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山崎育三郎、尾上松也、城田優による「IMY」のオリジナル作品『あいまい劇場 其の壱「あくと」』ゲネプロ&取材会レポート!

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――「IMY」の3人からオファーがあったキムラ緑子さんはいかがでしょうか。

キムラ:稽古場がとにかく楽しかったです。「こんなに楽しい稽古でいいのかしら?」と思って。稽古場では緊張せず、みんなで楽しく和気あいあいと過ごせました。演出の成河さんがゲームなどいろいろ用意してくださって。それをみんなで楽しみながら作品を作っていく過程を踏んだので、自然とみんなが仲良くなりました。彼ら(IMY)の自由な発想を毎日毎日見ていられたのも幸せでした。本当に素晴らしいですよ。もう毎日笑っていました! 「稽古場がこんなに楽しいのってありなの?」と思って。

――今までに経験したことないようなお稽古場でしたか?

キムラ:経験したことないです。今回舞台ではエチュードをやるのですが、それを毎日稽古場でも見せてもらって。本当にこの3人の信頼関係といいますか、毎日それを見れただけでも幸せだったなと思います。「こんな歳になってこんなにいいことがあるんだ」と日々思っておりました。

――成河さんは初演出いかがでしたか。

成河:僕が頼りない演出家で、本当にこんな場所と一流のスタッフ、一流の俳優さんたちと一緒に作らせていただいて「もったいないな」と毎日毎日思っていました。どんなに間違えたことを言っても、それを許容してくれる場作りが3人は上手なので、そこに甘えて、本当に全員に助けてもらいました。今もそうですが、全員に助けてもらいながらやっています。

最後の最後にはもう演劇なのかショーなのかも分からないですけれども、僕にお願いしてくださったからには、僕が一番好きなものにはなっていると思います。本当に稽古場で不安な思いをさせまくっているみたいです(笑)。自分がやられたら文句言うだろうなということもお願いしているので。ただその分、僕は客席で毎日本気で泣いたり笑ったりしています。ぜひお楽しみください。

城田:成河くんご謙遜していますけれど、最初は育三郎が「演出家に成河くんを迎え入れたらどうだろうか」と提案をしてくれて、みんなそれぞれ成河くんのことは知っていましたし、共演経験もあったので、「面白そうだね」と。それで3人で居酒屋で成河くんを口説いたんです。「EXシアター、まじか! できるかな?」というところから始まりましたが、本当に初演出とは思えなくて。

本当にこれからお世辞抜きに、確実に、いろんなポスターで「演出・成河」と見る機会は来年以降絶対増えていくと思います! 僕も脚本を今回一本書いていますが、もしかしたら僕よりも深く、その台本を掘り下げて理解しているんじゃないかってくらい。「それ実はこういう意図なんです」と思うことは一度もなくて、むしろ気付かされることがありました。

才能の塊だと思います。役者って繊細な生き物ですから、それをもちろん理解していらっしゃって、回僕らに無理をさせることなく、そして何かチャレンジしたときには「ありがとう、ありがとう」と必ず感謝の気持ちを言ってくれる。もう人としても、演出家としても、もちろん役者としても完璧で、とにかく来年以降「演出・成河」! これですね(笑)!

山崎:本当にそう思います。すごい演出家が誕生しました!

成河:もうゲネやりましょう、ゲネ(笑)!

山崎:僕の目に間違いはなかったなって(笑)。

山崎:本当に信頼のできる。成河くんの言っている演出に付いて行けばみんなそれを信じて……(笑)。

成河:もうええわ! マジで(笑)!

松也:でも同世代から演出を受ける経験は正直なくて、さらにはいろんな解釈があって、いろんなことを話し合いながら、一つ一つをお互い納得しながらやっていけたのはすごく楽しかったですね。その中での発見もたくさんありました。僕ら3人はもちろん真剣にやっているんですけど、ふとしたときにふざけちゃうこともあるので、そこを成河くんの芝居力でぐっと引き締めてもらいたいという意図も最初はあって。もうまさに一緒にふざけながら楽しみながら、全部を引っ張っていってくれる感じは素晴らしかったです。一つだけ言えるのは……すごい演出家が誕生しました(笑)!

――皆本さんは初日を控えていかがですか。

皆本:今、急に緊張が押し寄せてきました。稽古場では毎日すごく楽しく自由に伸び伸びとやらせてもらって。でも、今とても緊張してきました。

緑子さんとお三方が真剣に体当たりでふざけたことをやったり……でも真面目にやっているお姿が本当に美しくてとってもかっこよくて。それを毎日見れたのが本当に幸せだったんです。なので、お客さまにも絶対に楽しんでいただけると思います! 私も頑張ります! 宜しくお願い致します。

――清水さんはいかがでしょうか。

清水:このカンパニーの中で一番新人で、今回が初舞台なので、右も左もわからない状態で私は稽古に臨みました。「自分はどういうふうに稽古場にいたらいいのかな?」と思っていましたが、そういう不安を感じさせないくらい、カンパニーの皆さん、キャストの皆さんがフラットに話しかけてくださって、リラックスさせてくれる環境を作ってくれたので、今日まで稽古を頑張ってこれました。

初めてすぎて、今も手が震えてます……。でも何より安心したのが、芸歴の長い城田さんでもいつも緊張するとおっしゃっていて。それが本当に安心しました。

城田:そうだよ。芸歴20年超えていても、知恵熱出すんだよ(笑)。

清水:城田さんが緊張されると仰っていたものの「本当に?」と実は思っていて。でも本当に緊張されていたのでとても安心しました(笑)。頑張ります!

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THEATER GIRL編集部

観劇女子のためのスタイルマガジン「THEATER GIRL(シアターガール)」編集部。観劇好きの女子向けコンテンツや情報をお届けします。

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