松下優也×平間壮一×彩風咲奈らが魅せる―― 圧巻のパフォーマンスで12年ぶりに“アルカード”が降臨。『THE ALUCARD SHOW』開幕!
10月6日(火)に東京・日本青年館ホールにて、『THE ALUCARD SHOW』が開幕した。
本作は、2013 年に原作・構成・演出の河原雅彦が、音楽・ダンス・映像に溢れた、演劇でもミュージカルでもない、海外でも上演できる作品を目指して創り出した新感覚エンタテインメント・パフォーマンスショー。
ヴァンパイアをモチーフに、謎のグループ「アルカード」とカリスマボーカリスト・ブラドに人生を狂わされていく人々を描き、上演されるやいなや狂信的なファン“アルカドニア”を生み出した。
ミステリアスな世界観とハイレベルなダンスパフォーマンスが評判を呼び、翌年再演されるも即完売。以降、長い眠りにつき伝説となっていた「アルカード」たちが 12 年ぶりに我々の前に姿を現し、圧倒的なパフォーマンスで観客を再び魅了する。
「アルカード」のボーカリスト・ブラドを演じるのは、初演・再演でも同役を演じた松下優也。「アルカード」のメンバーに平間壮一が同じく続投するほかSANTA、滝澤諒、赤名竜乃介、山野光、瀧澤翼と、高い表現力とダンススキルを持つ新生「アルカード」たちが結集した。そして、坂田聡、野口かおるに加え、国民的人気アーティスト・マリアを元宝塚歌劇団雪組トップスターであり抜群のスタイルを活かしたダンスで観客を魅了する彩風咲奈が務める。
今回は、オフィシャルレポートと舞台写真、コメントをお届けする。
オフィシャルレポート
場内が明るくなり公演が終了したことを告げるアナウンスが流れていたにも関わらず、客席に座ったまましばし呆然としていた。12年ぶりに蘇った『THE ALUCARD SHOW』が創り出した美しくもどこかグロテスクな世界観が、幕が下りて尚、現実に浸食してくる強烈な引力を持っていたからだ。

2013年の初演、翌年の再演以来、長く「伝説の作品」と称され続けてきたこの作品は、ヴァンパイアをモチーフに、カリスマボーカリストのブラドと6名のメンバーからなるグループ「アルカード」に熱狂し、いつしか人生までを支配されていく人々を、音楽とダンスと映像の融合のなかで描いたものだ。


エンターテイメントの旗手・河原雅彦によって紡がれたそんな世界は、演劇とも、ミュージカルとも、はたまたショーとも異なる、『THE ALUCARD SHOW』というジャンルとも呼びたい唯一無二のものだった。


しかも彗星の如く現れ、人々を魅了し尽くして忽然と消えた「アルカード」の復活を待ち続ける観客が集った劇場、という筋立てからはじまる物語は、この12年ぶりの上演に即して書き直されたのかと錯覚するほど、2026年の、いまの上演そのものにシンクロしていて、現実とフィクションが混濁していく感覚がなんとも強烈。

殊に、ノンストップ100分というハイスピードで進んでいく、いま目の前にある生の舞台から発せられる熱量がとんでもなく高く、怒涛のように繰り広げられるダンス、ダンス、ダンスの迫力をはじめ、ボーカル、登場人物たちが交わす会話、大胆に動くセット、そして映像に映し出される謎めくキーワードなどなどが、ひと時も止まることなく視覚、聴覚、思考を刺激し続けてくる。


それらが知らず知らずのうちに客席の高揚感を煽っていき、観劇しているというより、あたかも体験していると思える感覚を生んでいくのだ。
そこにはもちろんキャストたちの力も大きく作用していて、初演以来、不動のブラドとして舞台に君臨し続ける松下優也が、この12年間で積み上げてきたミュージカル界での華麗なキャリアがもたらす熟成によって、ブラドをより絶対的なスターに押し上げたこと。

そのブラドに国民的人気スターの座を奪われるマリア役に、元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈が初登場し、場面ごとに境遇や心境が変化していくマリアを大胆に、かつ丁寧に演じていることを筆頭に、それぞれの魅力が横溢している。


