• HOME
  • topic
  • REPORT
  • 加藤和樹、ツアーファイナル公演で思い出の地・日比谷野音でのライブを発表! 「15周年の集大成をすべて見せます!」

加藤和樹、ツアーファイナル公演で思い出の地・日比谷野音でのライブを発表! 「15周年の集大成をすべて見せます!」

REPORT

現在、ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』にトキ役で出演中の加藤和樹が、ライブツアー『Kazuki Kato 15th Anniversary Special Live “GIG” Tour 2021-REbirth-』のファイナル公演を東京・豊洲PITで行った。

今年、アーティストデビュー15周年を迎えた加藤は、9月にアルバム『K.KベストセラーズⅡ』を発売後、11月からは自身初となるピアノライブ『Kazuki Kato Piano Live Tour 2021 Kazuki Kato Piano Live Tour 2021』を行い、並行してファンクラブ限定ツアー、さらに12月からアルバム発売を記念したツアーも開催するなど、精力的な活動で全国を巡って来た。2021年のラストを飾るGIGツアー最終日の模様を写真と共に速報でお届けする。

苦しいこともあったけど、多くの人に支えられて、僕は今“ここ”にいる

暗くなった場内に“THE DRASTICS”が奏でるサウンドが流れ、黒のロングコートに身を包んだ加藤がステージに姿を現した。

新型コロナウイルスによる自粛を余儀なくされ、約2年ぶりとなったL ive“GIG”ツアー。その間にも無観客での配信ライブや少人数の観客を入れてのアコースティックライブは行われていたものの、久しぶりに行われる観客を前にしたGIGに、加藤もTHE DRASTICSメンバーも嬉しさが隠せない様子で、スピード感あふれるアッパーな楽曲やビートの効いたナンバーをノンストップで次々と繰り出していく。

オープニングからハードなロックナンバーの連続で観客を総立ちにさせる一方、曲の終わりで北斗神拳のような突きを繰り出すお茶目なパフォーマンスを見せる加藤。

一気に3曲を歌い終わったところで、「皆さんお待たせしました! こんばんは、加藤和樹です。もう12月だというのに、ここは常夏ですか? ツアーファイナルがついにやってきました。皆さん、来てくれてありがとうございます。そして今日はライブ配信もされているんですけど、配信の皆さんも元気ですか? どうも、加藤和樹です」とカメラに向かって笑顔で手を振る礼儀正しい姿に、観客から思わず笑いが漏れる一幕も(笑)。

続いて始まったのは、冬にピッタリのナンバー「冬恋」。甘い歌声が会場の隅々まで広がって、観客の心を優しく包み暖かい気持ちにさせる。さらに吉田トオルのピアノ伴奏で歌う「melody」では、息遣いさえも楽曲を鮮やかに彩るエッセンスとなっていた。

長く楽曲製作やライブで共に時間を過ごした吉田から「昔はがむしゃらだったけど、この15年で経験という“知恵”がついた(笑)。でもピュアな本質は変わらない」とお褒めの言葉をいただき、「ようやくトオルさんと音楽で一緒に“遊べる”ようになって嬉しい」と、加藤が照れたような笑顔を見せたのが印象的だった。

ライブ中盤には、五十嵐勝人、DORAの2人のギタリストに挟まれ、加藤自身もギターを掻き鳴らしてセッション。さらにTHE DRASTICSで奏でるアコースティックコーナーもあり、のびのびと音と戯れる姿に見ているこちらも思わず笑顔になってしまう。

開場の隅々まで届く歌声が、物語を紡ぐように歌詞の情景を鮮やかに描き出す。

「たくさんの支えてくれる人たちのおかげで自分は今“ここ”に立てている。苦しいこともあったけど、自分は一人じゃないと気づくことが出来た15年だった」と振り返る加藤を、暖かな拍手が包み込む。

感謝の気持ちを歌に託して想いを届ける加藤和樹。その想いを受け取り拍手で返す観客。

コロナ過で声を上げてのコール&レスポンスは出来なくなってしまったけれど、代わりに目に見えない心の交流が確かに感じられて温かい気持ちになる。

「皆さん、楽しんでますか? これから暑くなるけど準備はいいかい? ストレスたまっていると思うけど、発散できる曲がまだまだあるぜ!」

その言葉を合図に、再び大きなうねりがフロアに生まれた。

リズムに乗ってピョンピョンと飛び跳ね、手に持ったタオルをブンブンと振り回す観客の姿に、THE DRASTICSの演奏もさらに熱くなり力強さを増していく。

軽やかにステップを踏みながらステージを移動し、バンドメンバーと顔を見合わせ笑顔の加藤。ライブ終盤は、ほぼノンストップで5曲を演奏し終え、「Rebirth」のエンディングでは加藤が大きくジャンプを決めて、本編のラストを飾ったのだった。

鳴りやまない手拍子の中、アンコールが始まった。

「Free」「Answer」と2曲続けた後、引き締まった表情で会場内を見渡した加藤は「皆さんにお知らせがあります。15周年の集大成・・・・・・2022年4月2日、日比谷野音決定! 加藤和樹のすべてを詰め込んだライブをやります!」と、高らかに宣言!

