佐久間由衣インタビュー 『てにあまる』「ジェットコースターに乗るような感覚で挑みたい」
――では、藤原竜也さんと高杉真宙さんの印象についても聞かせてください。
藤原竜也さんは、すごくカッコいいです。それに、とてもピュアな方なんだなと思いました。お話しさせていただいてもそう感じたんですけど、お芝居では引っ張ってくださる感じがあるのに、普段は少年のようにピュアで優しくて。なんというか、すごく……体重が軽い、というか……。
――体重が、軽い。
あはは。何て言ったらいいんでしょう。軽やかといいますか……。 こんなこと、私が言うと偉そうに聞こえちゃいそうなんですけど……(笑)。本当に、トータルでピュアというか。無邪気でおもしろくてカッコいいです。
――高杉さんについてはいかがですか?
高杉さんは、以前から作品を観させていただいていたので、今回ご一緒するのがとても嬉しいです。さまざまな作品で舞台を踏んでらっしゃいますし、先輩として、学ばせていただくことがたくさんあって。それに、とにかく声がきれいで素敵なんです。やっぱり舞台って(声を客席に)届かせてなんぼだなと思うので。近くで聞きながら、すごいなぁっていつも感じています。
――年齢的にはおふたりは同年代になりますが、舞台経験もある高杉さんは、佐久間さんにとって先輩というイメージなんですね。
そうですね。高杉さん自身はすごく腰の低い優しい方で。まだあまりお話出来ていないので、これから、いろいろ聞いていけたらなと思っています。
読んだだけでも面白い「怪物的な台本」
――今作の脚本を手掛けられているのは、松井周さんいうことですが、脚本を読まれた時の印象はいかがでしたか?
面白いなって思いました。そして、めちゃくちゃだなって(笑)。
――これは期待が高まります(笑)。
現代劇、それも会話劇で、読んだだけですでに会話が面白いということをすごく感じました。これは、舞台ならではの掛け合いのリズム感みたいなものが、きっと大切になってくるんだろうなって。松井さんとは以前少しお会いしたことがあるんですが、物腰の柔らかな印象だったんです。そんな方からこういった、ちょっと怪物的な台本が生まれてくることに、びっくりしました(笑)。