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生駒里奈、池田純矢インタビュー「-4D-imetor」「想像以上に面白く、見たことのない作品になっています」(後編)

INTERVIEW

――では少し話は変わりまして。この1年間、世界も演劇界も大きな渦の中にあったと思うんですが、ご自分の中での演劇観や役者というお仕事についての考え方の変化や、揺らがずに強くなった部分はありましたか?

池田さん:僕はまぁ、本当に今言ったような感じですね。より強固になっただけで、変わった部分は1ミリもないというか。(演劇は)やっぱり必要だなと思っていますし、それは僕自身にとってもそうで。エンターテインメントという栄養がなければ、前には進んでいけない。

なんだろうな……。「人生って前に進むのが正解なのか?」っていうのもまずひとつあるんですよね。何かで成功するとか、生きた証を残すとか、そういうのは後付けだなと思って。僕は単純に“生きるために生きる”だとずっと考えています。“生きるために生きる”としたらば、生きるために楽しみは必要であって、ただそれだけだって思ってるんですけど。だからそれが演劇にできるいちばんのことで、役者にできるいちばんのこと。そして、それ以外に何もない。生きるために生きる行動を助けるには楽しみが必要で、役者はその楽しみを提供する職業。そういう基本的な部分を再認識した1年でしたね。

生駒:私も、ちょっと似てると思うんですよ。自粛前に観たのが『Endless SHOCK』なんですが 、大好きで。カッコいいですよね。ああいうものを自分も目指したいなと思っていて。お芝居もある、歌もある、殺陣もある、ダンスもある、スターがいる! エンターテインメントの詰め合わせ!みたいな。

池田:(笑)。

生駒:ああいうのが人を喜ばせると思うんです。何も考えなくても「すごいすごい!」って思えて「楽しかった!」で終われる、そういう感じが私は大好きです。

そんな中でコロナ禍になって、(演劇が)廃れないようにしたいというような思いもすごくあるけれど。私個人としては、エンターテイメントを作る時に必要とされるような人材でいれたらいいと思っていて。自分の理念とかはどうでもいいんです。仕事ができて、生活できたらプライベートは十分だなと。

でも、これからも必要とされる人材になって目指したいのは、いろいろな人……いろいろな性格、いろいろな性別、いろいろな考え方の人、そのみんなに「この時だけは楽しい」って思ってもらえるようなエンターテイメントを作ることのできる人なので。そういう感じです!

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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