木村達成インタビュー 『SLAPSTICKS』「自分が感じた感覚をこの作品を通して味わってほしい」(後編)
――今年も残すところ少しですが、今年一年を振り返るとどんな年でしたか? 来年はデビュー10年を迎えられるとのことですが、来年の抱負も合わせて聞かせてください。
今年は、本当に振り返っている暇もない年でした。今回の『SLAPSTICKS』も年を跨いでいますし。だから、あまり振り返ることもしないようにしたいと思えるような年でしたね。今までは取材で、「今年を振り返ってどうでしたか?」と聞かれたら、多分答えられたんでしょうけど、今年は振り返っている暇はなかったなって。
――たしかに、今年は本当に様々な作品に出演されていましたよね。では来年の抱負はいかがでしょうか?
飛行機に乗って海外に行きたいですね。海外ってやっぱり仕事を忘れられる瞬間じゃないですか。日本にいると割とオフの日にも仕事の話が入ってきちゃうし、心が休まらない状態が続くので。
海外に行くことが本当に心の息抜きなんですよね。今まで海外に行けていたのが、最近はこういうご時世なので行けないですし。未開拓の地というのは、自分にとってかなりの刺激になるし、それも仕事に派生できることなので、来年こそはそういう体験ができるような場所に行けたらいいなと思います。
――では、最後に改めて本作への意気込みをお願いします。
当たり前が当たり前じゃなくなった世の中で、今この作品をやる意味があると思っています。当時、当たり前に熱意を持って作品を届けてきた人たちがどういう思いや経験をしてきたのか、ちょっぴり泣けて、ちょっぴり笑えて、ちょっぴりキュンとする瞬間を通してお客さまに届くような作品になっていると思うので、それを体感しに来てほしいです。
僕も、スラップスティックの喜劇映画を見たときに、息を呑んで見守ってしまったので、自分が感じたその感覚をこの作品を通して味わってほしいと思います。
取材・文:THEATER GIRL編集部
Photo:青木早霞(PROGRESS-M)
公演概要
KERA CROSS第四弾『SLAPSTICKS』
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
演出:三浦直之(ロロ)
出演:
木村達成、桜井玲香、小西遼生
壮一帆、金田哲、元木聖也、黒沢ともよ、マギー
亀島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本 華(以上、ロロ)
羽鳥翔太、柏木凱斗
公演日程:
東京・シアター1010
2021年12月25日(土)・26日(日)
大阪公演 サンケイホールブリーゼ
2022年1月8日(土)~1月10日(月)
福岡公演 博多座
2022年1月14日(金)~1月16日(日)
愛知公演 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
2022年1月28日(金)
日比谷・シアタークリエ
2022年2月3日(木)~17日(木)