佐藤アツヒロ、五関晃一(A.B.C-Z)、真琴つばさら出演。『行方不明』東京初日前会見&ゲネプロレポート!
3月12日(土)より東京・サンシャイン劇場にて、『行先不明』が上演される。
この作品は、作・演出の藤井清美と佐藤アツヒロが再タッグを組んだ完全オリジナルコメディの第2弾となり、会社の積立金横領をテーマに、未来への希望と不安がユーモラスに描かれている。
佐藤は、誰からも「運が悪い」と言われ、数々の伝説を残す主人公・佐々雅晴を演じる。そんな佐々から社長の座を奪った檜山を真琴つばさ、まっすぐな性分の光國をA.B.C-Zの五関晃一が演じる。他にも福田転球、馬渕英里何、お笑いコンビペナルティのヒデ、元乃木坂46の永島聖羅、伊藤萌々香らが出演する。
今回は、佐藤をはじめとするキャスト8名が登壇した東京初日前会見とゲネプロのレポートをお届けする。
東京初日前会見レポート
まず、本作への意気込みを聞かれた佐藤は「佐々雅晴役の佐々アツヒロ……佐藤アツヒロです(笑)。今回のこのお仕事コメディは旅行会社でのお話で、リアルかつ面白い。でも、そのなかにも人情味あるものとなっております。そして、最後の最後にはどうなってしまうのかという、少しミステリーな部分もあります。
東京公演最後まで頑張っていきたいと思いますので、なにがあるかわかりませんが一つ一つ最後まで頑張っていこうと思います」と述べた。
五関は「今の時期、なにをするにしても肩に力が入ってしまうかと思いますが、この舞台を観ていただいて、少しでもその力がふと抜けるようなものになればいいなと思っております。頑張ります!」と述べた。
真琴は「社長役の真琴つばさです。社長役は初めてです。社長と呼ばれたら、ハイ! と返事をしてしまいそうなくらい、今役に入っています。役の楽しさそして難しさを日々更新中です。よろしくお願いします」と述べた。
馬渕は「初日を迎えられるということに、とても感心しております。次は、千秋楽をみんなで無事に迎えられることを願っております。頑張ります」と述べた。
福田は「コメディーというか、ドタバタ劇になっております。佐々役のアツヒロくんがいろんなハプニングをどう解決してくのか、新しい舞台になっていると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。名古屋公演が無事に終わったことと、このメンバーで東京公演も乗り切れるということが喜ばしい、嬉しいことです。最後まで、みんなで一つになって頑張っていきたいです」と述べた。
ヒデは「本日は、お忙しいなか私のために集まっていただき、ありがとうございます(笑)。このカンパニー誰1人かけることなく、初日を迎えられて幸せです。毎日楽しくやらせていただいておりますが、東京公演の初日を迎えるにあたり、どんな感じになるだろうかとワクワクしております。無事に千秋楽を迎えたいと思っております。どうかみなさま、お楽しみくださいませ。……ちなみに、今のボケ全部は五関くんが考えたものです(笑)」と笑顔を見せた。
永島は「このようなご時世のなか、観に来てくださった方々が『来てよかったな』と思えるような作品を届けられるように頑張りたいと思います。内容だけではなく、衣裳も素敵なので合わせてお楽しみいただけると思います。早くみなさまのもとに、この作品が届けばいいなと思っております。よろしくお願いします」と述べた。
伊藤は「無事に東京公演を迎えられて、嬉しく思っています。この作品が決まった時は大先輩の方々との共演で緊張していたのですが、話している時も雰囲気が良くて、私のことを仲間として迎えてくださっていることが感じられました。きっとそれは芝居の中でも見られると思うので、観ている方々にも笑顔になっていただければと思います。
みなさんのなかでも1人目立つ真っ赤な衣装を着ていますが、この舞台での会社の衣裳となっております。この真っ赤な衣裳とともに、千秋楽まで走り抜けたいと思っております。よろしくお願いします」と述べた。
カンパニーの雰囲気やエピソードを聞かれると、佐藤は「自然と仲良くなっていきました。すごいですよね、僕もビックリです! キャストの年齢はバラバラですが、物語の内容としても年齢を感じさせないです。そこから男女も年齢も関係なく和気あいあいとできているのかな」と正直に述べた。
