正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)主演、原作・脚本加藤シゲアキ『染、色』取材会レポート!
5月29日(土)より東京グローブ座にて『染、色』が開幕。
本作は、加藤シゲアキが2015年に出版した短編小説集「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA/角川文庫刊)収録の、美大生のリアルな日常と葛藤を描いた作品。関西ジャニーズJr.“Aぇ! group”のメンバー正門良規が主演を務める。
今回は、正門良規(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.)、三浦透子、岡田義徳、加藤シゲアキ(原作・脚本)、瀬戸山美咲(演出)が登壇した取材会の様子と舞台写真をお届けする。
取材会レポート
――作品への意気込みと、稽古を終えた手応えはいかがでしょうか?
正門:一年越しにようやくお客さんに直接伝えられるので、今めちゃくちゃ気持ちが高まっています。
――汗もその気持ちの表れでしょうか(笑)。
正門:出てますねえ。比例してます。ズクズクです(笑)。
――三浦さんはいかがでしょうか。
三浦:本番直前なんですけど、まだまだ進化している感じがしてすごく楽しみですし、本番が始まってからも、より一層よくなっていくのかなという感じがしているので、すごく楽しみな気持ちで今稽古を頑張っています。
岡田:一年待ちましたね。やっぱり、いろいろと中止になっている作品が多い中でこういう形で公演ができることは本当に奇跡だと思っているので、それも踏まえつつみんなで一致団結して頑張っていけたらと思います。
――クリエイターのお二人にもご挨拶いただきたいのですが、今回は加藤さんが主演を務めた「グリーンマイル」のときとは、また違った関わり方になると思うのですが、今回の関わり方を踏まえて、どのような思いで初日を迎えられますか。
加藤:クリエイターの加藤シゲアキです(笑)。このプロジェクトが動き出してから、一年半くらいかかっていると思うんですけど。本来であれば昨年公演する予定で、瀬戸山さんとも何度も打ち合わせをして、「すごいいい台本ができたね」という話をしたちょうど次の日に中止が決定してしまって。せっかくお互い話し合っていいものを作れたのに悔しいですねという話をしたのが、昨年の4月末くらいだったんですけど。
それが、まだ情勢がどうなるかわからないながらも、もう一度上演する機会をいただけたことがすごく嬉しかったです。本当であれば昨年公演したかったけれども、「逆に、一年いろいろあった思いをエネルギーにしていい作品にしたいですね」と、瀬戸山さんとは気持ちを一つにしてここまでやって来れたと思いますし、僕の思いを瀬戸山さんが受け止めて演出してくださったので、すごくいいものができるんじゃないかなという実感があります。
――加藤さんにもいろいろと変化がありましたもんね。
加藤:何かと話題にしていただく機会が多かったので(笑)、そういう意味ではよかったのかなと思います。
――瀬戸山さんはいかがですか?
瀬戸山:今加藤さんがおっしゃったように、一年前に「すごくいい戯曲ができたね」という手応えがあったので、世に出せないことが本当に悔しかったんですけど。今回、こうして稽古を重ねて、本番ももう明後日ということで、原作も本当に面白いし、戯曲もさらに深まっていてとてもいい作品だと思いますし。それを実際に演者の皆さんに演じてもらって、作品が生き始めたなという感じがしています。
――一年の間で手直しされることはあったんですか?
加藤:ほとんどは昨年できていたんですけど、年明けに上演が決定してから、微修正程度に数回直しました。
――その辺は正門さんはどのように捉えていらっしゃったんでしょうか?
正門:毎回変化を楽しみにというか、純粋にどこが変わっているんだろうとワクワクしながら本を読んでいました。