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福士誠治、田中俊介、新原泰佑ら出演。『インヘリタンス-継承-』メインビジュアルが公開!

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2024 年2月11日(日・祝)より東京芸術劇場プレイハウスにて上演される『インヘリタンス-継承-』。この度、メインビジュアルと公演詳細が解禁となった。

東京芸術劇場では気鋭の演出家に新たな活躍の場を提供し、演出家・熊林弘高とは、2010年『おそるべき親たち』のシアターウエスト公演以来、充実した共同作業を積み重ねている。

熊林はシェイクスピアやチェーホフの古典作品を斬新な現代劇として蘇らせたプレイハウス公演、日本の現代劇やアングラ戯曲をスタイリッシュに演出した小劇場公演などを手掛け話題になった。唯一無二の演出家として錚々たる名優たちから一目置かれる熊林は、寡作の人としても知られている。

自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と上演を切望した作品、それが『インヘリタンス-継承-』。

本作は2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を生きた60代、HIVと共に生きる30代・20代の3世代のゲイの人々を描く。感染症と向き合って生き抜く彼らの姿は、ここ数年コロナの猛威と苦闘し、いまようやくそれと共に生きていくところまでたどり着いたわれわれ全ての同時代人に相通じる。

彼らが差別や抑圧を受けながらも、真実の自分に出会い、愛を貫くさまを描く本作は、LGBTQなど多様な個性の人々がそれぞれ自分らしく幸せに共生できる社会とは何かを問いかける。日本では『真夜中のパーティ』『ト―チソング・トリロジー』『エンジェルス・イン・アメリカ』などの、ゲイの人々を描く傑作が上演されて来ましたが、本作は、まさしく”いま”を描いて、私たちに深い感動と希望を与えてくれるだろう。

作者のマシュー・ロペスは本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家。

病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作の人気は高く、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなったが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託された。

前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩(エピック・ストーリー)。熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出す。戦争や感染症、災害に苦しみながら命をつなぎ、”語り伝える”ことによって獲得した叡知を次世代に残してきた人類。『インヘリタンス』は、いまにつながる果てしない営みに思いをはせ、未来にバトンを託す希望と勇気をくれる傑作なのだ。

キャスティングにこだわる熊林の指名を受けてたったのは、信頼篤き実力派の福士誠治、今後が期待される感性豊かな田中俊介、正反対の二役を演じる新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。

対するベテラン勢には、多彩な役を演じて実績のある篠井英介、そして円熟した演技で熊林作品を支える山路和弘が顔を揃える。さらに熊林作品に欠かせない名優 麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころ。

実力・魅力あふれる顔合せで送る『インヘリタンス』。不安に満ちた現代社会で、傷つき疲弊する我々を励まし、エネルギーをチャージしてくれる作品です。ポジティブで、セクシーで、痛快な舞台に、必ずや時を忘れることだろう。

ストーリー

[前篇]
エリック(福士誠治)と劇作家のトビー(田中俊介)、初老の不動産王ヘンリー(山路和弘)とそのパートナーの ウォルター (篠井英介)の2組のカップルを中心に物語は展開する。ウォルターは「田舎の家をエリックに託す」と遺言して病死する。トビーの自伝的小説がヒットしてブロードウェイで上演されることになるが、その主役に抜擢された美しい青年アダム(新原泰佑)の出現により、エリックとトビーの仲は破たんする。しかしトビーはアダムにふられ、彼にそっくりのレオ(新原泰佑 二役)を恋人にする。一方、リベラルと保守の両極のようなエリックとヘンリーが、ふとしたことから心通わせる。エリックは、ウォルターの遺言の「田舎の家」が、エイズで死期の近い男たちの看取りの家となっていることを知る。

[後篇]
エリックとヘンリーが結婚することになり、ジャスパー(柾木玲弥)ら古い友人たちとの間に溝ができる。結婚式に、トビーがレオを伴って現れる。レオを見て顔色を変えるヘンリー。トビーは式をぶち壊して失踪する。トビーに捨てられHIVに 感染し行き場をなくしていたレオをアダムとエリックが救う。レオを「田舎の家」に連れて行くと、そこには男たちに寄り添い続けたマーガレット(麻実れい)がいて、この家で起ったことを語り始める…。ウォルターの遺志を継ぐ決心をするエリック。 レオは彼らの物語を書き残していく。

公演概要

『インヘリタンス-継承-』

作: マシュー・ロペス
E・M・フォースターの小説「ハワーズ・エンド」に着想を得る。

訳: 早船歌江子
ドラマターグ 田丸一宏

演出:  熊林弘高

出演:

福士誠治
田中俊介
新原泰佑
柾木玲弥
百瀬 朔
野村祐希
佐藤峻輔
久具巨林
山本 直寛
山森大輔
岩瀬 亮

篠井英介

山路和弘

(後篇のみ)
麻実れい

東京公演:
会場:東京芸術劇場 プレイハウス
日程:2024年2月11日(日・祝)~2月24日(土)

<地方公演>
大阪公演:
2024年3月2日(土) 前篇12:00 後篇17:00  
森ノ宮ピロティホール

北九州公演:
2024年3月9日(土) 前篇13:00 後篇18:00  
J:COM北九州芸術劇場 中劇場

主催 東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
特別後援 公益財団法人日本国際交流センター/グローバルファンド日本委員会
後援 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)/アメリカ大使館
助成 ビル&メリンダ・ゲイツ財団/Fund for the Global Fund
企画制作: 東京芸術劇場

お問い合わせ: 東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp

公式サイト: https://www.inheritance-stage.jp

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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