平間壮一インタビュー ミュージカル「ドン・ジュアン」「少し大人になったことで、内側にある怒りを表現したい」(前編)
――前回に引き続き、再演でも生田大和さんが演出をされますが、前回と今回で変化を感じている部分はありますか?
前回と少しずつ台本が変わっていまして。今はまだ生田さん自身もどういうふうにゴールを持っていこうか考えている中、みんなの意見を交えながら作ってくださっています。再演のはずなのに一から作っているような感覚ですね。
吉野圭吾さんが現在別作品の本番中なので代役の方がいるのですが、アクションの稽古をしながらも「これは吉野さんが来てから、亡霊役の感情も含めてアクションを付けましょう」とおっしゃっていて。ある程度大枠ができているからこそ、少し時間に余裕があるので、もっと役の感情に合わせて作っていこうとしているのが生田さんから感じられて、すごく優しい方だなと思いました。「僕はこうやりたいから君たち全部これやって」という感じではなく、「どう思う?」と聞いてくださるのでとてもやりやすいですね。
――寄り添ってくださる演出家の方なんですね。
前回は生田さん自身も初の外部演出ということで、戸惑いがあると本人もおっしゃっていたのですが、そういうところも含め寄り添いながら作ってくださる感じが本当にいいなと思っています。
――再演だからこそ、より深く細かい部分が見えるようになった感覚なんでしょうか?
そうですね。最終的にどうなるかとても楽しみです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
ミュージカル『ドン・ジュアン』
【大阪公演】
2021年10月7日(木)~17日(日)
梅田芸術劇場 メインホール
【東京公演】
2021年10月21日(木)~11月6日(土)
TBS赤坂ACTシアター
出演:
ドン・ジュアン 藤ヶ谷太輔
マリア 真彩希帆
ラファエル 平間壮一
ドン・カルロ 上口耕平
エルヴィラ 天翔 愛
騎士団長/亡霊 吉野圭吾
アンダルシアの美女 上野水香(東京バレエ団)
イザベル 春野寿美礼
ドン・ルイ・テノリオ 鶴見辰吾
スタッフ:
作詞・作曲 フェリックス・グレイ
潤色・演出 生田大和(宝塚歌劇団)
協力:宝塚歌劇団
企画・制作:梅田芸術劇場
WEBサイト:www.don-juan2021.jp