鳥越裕貴、植田圭輔、村田 充インタビュー 舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」 「今作は“不可能はない”ということを、強く示しているような作品」
――今作から、村田さんの他にも、太宰 治役の田淵累生さん、フョードル・D役の岸本勇太さんが新しく加わりましたが、カンパニーの雰囲気はいかがでしょうか?
植田:どうですか? 座長!
鳥越:(田淵)累生はまだ参加出来てないんですけど(※取材時)。(岸本)勇太くんはすごくマイペースにしっかり自分の仕事をしている感じですね。でも、僕いつも人数が多いとパーッと賑やかにやってるんですけど、今回は少ないからちょっと落ち着いてやろうと思ってたら、なんか植田さんって方が、今ようわからん木投げるゲームにハマってるらしくて。
植田:モルックな。
鳥越:なんかそれを、みんなを引き連れてやってました。まさかの充さんまで(笑)。その間僕は必死にセリフを覚えていました(笑)。すごく素敵ないい空気のカンパニーやと思います。
植田:でも、右に同じという感じですかね。基本的に鳥と(橋本)祥平が演出を付けられてるときに、ワチャワチャっとして、でもやることはしっかりやって。っていうのを「ハハッ」て笑いながら見て、オンオフはしっかり感じつつ、抜くとこは抜いてという感じでやれているかなと思うので。すごく穏やかというか、一番いい現場の空気でやれてるんじゃないかなと思いますね。それでいて進みが早いっていうのは、どういうことなんだろうと思うんですけど(笑)。すごく順調だなと感じています。
村田:モルックをやりまして(笑)。もう今年44歳になるんですけど。この歳になってくると、なかなか初めて経験することに出会うチャンスというのを、自発的に見つけられないものですから。植ちゃんのお陰で初めてを経験できました(笑)。何事も経験なんで、そういった感じからもレギュラー陣と私を含めた加入組とが、植ちゃんの配慮でコミュニケーションを取る時間ができたと思っています。
本当になかなかなスピードで稽古も進行していて。稽古中も、お芝居とお芝居で役者間の見えない会話というのがまだ試せているような速度感ではないので。稽古じゃない時間に、そういったコミュニケーションが取れたことは、すごく大事なことだったと思います。みんながみんなちゃんと気配りができて、客観的にそれぞれが配慮している。そういった意味でも、なかなか他の現場にはないような、あったかい現場になってると思います。