原田優一、太田基裕インタビューミュージカル『ダブル・トラブル』「二人ミュージカルは大変だけどとてもやりがいのある作品」

2021.04.29

INTERVIEW

――今回、タップダンスもあるということですが、振り付けについてはいかがでしょうか？

原田：今回、振り付けはものすごくボリュームがあるのですが、お芝居に沿った感じで創っていただいているので、ダンスのみだけではなく、シーンの中でお芝居とダンスを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。ガツガツ踊るけど、そのシーンで伝えたいことやキャラクターの関係性みたいなものを汲んでいただけていると言いますか。すごくエンターテインメントなものになっていると思いますね。

ただ、いろんなジャンルが出てくるので本当に難しいです。女性振りも、男性振りもありますし、タップダンスもふんだんに組み込まれているので、一曲終わるとかなり息も絶え絶えみたいな感じで、毎回次のセリフが言いづらくて。なので、これを最初から最後までやったときにはどうなっちゃうんだろうと、今からちょっと不安な気持ちもあります（笑）。ものすごく激しいしハードですね。

太田：僕は本当にダンスが不得意なので、ついていくのに必死なんですけど。でも、いろんなキャラクターを演じながらのダンスナンバーなので、そこはそのキャラクターの個性や特性を生かしながら、自分の中にうまく落とし込んでいけたらお客さんに楽しんで観てもらえるのかなと。その辺りはいいバランスでやっていけたらいいなと思っています。ただ、とにかく分量が多いので、まずはそれを覚えることに必死ですね。そこからどうやって自分の中で咀嚼していこうかと考えているところです。

原田：今回は、一つの部屋の中で全てのお芝居が行われるんです。小道具とかもすごくいっぱいあるので、ゲームとかお遊びじゃないですけど、「これもフリに使えるね」みたいな感じで部屋の中にある小道具を使ったりもしています。アイデア勝負といった感じなので面白いなと思いますね。

――2チームでアイデアを出し合われたりもするのでしょうか？

原田：そうですね。

太田：もらったりもしますしね。

原田：そのアイデアいただくね、みたいな（笑）。2チームとも振りも歌もセリフも一緒なんですけど、個性というか、同じ動きで同じことを言っているのに、すごく色味が違うのでそれもすごく面白いところだなと思います。

――ちなみに、ふぉ～ゆ～の福田悠太さんと辰巳雄大さんの〈ハリウッドチーム〉のことは、気になるものですか？

原田：そんなに気にならないですね。今は、自分たちのことでいっぱいいっぱいと言いますか（笑）。相手チームが稽古をしているときも、「それいいね！　面白いことやったね！」みたいな感じでお互いに笑ったりしていますし、新たな発見があると、自然にお客さんのような感じで楽しんでいますね。今回ライバル要素は全くないので、それが楽しいし稽古場にいてもすごく雰囲気がいいなと感じています。