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森田剛、間宮祥太朗ダブル主演。Bunkamura Production 2024『台風 23 号』開幕!「市井で生活する人々と同じ目線で物語を紡ぎたい」

REPORT

10 月 5 日(土)より 10 月 27 日(日)まで東京・THEATER MILANO-Za にて、11 月に大阪・愛知にてBunkamura Production 2024『台風 23 号』が上演される。

演出を務めるのは、2014年の『殺風景』に始まり、感染症禍の20年に一旦は公演中止となりながら、22年に復活を果たした『パラダイス』まで、5つの新作をBunkamuraに書き下ろし、演出・出演してきた赤堀雅秋。最新作となる『台風23号』では、戦後最大級の台風23号が迫る、海沿いのとある町に生きる市井の人々を赤堀独自の視点で描き出す。

主演を務めるのは、映像・舞台問わず数多くの作品で硬軟さまざまな表情を魅せる森田剛、そして映像作品では見ない日がないほど引っ張りだこの間宮祥太朗。 今作で初共演を果たすこの二人が、ダブル主演で赤堀作品に初挑戦する。

さらに、かねてより赤堀作品への出演を切望していた木村多江、コメディアン・歌手・俳優とマルチな才能を見せる藤井隆、近年ドラマや映画で主演を務め注目を集める伊原六花、舞台での活動と並行して映画やドラマにも出演する駒木根隆介、これまで数々の演劇賞を受賞してきた秋山菜津子、そしてベテラン俳優佐藤B作ら豪華俳優陣が名を連ねた。

今回は、森田剛、間宮祥太朗、木村多江、藤井隆、伊原六花、 駒木根隆介、秋山菜津子、佐藤B作、赤堀雅秋(作・演出) が登壇した取材会でのコメントと舞台写真をお届けする。

取材会コメント

作・演出 赤堀雅秋

長く演劇に携わってきましたが、こんなに穏やかな心境で初日を迎えるのが初めてでむしろ不安です(笑)
かまぼこ工場で働く森田さんと離婚した奥さんの弟が間宮さんという、当初は義理の兄弟の設定で発表していました。そんな中、執筆がこれまでになく難航してしまい、森田さんの役を配達員に変えたところで自分の中で物語が動きまして、当初の設定から変更が生じたことはご容赦いただけると嬉しいです。
市井で生活する人々と同じ目線で物語を紡ぎたいと思っています。商業演劇でこういった視点から愚直に物語を描いている作家は少ないと思っていて、今回もそこは強い思いで書きましたし、これからも続けていきたいと思っています。

森田剛

稽古で一生懸命積み上げてきて強い思いがあるので、きちんと出せるように、荷物を一生懸命運びたいです(笑)
生きるためにとにかく時間通りに荷物を運ぶ、まっすぐな男の役。出演者全員それぞれに見せ場があり、いいシーンや見どころもたくさんあるので観てほしいです。
間宮さんとは今回ご一緒することが決まって会うのを楽しみにしていました。稽古に向かう姿勢も勉強になりましたし、なんでもすぐにできてしまってコノヤロー!いいな!と思っていました。(間宮さんから、それは違います!そんなことないです!と訂正が入る)
僕自身は役をつかむのにとても時間がかかってしまい、稽古中、赤堀さんから注意されて泣きそうになった瞬間もあったのですが、横を見たらB作さんも同じ顔をされていて、救われました!

間宮祥太朗

稽古の時から、自分の出ていないシーンを観ていて、好きな作品だなと思っていました。
自分の出ていないシーンであっても、もう客席から観ることはないので少し寂しいですが、それだけ好きだと言える作品に出演できる幸せを噛みしめながら、一公演一公演を大事に演じていきたいです。
僕が演じるヘルパーは、自分の中では頑張っていて、人当たりも良く、正当な評価を受けたいという思いが強い人で、それが会話の中で見え隠れしています。僕は、配達員(森田)がカブトムシの話をするところがすごく好きです(笑)
剛さんは、喋らない方だと色々な方から聞いていましたが、赤堀さんと3人で食事に行ったときに、全然そんなことないよと色々喋ってくださって、お会いする前とは印象が変わりました。役者として底知れない力があると再認識しましたし、一緒に演じていて楽しいです。趣味の師匠としてプライベートでもお世話になっています(笑)。
観てくださるお客様一人一人の人生や生活によって、同じシーンを観て大笑いする人もいれば、涙がこぼれる人もいるような作品だと思うので、お客様一人一人にとって大切な作品になれば嬉しいです。

