山崎育三郎主演。ミュージカル『トッツィー』開幕！「愛とハッピーと笑いをみなさんに届けたいと思います」

2024.01.10

REPORT

2024年1月10日、日生劇場にてミュージカル『トッツィー』が開幕する。

原作は、1982年に公開されたダスティン・ホフマン主演の映画『トッツィー』。2019年に、時と場所を現代のブロードウェイの舞台に置き換え、ミュージカル・コメディとして生まれ変わり高い評価を獲得した作品が、日本初上陸！

主演のマイケル・ドーシー＆ドロシー・マイケルズを演じるのは、ブロードウェイ発ミュージカル・コメディ主演が初となる山崎育三郎。ヒロイン・ジュリー・ニコルズを演じるのは愛希れいか。ほか、マイケルの元カノ・サンディ役に昆夏美。マイケルの親友で売れない劇作家・ジェフ役に金井勇太、ビジュアル系＆肉体系俳優・マック役に岡田亮輔とおばたのお兄さん（Wキャスト）、ミュージカル演出家・ロン役にエハラマサヒロ、マイケルのエージェント・スタン役に羽場裕一。そして、マイケル扮するドロシーをオーディションで見出す敏腕プロデューサー・リタをキムラ緑子が演じる。

初日前会見にはキャスト9人が登壇し、和気あいあいとした雰囲気のなか、開幕に向けての意気込みを語った。

主演の山崎は、「本作はコメディですが、初めに稽古場で本読みをしたとき、演出のデイヴ（・ソロモン）が、みんながあまり笑っていないことにビックリしていて。“これは大丈夫か!?”という不安からスタートしました。ですが稽古が進むうちに、絶対にお客様に楽しんでもらえるという確信が生まれました。舞台は実際にお客様が入ってようやく完成するので、自分たちが作ってきたものをみなさんがどう受けとめてくださるか、すごく楽しみです」とあいさつ。

それを受けて、愛希も「みんなで意見を出し合いながら稽古してきたので、お客様が入っての反応がとても楽しみです。私自身は、丁寧に演じていきたいなと思っています」と意気込みを語った。

昆は、「稽古場でこんなにずっと笑っていた作品は初めて。通し稽古も何回も重ねているのに、毎回おもしろくて笑っちゃうくらいでした。お客様にも笑ったり反応してもらったり、ある意味“参加型”のミュージカルだと思うので、ぜひ参加してください」とユニークな表現でアピール。

金井は、「とても楽しくて華やかなお話なので、早く披露したい気持ちです。ここにいるプリンシパルのみんなはもちろん、アンサンブルがとってもステキなので、楽しみにしていただけたら」と気遣いに溢れた言葉を述べた。

岡田は、「明日の初日、とてもワクワクしています。お客様も僕たちと一緒に『トッツィー』を楽しんでいただけたら」と言葉は少ないながら、意気込みの伝わってくるコメントを。

岡田とWキャストを務めるおばたのお兄さんは、「とにかく見てほしいと心の底から思います。小さい子どもや中高生が見たときに、こんな舞台に立ちたいとあこがれて、この世界を目指す子もいるんじゃないかと思うような舞台です」と作品のすばらしさを表現。

エハラは、「芸人として気合を見せてやろうと思い、バシッとパーマをかけたのですが、メガネをかけたら韓流ドラマの上司役みたいになってしまいました」と笑わせると、「みんなに声を出して笑って楽しんでほしい舞台です」と、アツい言葉で結んだ。

ブロードウェイでミュージカルの観劇経験があるという羽場は、「あのスピード感やキレ味がこの作品には満ち溢れているので、参加できることがすごくうれしい。ただ、ミュージカルといいながら私は歌も踊りもないのが非常に残念です。でもがんばります！」とユーモアを交えてコメント。

キムラは、「今年1本目のお芝居がこの作品でよかったなと心から思います。エネルギーが満ち満ちていて、私自身、稽古場で本当に元気になったんですが、ご覧になった方々のことも元気にし、幸せにし、明日がんばろうという気持ちになってもらえると思うので、たくさんの方に見ていただきたいです」と熱量高く語った。

本作は、山崎の女装姿も話題だ。記者から日常生活への影響を聞かれた山崎が、スカートをめくって「脚キレイでしょ？」と脚を見せると、会場からどよめきが。「ガニ股じゃいられなくなったり、気づかないうちにドロシーになっている瞬間はありますね。腰の前で手を組んでいないと落ち着かなかったりするんです」と言う山崎に、岡田が「いつもより、さらに物腰が柔らかい気がする」と同意。

さらに、山崎の衣装の早替えについて話が及ぶと、「本番中に早替えが30回あるんですが、最速で40秒ぐらいで着替えないといけないんですよ。そのたびにメイクをしていただいて、ネイルもイヤリングも～というように全部やってもらうので、舞台裏が本当に大変です」と、裏での苦労話を披露した山崎。

最後は座長として、「今年は震災があり、被災されたみなさんにとって一日も早く心穏やかに過ごせる日々がくるといいなと心から祈っております。こうして当たり前のようにある日々は、決して当たり前ではなくて。もし明日がなかったとしても、今日の公演でやりきったと思えるような公演を目指して、1回1回を大切に演じて。たくさんの愛とハッピーと笑いをみなさんに届けたいと思いますので、ぜひ最後まで応援してください」と愛のあるメッセージを送った。