森崎大祐×日野友輔インタビュー 『DOPPEL』「一度観ただけでは終わらない映画だと思います」(後編)
2026年4月17日より映画『DOPPEL』が公開されます。
本作は、クラウドファンディングから始まり、全国30館で2024年に公開され話題となった『追想ジャーニー リエナクト』の監督・谷健二氏の最新作。
主人公の光井昇役は本作が初主演映画となる森崎大祐さん。人気劇団・劇団白夜の新人俳優で<感情のない殺人鬼>役として次回公演の主演に抜擢される光井昇を演じます。
さらに、共演には、劇団白夜の看板俳優となる宮林陽介役の橋本祥平さん、劇団白夜の元劇団員の外立智行役に日野友輔さん、劇団の演出家 寺田直役を浅沼晋太郎さんが演じます。
THEATER GIRLは、森崎大祐さんと日野友輔さんにインタビュー。後編では、共演者である橋本祥平さんや浅沼晋太郎さんの印象をはじめ、撮影現場で感じたことや刺激を受けたエピソードについて語っていただきました。さらに、ご自身の“意外な一面”やプライベートのマイブームなど、お二人の素顔にも迫ります。
なかなか衝撃的なスタートでした
――共演者の橋本祥平さん、浅沼晋太郎さんの印象はいかがでしたか?
日野:橋本祥平さんは以前から存じ上げていましたが、今回が初共演でした。見た目はとても爽やかな印象ですが、実際はお兄さん気質で、そのギャップも含めてとても魅力的な方だと感じました。
また、浅兄(浅沼さん)とは以前番組で1年間共演していたのですが、相変わらずクリエイティブな発想をお持ちで、お芝居の面でも多くの刺激を受けました。
森崎:橋本さんは同じ事務所の先輩なのですが、実際にお芝居をご一緒するのは今回が初めてだったので、最初はとても緊張しました。同じ事務所だからこそ、余計に背筋が伸びる感覚がありましたね。
ただ実際にはとても柔らかい方で、「祥平さん、ここをこうしてみてもいいですか」と相談すると、「いいね、やってみよう」とすぐに受け入れてくださって。一緒にセリフを合わせる時間も丁寧に作ってくださいました。
日野:もうリアル陽さん(役名)ですね。
森崎:本当に役柄の宮林そのままのような雰囲気があって、とても心強かったです。とはいえ、クランクインして最初のシーンが取り調べで、大先輩に机を叩かれたり、その後は突き飛ばされているシーンを目の当たりにしたりと、なかなか衝撃的なスタートでした(笑)。「大丈夫ですか?」と何度も声をかけた記憶があります。
浅沼さんは現場に入ったときからとてもフレンドリーに接してくださって、いろいろな話をしました。サウナがお好きということで、そういった話題でも盛り上がりましたし、演技面でも非常に分かりやすくアドバイスをくださるんです。
「ここはもう少し言葉を大切にしたほうがいい」といった具体的な指摘を、僕だけでなく周りのキャストやエキストラの方々にもされていて、常に現場全体を見ていらっしゃる方だと感じて、本当に尊敬しています。

お二人の“ギャップを感じる一面”とは……!?
――二面性ということにちなみ、ご自身の中で「意外だと思われがちな一面」、ギャップを感じる一面などはありますか?
日野:僕って大雑把そうに見えますか、それとも几帳面に見えますか?
森崎:え~……! 大雑把そうかな?(笑)
日野:ですよね(笑)。僕はけっこう大雑把だと思われがちで、自分でもそう思う部分はあるんですけど、変なところで几帳面なんです。例えば洗い物をするときに、フライパンを最初に洗うのがどうしても嫌で。スポンジが汚れるので、箸などの軽いものから洗って、最後に大物を残したいタイプなんです。
それから排水溝のネットも、冬は可燃ゴミの日の直前に替えますが、夏は一度でも料理をしたらすぐ取り替えて袋に包んで捨てます。あとは、プロテインを飲むときは粉に対する水の量をきっちり決めていて、自分の中で4秒数えながら注いだりもします。
ただその一方で、洗濯物は畳まずにどんどん山積みになっていきますし、玄関の靴も次にどれを履くか分からないから出しっぱなしにしてしまったりして。几帳面と大雑把の両方が混在しているので、自分でも面倒くさい性格だなと思います。