木村多江

映画でもドラマでも舞台でも初日はいつもとにかく緊張します。
ただ舞台は今日で終わりではなくまだまだ続くので、その間に成長し続けられたらいいなと思います。皆さんの足を引っ張らないように、お客様に喜んでいただけるように精いっぱい演じたいです。
私の役は危うくて不安定な危なっかしい、頑張りをコントロールできず苦しみもがいているような役。自分が出ているときの皆さんを観ているのが好きです。B作さんはお父さんとしてイラっとさせられるけど人間味があって、そんなB作さんが自分の気持ちを森田さん演じる配達員に吐露するシーンが私はとても好きです。

藤井隆

物語がとても難しくてわからないことがたくさんあって、ずうずうしいですが稽古が苦しくて、早く初日を迎えたい!なんて思っていました。そして今日やっと本番を迎えて、一生懸命頑張って大阪・豊橋と最後まで体調管理もしっかりしていきたいと思います。僕は木村さんの役を不安定にさせてしまっている理由の一つで、いろいろなことがうまくいかなくて、困っている役。スナックひまわりのママの親子のやり取りや、配達員がある落とし物をしてしまうところが、すごく素敵なシーンだと思います。

伊原六花

稽古にお金を払いたくなるぐらい、素晴らしい皆さんからの学びが多い稽古の時間で、毎日がとても楽しかったです。
私が演じる宏美は等身大の役で似ているなと感じる部分がたくさんありました。
この年代だからこその、大人と子供の間のような感じがして、大人っぽくありたいけど、まだまだ子供として扱われるという色々な悩みがぐるぐるしている役だと思っています。好きなシーンはたくさんありますが、田辺さん(間宮)と秀樹さん(藤井)の冒頭のシーンがいいなと思ってます(笑)
今日から初日ですが、まず目の前のことを一生懸命に、一日一日を大切にしていきたいです。

駒木根隆介

これまで稽古で積み上げてきたもの、内側から生まれてくるエネルギーを信じて演じたいと思います。
僕が演じる警官は途中で違う側面を見せるのでぜひそこをチェックしていただきたいです。

秋山菜津子

今回のお芝居はワンシチュエーションなんですが、そういう作品は難しいところがあり、でも赤堀さんの作家論を感じつつ、その中で生きて楽しんでいきたいと思います。
私は伊原六花ちゃんと親子の役を演じますが、六花ちゃんの感性がとても素敵で、一緒のシーンがとても好きです。森田さんが配達員としてうごめいている姿や、B作さんが煙草を探している姿といった楽しいシーンもあります。

佐藤B作

赤堀さんの作品は大好きでこれまでよく拝見していたのですが、観るのと演じるのは大違いで、冬山に登るような難しい稽古をやってきました。初日はいつでも緊張しますが、今回は認知症の役ということで、何があっても大丈夫、と自分に甘い佐藤B作です(笑)
僕は老人の役で、嫌でダメな部分もありつつ、でも救われるところをどれだけ演じられるか、まだ悩んでいます。森田君がやたら走っているところ、間宮君がキレるところが好きです。すごいなこの人たち、僕ぐらいの歳になったときどんな俳優になっているんだろうと、一緒に舞台にいて見惚れてしまうような素晴らしい方ばかりです。年を取ると衰えるばかりなので、これから初日、頑張っていこうと思います(笑)

舞台写真

公演概要

Bunkamura Production 2024
『台風23号』

作・演出:赤堀雅秋
出演:森田剛 間宮祥太朗 木村多江 藤井隆 伊原六花 駒木根隆介 赤堀雅秋 秋山菜津子 佐藤B作

【東京公演】
2024年10月5日(土)〜10月27日(日)
THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)

チケット料金:
S席12,000円 A席9,500円 (税込・全席指定)
U23(23歳以下当日引換券)5,000円 (税込)   ※未就学児入場不可

【大阪公演】
2024年11月1日(金)~11月4日(月・休)
森ノ宮ピロティホール

【愛知公演】
2024年11月8日(金)・11月9日(土)
穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

企画・製作:Bunkamura

THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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