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加藤梨里香×水嶋凜インタビュー ミュージカル『シンデレラストーリー』「それぞれの役たちが舞台上で生きている姿を見せられる作品」(前編)

INTERVIEW

――今回バラエティ豊かな共演者の方々が揃っていますが、カンパニーの皆さんの印象はいかがでしたか?

水嶋:印象的だったのは、やっぱり佐藤アツヒロさんですかね(笑)?

加藤:そうですね、佐藤アツヒロさん。義母の役なんですが、「人格が変わったのかな?」と思うくらい(笑)もう生き生きとしていらして、普段の様子からして全然違うんですよ。

水嶋:梨里香さんは以前ご一緒しているので、特にその差が分かりますよね?

加藤:そうなんです。前に共演したことがあって、そのときは悪玉役だったので全然違って。今回はとてもパワフルで踊りまくってる感じです(笑)。

あとは、ゆいPさん。面白くて、めちゃくちゃ優しいんですよ。その優しさがとてもかわいい。

水嶋:アドリブを入れられるシーンがあるのですが、ゆいPさんは毎回そこで違うネタを言ってくださって、それが本当に面白くて! お稽古の段階ですでに楽しかったので、本番も楽しみだなと思います。笑わないように頑張らないと(笑)。

加藤:もちろん締めるところは締めるのですが、脚本自体に結構アドリブが入っている作品ですね。

水嶋:アドリブがあることによって、公演ごとで面白さの種類がまた違ってくると思うので、楽しみにしていただきたいです。

――アドリブ、台詞を受ける方としては緊張してしまいそうですね(笑)。

加藤:はい、ドキドキします。ただ、シンデレラ自体はそこまでアドリブがあるシーンでの絡みがないので、ちょっと安心といいますか(笑)。

水嶋:どちらかというと、シンデレラは場を引き締める方ですよね? わーっと広がった楽しさをシュッと物語に戻す役割なのかなと。なので、自分が笑っちゃうとずっと締まらなくなってしまうので、そこは心を強くしておかないといけないかも(笑)。

「それぞれの役たちが舞台上で生きている姿を見せられる」作品に

――本作は17年ぶりの上演となりますが、2022年版の見どころを聞かせていただけますか?

加藤:いっぱいありますよね? (水嶋さん、頷く)

今回演出を務めるウォーリー木下さんが「ただ楽しいだけではなく、それぞれの役たちが舞台上で生きている姿を見せられる『シンデレラストーリー』にしたい」とおっしゃっていたので、登場人物がより身近に感じられるようになっていると思います。映像もかなり使うので、そこはウォーリー木下さんならではの演出なのかなと。

あとは、セットも全然違いますね。

水嶋:今回セットが一新されて、とてもカラフルですよね。草花をメインにした衣裳もかわいいんですよ。先日、衣裳パレードを初めて体験したとき、衣裳が本当にかわいくて、見ているだけで楽しくなっちゃいました。前回に比べて、視覚的な雰囲気もかなり違うのかな、と思います。

加藤:それと、私たちはかなり足腰を駆使しています(笑)。きっと観ていただけると分かると思うので、そこも楽しみにしていただけたら!

役者一人ひとりが、舞台の中で「楽しそうに生きている」

――お稽古を重ねてきて、「ここに注目してほしいな」と、現在感じているところはありますか?

加藤:アン ミカさんのハッピーオーラですかね? この作品の魔法使いというキャラクターに、もう本当ぴったりで。お客さまもパワーをもらえるのではないかなと思います。

水嶋:本当に、アン ミカさんがそのまま魔法使いになって出てきた感じなんですよ。

さっき梨里香さんが仰っていたように、キャラクターそれぞれが生きている感覚があって。一人ひとりの役者さんを映し出していて、それぞれがこのミュージカル『シンデレラストーリー』の中で、楽しそうに生きている。

加藤:もう本当、全員を観てほしいなという気持ちが強いですね。みんなキャラが濃くて。

水嶋:そうなんです! 一人ひとりのキャラクターにぜひ着目してほしいです!

取材・文:矢内あや

インタビュー後編はこちら

公演概要

ミュージカル『シンデレラストーリー』

作:鴻上尚史
音楽:武部聡志
作詞:斉藤由貴
演出:ウォーリー木下

出演:
シンデレラ 加藤梨里香/水嶋凜(Wキャスト)
王子・チャールズ 大野拓朗  
義母・ベラドンナ 佐藤アツヒロ 
廷臣・ピエール 入野自由
義姉・オードリー ゆいP(おかずクラブ)
義妹・ジェシカ まりゑ 
ミスターマウチュ 川原一馬 

チュウ太郎 和田泰右
チュウ1 Homer
チュウ2 夏目卓実
安福 毅 棚橋麗音 神里優希 中野太一
花陽みく 吉田 繭 田之上もも
大澤えりな 小倉優佳 森本さくら
王妃・ガードルート 彩吹真央
王様 吉野圭吾 
魔法使い アン ミカ

<東京公演>
日本青年館ホール
2022年9月6日(火)~19日(月・祝)

<愛知公演>
東海市芸術劇場 大ホール
2022年9月24日(土)~25日(日)

<福岡公演>
キャナルシティ劇場
2022年10月1日(土)~2日(日)

<大阪公演>
梅田芸術劇場 メインホール
2022年10月7日(金)~10日(月・祝)

企画・製作:サンライズプロモーション東京/パルコ

公式サイト:https://www.cinderellastory2022.com

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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