増田貴久主演。ミュージカル『ハウ・トゥー・サクシード』取材会レポート!トニー賞7冠に輝くスタイリッシュなコメディミュージカル。
――稽古ではクリスさんとのやり取りはオンラインだったとのことですが、その中で心に残っていることはありますか?
増田:フィンチが出世するために、いろんなことをしていくんですけど。誰かを蹴落とそうとか、フィンチ自体が悪いことを考えている訳ではないんです。でも、台本を見ると、これは本当に陥れようとやっているのかもと、一瞬そういう感じにも読めるシーンがあって。そのときに「これは当時のアメリカの風刺が入っていて、このシーンはストレートに捉えたら、そういう風に見えるけど、実はこういった風刺が入っているんだよ」と、詳しくその時代のことを教えてもらいました。
――増田さんがフィンチと共通することはありますか?
増田:クリスさんが、「君がジャニーズに入ってから今にいたるまでにいろんな階段を上って、そのステージステージで周りの状況や君の状況も変わったでしょ。そういう風に自分がステージに上がっていったときのことを思い出してフィンチを作っていったらいいんじゃない」と言ってくださって。
普段は、自分が経験してきたことと役を重ねていくということを、あまり考えないようにしていたんですけど、僕の長いジャニーズ歴の中で、自分のステップみたいなものを改めて考えながら、フィンチだったら一個出世したときにどんな風に思うだろうと考えたりはしました。
――増田さんにとっての「ハウ・トゥー・サクシード」とはずばりなんでしょうか?
ブラザートム:YOU、言っちゃいなよ。
――一同笑
増田:僕も先ほどのトムさんと被るんですが、コネって言い方とは違うかもしれないんですけど、自分というよりは、周りの人の助けとか、人との出会いがあって、今自分はここにいると思っています。応援してくれている人がいて、スタッフさんがいて家族がいて、メンバーがいて、ということにも凄く恵まれてきたなと思いますし。この作品もそうですけど、やっぱり今こうやって一緒にステージに立つことができる出会いというのは、すごく僕にとって大きいなと思っています。