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松岡広大インタビュー 『迷子の時間 -語る室2020- 』「僕は僕のジャンルで金メダルをとろうと思った」

INTERVIEW

――『迷子の時間』というタイトルにかけて、松岡さんが、今までにさんざん迷って苦労したけれど、乗り越えることができたというエピソードはありますか?

“自分の見せ方”ですかね。自分は何を武器にして、どう見られたくて、どういった展開を望んでいるのか。すごく裏の話っぽく聞こえますけど(笑)。それこそ自粛期間のときは仕事がなかったので、どういう風に自分という存在を世間に見てもらって、そしてその価値を自分で見出すんですけども、お客様からも見出してもらって。間接的にではあるけれど、どうやって僕は社会貢献ができるのだろうと考えたら、非常に悩んでしまって……。あまり寝られなかったりもしました。

それで、あえて普段読まない本を読もうと思って、“倫理と哲学”の本を読み始めたんです。「セルフ・コンパッション」という心理学の分野があるんですけど、「自分らしく生きるためには」ということが学術的に書かれていて、それを読んだら楽になりました。

その結果、人はやっぱり見たいように見て、聞きたいように聞いて切り取るので、「どう見られてもいいや」と思ったんです。今はSNSも発達していたり、いろんなもので情報が溢れかえっているので、噂話と一緒でどんどん話が変わっていったりすると思うのですが、もう今は何を見られても恥ずかしくないです。仕事をしている実感があって、幸せだなと思えればいいやと思うので。

――先ほどの話にもありましたが、自粛期間で、本当に考え方に大きな変化があったんですね。

本当にガラっと変わりました。でも、自分を見つめ直すいい期間だったと思いますし、これは僕だけにまつわる話ではなく、例えば仕事のあり方が大きく変わったりもしましたよね。 「家でも仕事ができる」とか「ワークライフバランスを考えよう」とか、自分の個性、人生、仕事、夢、人間関係を考えるいいきっかけになったと思ってるので、すごく有意義な時間でした。

――最後に、今作に対する意気込みをお願いします。

正直、本当ににやけが止まらないくらい楽しみにしています。まさか、PARCO劇場のオープニング・シリーズに出られるとは思っていなかったですし、リニューアル前の“ハート型に見える座席”も印象的で。しかも、PARCO劇場のオープン前に、劇場の前まで行って「ここに立ちたい」と思っていたら今回のお話が来て、顎が外れて(笑)。

劇場としても、ビルも新しいし、いろいろなお店もあって。その中に劇場があるので、演劇というものがすごく身近に感じられる劇場だなと思ったんです。その中でこの『迷子の時間 -語る室2020- 』という作品に参加できることはとても意味のあることだと思いますし、全身全霊、心血を注いで楽しんで演じたいと思います。

やっぱり早く芝居がしたいなと思うので、芝居を楽しむことはもちろん、お客様には「演劇ってやっぱりいいな」「演劇ってなくならないな」「演劇って私たちの人生に必要だよね」と思ってもらえるようにしたいです。すごく大それた大きな野望ですけど、そういった心持ちでこの作品に臨みたいと思います。

取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:比留川義一
ヘアメイク:RYO (ROI)
スタイリング:カワサキタカフミ

公演概要

『迷子の時間 -語る室2020- 』 

【東京公演】
公演期間:2020年11月7日(土)~11月29日(日)
会場:PARCO劇場

【大阪公演】
公演期間:2020年12月8日(火)~12月13日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

作・演出:前川知大

【出演】
亀梨和也 
貫地谷しほり、浅利陽介、松岡広大、古屋隆太、生越千晴、忍成修吾

企画・製作:パルコ

公式サイト:https://stage.parco.jp/program/maigonojikan

あらすじ

田舎町、ある秋の日の夕方。
人気のない山道で、一人の園児と幼稚園送迎バスの運転手が姿を消した。
バスはエンジンがかかったままで、争った跡はなかった。
手掛かりはほとんどなく、五年経った今も二人の行方は分からないままだ。
消えた子供の母、その弟で最初に現場に駆けつけた警察官、消えたバス運転手の兄。
それぞれが思いを抱えながら向かえた五年目のある日、三人が出会った人たち……
奇跡を信じて嘘をつき続ける霊媒師、
帰ることのできない未来人、
父の死を知り実家を目指すヒッチハイカー、
遺品から亡き父の秘密に迫ろうとする娘。
彼らを通じて、奇妙な事件の全貌が見えてくる。

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