佐竹桃華、咲山類インタビュー「天神夢双」「今まで観たことのないような、挑戦的でエネルギッシュな舞台になる」
――先ほど、「伝統の壁に風穴を開ける」というお話がありましたが、お二人が昔からずっと続けているものはありますか?
佐竹:3歳からずっと続けているのでやっぱりバレエですね。まだ18年しか生きていないんですけど(笑)、ずっとバレエの専門学校に通っていて、本当にバレエ漬けの生活だったので。でも、今振り返るとすごく大変な生活をしてたなと思うのですが、一つのことをやり続けたことは、自分の中でもすごく強みというか、自信を持ってやってきたと言えますね。
咲山:本当に面白くないのですが、やっぱり歌になっちゃうんですよね。元々、母親がピアノの先生をやっていたのですが、幼少の頃はずっと敬遠してたんですよ。「ピアノは女子がやるものだ」みたいな昔ながらのものがあって。ただ、音楽はずっと聴いていて、中学生の頃に将来どうしようかと考えたときに、なぜか音楽に惹かれたんです。そこからずっと歌と向き合ってきて、音大を目指してレッスンを受けて、ずっと歌という日々で。苦しいこともあったのですが、まだ一度も歌を嫌いになったことがないんですよね。もう自分のアイデンティティと言いますか。元々、表現をするのがあまり得意でない性格なのですが、歌を歌っているときは自分を表現することができるし、こんなにも自分の気持ちを出せるものがあるんだと。なので、ずっと続けていられることがすごく幸せですね。
――では、最後に改めて作品を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。
佐竹:一人ひとりが個性を出した上で、良い化学反応が起きているというか、色んなジャンルの方が集まって本気でぶつかると、こんなにもエネルギーが出るんだということをお稽古していてすごく感じていて。作品の内容的にも、「私達はなんで存在するのだろう」ということを軸に物語が進んでいくので、そういう部分においても、それぞれの個性が物語にすごく合っていると思います。今まで観たことのないような、挑戦的でエネルギッシュな舞台になると思うので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。
咲山:本当にその通りです(笑)。ダンス、芝居、それぞれのプロフェッショナルが集まったときに、どういう舞台ができるのかというのは、僕自身も本当に楽しみですし、きっとすごくエネルギッシュで、華やかなエンターテインメントショーができるのではと思っています。内容についても、僕らはアンドロイドという設定で、「なぜ僕たちはここに居るのだろう」ということを軸に進んでいくので、内容的にも親しみやすいと思います。目の前で華やかなことが行われるので、あまり深く考えずにその世界観に没頭していただければと思うので、化学反応を楽しみにしていてください。
取材・文:桑原梨沙(THEATER GIRL編集部)
撮影:くさかべまき
公演概要
天神夢双
2021年6月19日(土)、6月20日(日)
浅草 花やしき 花劇場
■ライブ配信あり
チケットなどの詳細は以下よりご確認ください。
https://muon-pro.zaiko.io/_item/340233