中でも新生「アルカード」のメンバー全員が、振付原案・MIKIKO、振付・SHINGO OKAMOTO、SAYAによる、ダイナミックかつ多彩なテイストで紡がれたダンスを、それぞれの持ち味を生かしながら踊り尽くすハイレベルなダンススキルを備えている。さらに、“俳優”としての表現力が一つ一つのダンスに息づき、絶大な魅力を放つ。

やはりこの12年間で幾多の主演作も経験した平間壮一が、三度オルロック役を演じ、ダンスで語る贅沢さはとびっきりだし、歌、ダンス共に秀でた実力を持つSANTAの常に笑顔だからこそ空恐ろしいカーミラ。クラシックバレエの素地の上に、毒気のあるシニカルさをにじませる滝澤諒のジルド。
一転ほぼ笑わず、耽美な雰囲気と気品を強く醸し出す赤名竜乃介のサンジェルミ。華麗なジャンプ力と均整の取れた美しい両腕が際立つ山野光のポプシー。アクロバティックなダンス表現にも俳優業で培った個性が光る瀧澤翼のバットと、まさに百花繚乱。







語り部の任も担い、劇中で崩れてゆく人格を痛ましく見せる坂田聡の敏腕マネージャー・ウォルター。欲望を具現し「アルカード」を求め続けるファンの狂信を振り切って演じた野口かおるのサラ。
そして様々な顔を見せる女性ダンサーたちも揃い、人の心は脆いからこそ、愛し焦がれる対象を求めるという真理が、ここにしかないエンタメのなかから鋭く立ち上る2026年版『THE ALUCARD SHOW』に仕上がっている。

この興奮の渦に身を投じれば、客席の一人ひとりが「アルカード」を求め続けるカルトファン「アルカドニア」の心理を、巧まずして覚えることができるに違いない。そんな“アルカードワールド”の熱狂を、是非劇場で体感して欲しい。


