小林親弘インタビュー 舞台『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD ~陽いづる雪月花編~』 「組織のボスとしてミステリアスさを大事にしたい」(前編)
INTERVIEW
――アニメ版の声優さんが、ご自身のキャラクターとして舞台に出演されることについて、改めて小林さんはどう感じていらっしゃいますか?
いやぁ、なかなかこういう試みは見たことがないので、なんなら僕がそのまま客席で観たいくらいです(笑)。稽古場から自分が出ていないシーンを見て「あー、そうだよね!」とワクワクしていると思います。
これから増えたらいいですよね。アニメがそのまま舞台になったり、これは難しいかもしれないですが、ドラマになったり、実写になったり……。だんだんそういう垣根がなくなっていくのは面白そうだなと思います。
――そうですね。でも声優さんはかなり大変になってしまいそうですね。
確かに! 両方のことを考えないといけない、みたいな(笑)。特に『擾乱』のような、SFっぽいといいますか、少しファンタジーの要素があるものは実写となると難しいと思いますが、実際に声優さんがやったらどうなるのかなとワクワク感はありますよね。今日みなさんが動いていらっしゃるのを実際に見て、僕自身も楽しみになりました。
アニメとはやはり感覚が違うでしょうし、明治座という舞台の距離感もあるので、アニメでやっていたときより全体的に大きく作るのかなと。そういうことも含め、どうなっていくのかなと期待は高まっています。でも実を言うと、緊張もありますね。
――やはりプレッシャーも同時にある感じでしょうか?
あります! かなりありますね、それは(笑)。
アニメだとファンタジーとして見せられるものが、生身の人間がやるとなると「変身できるの?」とか、「空飛べるの?」とか、あとは剣のさばき方など、そういうのを違和感なく見せるには相当な稽古を積まないといけないと思います。そこは不安やプレッシャーもありますが、試しながら頑張っていきたいです。