また、このライブでは東京では開催されなかったピアノライブの再現や、盟友・伊達孝時とのユニット“JOKER”の9年ぶり1日限定復活が発表され、ひときわ大きな拍手がステージを包んだのだった。

『Kazuki Kato 15th Anniversary Special Live “GIG” Tour 2021-REbirth-』最後の曲は、ライブでも人気の楽曲「Shining Road」の2021ver.。

デビュー翌年の2007年に発表されたこの曲。15周年を迎え“今の加藤和樹が伝えたい言葉”が書き加えられて、新たな印象の曲へと生まれ変わっていたのは素敵な驚きだった。

歌い終え、メンバーと手を繋ぎ深く一礼した後、場内に流れるBGMが消えた瞬間「本日はありがとうございました!」と、マイクを通さない加藤の生声がはっきりと耳に届いた。

「自分が支えてもらった分、自分の歌で人を励ましたり楽しませることが出来たら・・・・・・」

以前、インタビューで加藤はそう話してくれたのを思い出した。

彼の歌に対する真っすぐな想いと、人の心に寄り添う優しさを実感することが出来た2021年ラストGIGに立ち会えたことを嬉しく思う。

公演後には、来年の日比谷野音ライブに向けて加藤和樹からコメントが届いた。

15年歩んできた加藤和樹の集大成となるLIVEを野音で開催できることになりました。LIVEの打ち合わせでいろいろな案が出てきた中で、「それなら加藤和樹の全部を見せよう!」という事になりました。東京で開催できなかった吹野クワガタ氏とのPiano Liveの他、2013年以来9年ぶりの伊達孝時とのユニットJOKERが一夜限りの復活。俺自身もすごく嬉しいし、相方の伊達もとても楽しみにしているようです。バンドもJOKERのツアーメンバーで演奏します。それから、もちろん加藤和樹&THE DRASTICSも!! キャラソンあり、ミュージカル楽曲あり。とにかく濃密な時間になることは間違いないですし、お客様にも演出に参加してもらうことも考えてます。なんといっても久々の野外ライブですから! 4月頭はまだ寒いかもしれませんけど、寒さを感じさせないくらい熱いLIVEになりますので、ぜひ楽しみにしていてください!

現在、全国で開催されたPiano Live Tourのファイナル公演(※12月19日/心斎橋 JANUS)と、Live “GIG” Tourのファイナル公演(※12月23日/豊洲PIT)のアーカイブ配信の視聴チケットが発売中だ。

来春の日比谷野音に向けて、冬の寒さも吹き飛ばすエネルギッシュな熱いステージを、ぜひこの機会にご視聴あれ。

文:近藤明子

セットリスト

  1. Shake!! Shake!! Shake!!
  2. Venom
  3. LADY GO!!
  4. EASY GO
  5. 砂の城
  6. Faith
  7. 冬恋
  8. melody
  9. stay by your side
  10. 君ニ唄エバ
  11. con・fu・sion ~心の叫び~
  12. What Can Tonight?
  13. Calling Me
  14. Selfish Cat
  15. Love Bite
  16. BLUE MONDAY
  17. My Girl
  18. HERO
  19. REbirth
  20. Free
  21. Answer
  22. Shining Road 2021

公演概要

『Kazuki Kato 15th Anniversary Special Live 〜fun-filled day〜』

2022年4月2日(土)東京・日比谷野外大音楽堂

出演:加藤和樹 & THE DRASTICS / JOKER / 吹野クワガタ(Piano)
BAND MEMBER:
THE DRASTICS:吉田トオル(Key)DORA(沢頭たかし)(Gt)五十嵐勝人(Gt)川渕文雄(Ba)今村舞(Dr)
JOKER:加藤和樹(Vo)伊達孝時(Gt)/ 吉田トオル(Key)五十嵐勝人(Gt)満園庄太郎(Ba)今村舞(Dr)
※詳細は後日発表

『Kazuki Kato Piano Live Tour 2021』配信

公演日:2021年12月19日(日)
会場:心斎橋 JANUS
第一部 配信チケット:4,000円(税込)※2021年12月26日(火)21:00まで販売
・アーカイブ配信:2021年12月26日(日)23:59まで視聴可能
・配信プラットホーム: PIA LIVE STREAM
https://w.pia.jp/t/kazukikato-pls/
問い合わせ:サウンドクリエーター 06-6357-4400

『Kazuki Kato Live “GIG” Tour 2021 ~REbirth~』配信

公演日:2021年12月23日(木)
会場:豊洲 PIT
配信チケット視聴券:4,000円(税込)2021年12月30日(木)21:00まで販売
・アーカイブ配信:2021年12月30日(木)23:59まで視聴可能
・配信プラットホーム: Streaming +
https://eplus.jp/katokazuki-st/
問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

加藤和樹オフィシャルサイト
https://www.katokazuki.com/

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

プロフィール

PICK UP

関連記事一覧