撮影:田中亜紀・加藤春日
取材・文:橘 涼香
コメント
河原雅彦(原作・構成・演出)
12年ぶりのアルカードショー。ここまできて改めて思うのだが、この舞台は一般のソレとは全く違う、かなり異質な作品だ。徹底的にスタイリッシュ、そしてグロテスクに作り込まれたこのショーは、単なるミュージカルとは一線を画し、まさに『THE ALUCARD SHOW』としか言い表せない圧倒的なオリジナリティを有している。そして一切の色褪せも感じさせない。
主演のブラド(松下優也くん)を筆頭に、今回のアルカードもバキバキに仕上がりまくっております。ぜひこの機会に劇場に足をお運びください。
そして、どうぞ心ゆくまでお心を支配されて下さいませ。
松下優也(ブラド役)
12年ぶりにブラドという役を通して、改めてこの作品と向き合い、これまでの時間を振り返りながら稽古に挑むことができました。時を経ても、やっぱりこの舞台は斬新で、唯一無二のエンターテイメントだと思います。自信を持って、最高の時間をお届けします。12年間待っていてくれたアルカドニアのみんな、そしてこれからアルカドニアになるみんな。アルカードに逢える機会は限られています。2026年の僕達をお見逃しなく。
平間壮一(オルロック役)
この作品が皆様に愛される作品になる事、そして改めてダンス、エンタメって楽しい、もっともっとみたいと思ってもらえるように頑張ります。12年前から観てくださっている方は、今回オルロックが少しだけ大人になってる所が見どころかなと思います。
観たことのある方はどこが新しくなっているのかそのままなのか、踊り方が変わったとか、表情が豊かになったとか、細かい所まで沢山見ていただきたいです。
初めましての方にはアルカードがお口に合いますように。
SANTA(カーミラ役)
遂に開幕!
僕(SANTA)もアルカドニアとして、とても楽しみです!
色んな角度の技術が創り出す、難易度が高い舞台だと感じています。
演技、ダンス、歌、舞台装置、衣装、、、色んな人の色んな力が混ざり合って完成された舞台。無事スタートラインまで来れた事に感謝です。
僕自身としては、今回新メンバーという事もあるので、また違ったカーミラの魅力に溺れてもらえたら嬉しいです。
劇場でお会いしましょう。
滝澤諒(ジルド役)
『THE ALUCARD SHOW』の幕が開きます。
僕は今作を「欲と愛に満ち溢れた混沌の作品」と捉えます。幸せという概念が存在するからこそ不幸という側面も生まれ、ブラドが舞い降りる。終わりのない流れのようにも感じますがアルカドニアの皆さんとしてはそれも1つの幸福、なのでしょうか。だいぶカオスですね。
それはそれとして、とにかくパフォーマンスの密度が濃いです。迫力が凄いです。
劇場でお待ちしております。
赤名竜乃介(サンジェルミ役)
本番を直前に控えた今、これまでやってきた作品とは違うことばかりだと強く感じています。
『THE ALUCARD SHOW』でしか味わえない体験がいくつもあると思います。あえて言葉にはせず、ぜひ劇場で体感していただきたいです。
役作りでは、動きや所作の一つひとつにとことんこだわっています。細かな部分にも注目しながら、本作をお楽しみいただけると嬉しいです!
山野光(ポプシー役)
早く本番を迎えたい。
今の率直な想いはこの一言です。
尊敬しかないキャストの皆さんと過ごす稽古期間は刺激的な日々でした。
原作・構成・演出の河原さんを信じて丁寧に暴れます。
言葉を発さない分、顔の表情や空気感、存在の圧で心情やシーンを表現しなければいけないところは、とてもやりがいのあるところだなと感じています。
『THE ALUCARD SHOW』絶対に目が足りなくなると思います。
どうぞ集中していらしてください。
瀧澤翼(バット役)
実はこれだけ踊る舞台の作品が初めてで、とにかく刺激的で楽しく踊ることの幸せを実感できる稽古期間でした。
パフォーマンスでは激しさと繊細さを使い分けて個性を出しつつ、アルカードメンバーと重ねてきたものを毎公演情熱的に表現できたらと思います。
好奇心旺盛で弟のようなバットが出来上がったので、アルカードそれぞれの違いも楽しんでいただけると嬉しいです!
坂田聡(ウォルター役)
『THE ALUCARD SHOW』の世界観に馴染むのに、昭和生まれの日本男児である私は少々手こずりましたが、稽古場での悪戦苦闘の末、なんとか皆様の期待に応えるウォルター像に仕上がったと自負しております。役者陣、スタッフ陣一丸となってワンチームでつくりあげました。とにかくアルカードたちの稽古の熱量には目を見張るものがありました。必見です。楽しんでください。
野口かおる(サラ役)
欲望の集合体の肥やしになるか。意思ある熱源として神と対峙するか。迫られています。他人のお墨付きや、世間の風向きを読むのではなく、自分から湧いた泉を手掛かりに、席に座ることです。自分だけの物語がはじまるでしょう。答え合わせは、自分の中にしかない。借り物の煽り文句やよそいきの感想などいらないのです。得体のしれないものに対価を払って、今日、客席に座ったお客様。私と一緒に「なれのはて」まで行きましょう。
彩風咲奈(マリア役)
開幕の足音が、刻一刻と近づいている今、ものすごい緊張と高揚感に包まれています。
と同時に、改めてマリアとしてこの『THE ALUCARD SHOW』の世界に生きられることを、とても幸せに感じています。
『THE ALUCARD SHOW』でしか得られない何かがある――
そう確信する日々です。
ブラドとアルカード達が創り出す、圧倒的なパフォーマンス。
その世界に、お客様の心も呑み込まれてしまうのではないかと、少し心配なくらいです。
熱狂……絶叫……??
ぜひご体感ください。
松下優也×彩風咲奈×滝澤諒インタビュー 『THE ALUCARD SHOW』 「新しいものを作る感覚でやれたら」
公演概要
『THE ALUCARD SHOW』
原作・構成・演出:河原雅彦
出演:
松下優也 平間壮一 SANTA 滝澤諒 赤名竜乃介 山野光 瀧澤翼
坂田聡 野口かおる 彩風咲奈
AYUMI. decomayu HIKARU MIKU NAGISA ROZA
【東京公演】
2026年10月6日(火)〜22日(木)
日本青年館ホール
【大阪公演】
2026年10月29日(木)~11月1日(日)
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
公式サイト:https://alucardshow2026.com/
公式X:https://x.com/alucard_show
公式YouTube:https://www.youtube.com/@THEALUCARDSHOW/featured
企画・製作:TBS / AMUSE CREATIVE STUDIO / AMUSE