続けて、ヒデは「佐藤さんの人柄に癒されて、楽しませてもらっています。座長の柔らかい言葉とちょっと天然要素のあるお人柄とともに、コロナ禍で制限される稽古ではありましたが、やれることを1つずつという感じでした。
僕は佐藤さんをスーパースター時代から拝見させていただいていたのですが、こんな近くで可愛らしい一面を見せていただいて……ざっくばらんに話し合い、和気あいあいとすごせていたと思います。あとは、同じジャニーズ事務所の後輩である五関くんに聞きましょう」と話を振ると、五関は「アツヒロさんは僕にとって大先輩なんですけど、劇中の役柄も先輩と後輩なんです。みんなに責められている僕を、アツヒロさん演じる佐々さんが唯一味方してくれるシーンのアツヒロさんの目が優しすぎて、ちょっと五関が出てしまうんです。アツヒロさんに一番可愛がられている後輩なんじゃないかなって、私情が出てしまうくらいです。そういう空気を作っていただいています。みなさんとも、本当に仲良くしていただいています」と述べた。
その言葉を聞いた先輩・佐藤は「そうですね。先輩後輩という話をするならば、とても頼もしい後輩です。なんでもできて、みなさんにも可愛がられて、素敵ですね、五関くんは」と返した。
ヒデに関して聞かれると、五関は「ヒデさんは本当に優しくていい人です。ヒデさんのエピソードもいくつかあります。稽古場での最終通しくらいで、みんなで気合いを入れて集中しているなか、出番じゃないところで爪を切り始めて(笑)」と明かされたヒデは「緊迫のシーンの稽古で緊張感が漂うなか、ふと爪の長さが気になってしまって、1人で爪を切ってしまいました。思った以上に音が大きくて、全員にそのあとこっぴどく叱られました。本当にすみません、失礼しました(笑)」と謝る一面も。
名古屋での手応えを聞かれると真琴は「名古屋は、勢いで12人で突っ走って完走させた感じでした。東京公演では、駅伝のようにチームワークよくやっていきたいです」と述べた。
また、本作の物語にちなんで佐藤が「社長に一番向いているのは、作・演出の藤井清美さんかな。クビになってしまいそうなのは……」というと、みんながヒデをチラリと見て「今、全員がこっち見たでしょ!」とヒデがツッコみ、見事なチームワークにも会場は笑いに包まれた。
最後に、作品を楽しみにしている方へのメッセージとして、佐藤が「みんなで協力し合ってなにかを作るということ、協力し合って生きていくということが最大のテーマになっています。頑張って東京公演千秋楽に向けて、頑張っていきたいと思います。そして、五関くんとは毎日髪型の後ろがきちんと仕上がっているかチェックしていきたいです(笑)。以上です!」と締めくくった。
文:THEATER GIRL編集部
撮影:くさかべまき
ストーリー
小さな旅行代理店。
社員の佐々さっさ雅晴(佐藤アツヒロ)は、誰からも“運が悪い”と言われ、数々の伝説を残す男。佐々から社長の座を奪った檜山(真琴つばさ)、まっすぐな性分の三國(五関晃一)ら社員たちは、毎日の仕事に追われながら「いつか自由に時間が使えるようになったら――」とそれぞれささやかな夢を抱いていた。
そんなある日、将来のために積み立てていたお金が消えたことが発覚!安岡(伊藤萌々香)ら社員たちは動揺するが、ある事情から、佐々は自分たちで解決することを選んだ。
社内には、前社長の高松(福田転球)や派遣添乗員の夏目(馬渕英里何)も出入りしており、突然退職した元経理の津野田(永島聖羅)も怪しい。
しかも、親会社から井口(ヒデ)が調査に訪れることになり――
必死に自分の未来を取り戻そうとする彼らの明日は、一体どうなる――!?
公演概要
『行先不明』
作・演出 藤井清美
佐藤アツヒロ
五関晃一(A.B.C-Z)
馬渕英里何
永島聖羅
伊藤萌々香
ヒデ(ペナルティ)
生田輝
中山慎悟
佐藤銀平
小林美江
福田転球
真琴つばさ
【名古屋公演】
2022年3月4日(金)~5日(土)
御園座
【東京公演】
2022年3月12日(土)~21日(月・祝)
サンシャイン劇場
公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/jyungyou_2203/
公式Twitter:https://twitter.com/ikisaki_fumei