内海啓貴インタビュー ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』「劇場でしか味わえない感動、それを生み出せる役者になりたい」(前編)
――ダンスについては、どんなアプローチをされる予定でしょうか?
今は基礎からダンスレッスンをしています。今まで2.5次元系の作品でも踊ることはありましたが、元々の運動神経やリズム感でなんとかカバーしてきた印象があります(笑)。やっぱり大きな作品なので、基礎からペアダンスも練習していますね。
――今回は社交ダンスっぽいといいますか、今までとは全く違う種類のダンスですもんね。
そうですね。ダンスで2人の距離感を表現しないといけないので、一つ一つの所作……指先まで大事なんだなと改めて感じています。細部に至るまで、丁寧に表現できたらいいなと思います。
コロナ禍でも「ミュージカルは心に明るい光を照らせるエンターテインメント」
――現在、素敵なミュージカルに多数出演されている内海さんですが、ご自身の中でミュージカルへの「愛」はどんなものを感じていらっしゃいますか?
正直言うと、こんなにミュージカルを好きになるとは思っていませんでした。実は「ミュージカルをもっとやっていきたい」と思ったのがここ3年〜4年の話なんです。
元々僕は歌が好きだったので、20歳くらいから路上ライブをしていました。お芝居も好きだったので、歌で表現したいとなったときミュージカルに出させていただきまして。「こんなに楽しい世界があるんだ」と感動しました。
そして、一番衝撃だったのはシアターオーブで観劇したブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』。「なんだ、この華やかな素敵な作品は!」と感動したんです!さらに「華やかなだけでなく、こんなにメッセージ性の強いエンターテインメントがあるのか」という驚きの気持ちと同時に、僕も役者としてこういう作品に出たい。そんな思いが出てきました。
観に来てくださったお客さまをに楽しんで頂き明るくできること、それがミュージカルの醍醐味かなと。コロナ禍になっても、ミュージカルは心に明るい光を照らせるエンターテイメントだと僕は思っているので、それを信じてこれからも頑張っていきたいなと思います。
取材・文:矢内あや
公演概要
ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち』
作詞・作曲:ジェリー・ハーマン
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
原作:ジャン・ポワレ
翻訳:丹野郁弓
訳詞:岩谷時子・滝弘太郎・青井陽治
演出:山田和也
オリジナル振付:スコット・サーモン
鹿賀丈史
市村正親
内海啓貴
小南満佑子
真島茂樹
香寿たつき
今井清隆
森 公美子
他
<東京公演>
2022/3/8(火)~3/30(水)
日生劇場
<名古屋公演>
2022年4月9日(土)・10日(日)
愛知県芸術劇場 大ホール
<富山公演>
2022年4月16日(土)・17日(日)
オーバード・ホール
<福岡公演>
2022年4月22日(金)~25日(月)
博多座
<大阪公演>
2022年4月29日(金)~5月1日(日)
梅田芸術劇場メインホール
<埼玉公演>
2022年5月7日(土)・8日(日)
ウエスタ川越 大ホール
企画・製作:東宝・ホリプロ