」(前編)
INTERVIEW
――これからお稽古ということですが、現場に入る前に解消しておきたい課題はありますか?
稽古場に入る前に台本をいただけると思うので、そこでまず自分の役として読むのはもちろんのこと、いろんな役の目線からも読んで、視野を広げた状態で現場に入りたいなと思っています。
それから楽曲も入れた状態にしておきたいと思っています。稽古に入ったときは自由にできるように事前の準備を頑張っていきたいなと思っています。
いろんな色の愛が存在している、異色な華やかさがあるミュージカル
――本作は日本での初演が1985年で、それ以降も現在に至るまで傑作ミュージカルとして愛されている作品ですよね。その愛されている理由、内海さん自身はどのように考えていらっしゃいますか?
作品のテーマである「愛」が、ここまで皆さんに愛されている理由だと僕は思っています。観終わったあとに、とても幸せな気持ちになれる作品ですよね。
――観ている側もハッピーになれるミュージカルですよね。
家族の絆や愛が楽曲、台詞、ダンスなど全てに散りばめられていて、最後はハッピーエンドで終わる王道ミュージカルではありますが、 他の王道ミュージカルとは少し違う、いい意味で異色な華やかさがあるんですよね。その異色の華やかさというのは、市村さん演じるザザが、ザザにしかできない愛の表現をされていて、そういう部分が異色である所以だと思います。それがこの作品にしかない魅力なのかなと。
ひとくくりで言うと「愛」になってしまうのですが、いろんな色の愛がそこには存在していて、それが面白いなと感じますね。