――森崎さんはいかがでしょうか。
森崎:僕は意外と暗いかもしれません。人といると普通に会話も弾みますし、言葉もよく出てくるんですけど、一人でいるときはかなり静かですね。
日野:でも、本当に暗い人は一人で窓を開けたり閉めたりしないかも(笑)。
森崎:あれは、うれしすぎるからの奇行(笑)。例えば寝起きとかは、かなりローテンションですし、自分でも「あ、暗いな」と思うことがあります。基本的にはあまり裏表があるタイプではないと思うんですが、一人のときは、静かな時間を過ごしていることが多いです。
外で横になる時間がちょっとした楽しみ
――お二人の最近のマイブームについても聞かせてください。
日野:最近は散歩にハマっています。ほぼ毎日1時間くらい歩いていますね。以前はノンストップで1時間半くらい歩いていたんですけど、最近は公園の芝生で大の字になって空を眺めたりもしています。あれ、僕も暗いのかも(笑)。
でも、そうやって外で過ごしているとリフレッシュできますし、都会の中でも自然を感じられる瞬間があるんです。以前は、自分を見つめ直すときはインドアになりがちだったのですが、最近は外で過ごす時間が増えました。
ただ、帰宅してコートを脱いだときに泥だらけになっていたりして、そこはあまりきれいとは言えないんですけど(笑)。今は外で横になる時間がちょっとした楽しみになっています。
森崎:僕は料理ですね。あまり得意ではないのですが、最近始めました。韓国のカムジャタンという辛い鍋を作ってみたのですが、これがびっくりするくらい美味しくなくて(笑)。材料を入れて煮込むだけなのに、なぜかうまくいかないんです。
作る料理がすべて不味くて(笑)。ただ、それでも「次はもっと美味しく作ろう」と思って、また挑戦するのですが、やっぱりうまくいかない。毎回違う料理に挑戦しているんですけど、毎回失敗して(笑)、不思議とそれでも続けてしまっています。いつか成功する日を待ち望んでいます。

――最後に、本作を楽しみにされている皆さまへメッセージをお願いします。
日野:この作品では、役者がぶつかる壁や葛藤が描かれていますが、きっと観てくださる方それぞれが、自分自身に重ねられる部分を見つけられると思います。物語は後半に向かって目まぐるしく展開していき、「これは現実なのか、どの世界線なのか」と考えさせられる構成になっています。
繰り返し観ることで新たな発見がある作品だと思いますので、ぜひ劇場で体感していただけたらうれしいです。
森崎:本当に一度観ただけでは終わらない映画だと思います。繰り返し観ることで理解が深まり、何気ないセリフにも新しい意味が見えてくるはずです。例えば、登場人物の言葉が誰かに向けられているようで、実は自分自身に向けているのではないかと感じられる場面もありますし、それぞれの背景を想像する楽しさもあると思います。
個人的にも、撮影当時は役と重なる心境の時期だったので、光井という人物の感情により近い形で向き合えた実感があります。4月公開ということで、新しい一歩を踏み出す方も多い時期だと思いますが、この作品を通して、壁にぶつかりながらも前に進む勇気を感じ取っていただけたらうれしいです。

取材・文:THEATER GIRL編集部
撮影:遥南 碧
作品概要

映画『DOPPEL』
2026年4月17日公開
出演:森崎大祐 橋本祥平 日野友輔 長谷川太郎 / 浅沼晋太郎
脚本:長谷川太郎
監督:谷健二(『追想ジャーニー リエナクト』『その恋、自販機で買えますか?』)
映画『DOPPEL』3日間連続舞台挨拶
21日(火):森崎大祐、橋本祥平、谷健二(監督)
22日(水):森崎大祐、日野友輔、谷健二(監督)
23日(木):森崎大祐、谷健二(監督)
チケット発売中
https://cinemart.cineticket.jp/theater/shinjuku/early_schedule
