中村誠治郎×神里優希×佐伯亮インタビュー 舞台『うたかたのオペラ』「挑戦をやめたらこのお仕事をやっている意味がない」(前編)
――共演者の北翔さんと中村さんは過去に共演経験がありますが、今回は2人の関係性をどう新しく築き上げていきたいと考えていらっしゃいますか?
中村:以前共演したときは夫婦役だったのですが、今回はそのときと違いまして、僕がべた惚れしている関係性です。圧倒的に座組を引っ張ってくださるのは北翔さんだと思いますが、芝居になったら僕もドシッとしないといけないなと。北翔さんにぐっと食らい付く勢いで、構えていたいです。
それにしても北翔さんは「こんな天才は見たことない」と思うくらい、歌もダンスもお芝居も素晴らしくて……いい意味で化け物ですよ。僕と同世代だからこそ、余計にすごいなと思っちゃいます。芸術においてはもちろん、舞台裏でも人格者で本当に素敵な女優さん。北翔さんのオンステージになるとは思うのですが、それだけにしてはいけないなというのが僕の課題でもありますね。
負けたくないとかそういう気持ちではなく、北翔海莉さんという圧倒的な人がいれば、お客さまは絶対楽しめると思うのですが、それにプラスして、僕がもっと上がればさらに楽しんでいただけると思うので。「北翔さんがよかった」となるのは当たり前だとして、「あそこもよかった、ここもよかった」と思っていただけるように、作品全体の底上げができたらいいなと思っています。
――中村さんがいることで、2倍も3倍も素敵な作品にしたいといった感じでしょうか?
中村:めっちゃハードル上げるじゃないですか(笑)。
――それくらいの意気込みを感じました。それでもやっぱり北翔さんは頼りになる存在ですよね。
中村:それはもう……本当にその通りで。だからこそ、おんぶに抱っこではいけなくて。とにかく一生懸命頑張ります。
神里:お話を聞いている限り、北翔さんが本当に努力の天才だと。
中村:俺が北翔さんのハードルをめちゃくちゃ上げてる(笑)。でもそんなハードルも楽々越えちゃいますよね、北翔海莉さんは。
神里:はい。そんな印象が今あるので、ご一緒できるのがとても楽しみですね。盗めるものは全部盗んでしまうくらいの気持ちで挑んでいかないと。せっかく出会ったキャストの皆さんなので、北翔さんに限らず、皆さんのいいところを盗んで、一緒に作っていけたらいいなと思います。
――佐伯さんは、共演者の方の印象はいかがですか?
佐伯:神里くんとは一緒のシーンが多いので、稽古前に一緒に取材ができて人柄をいろいろ知れてとてもよかったなと思います。お芝居では(神里さん演じる)宗一が逃げてきて、(僕が演じる)武志たちがいる一座に入り、武志は宗一にいろんな話をして仲良くなって、みんなで楽しくやっているような感じです。神里くんとは歳も年齢も近いので……
中村:歳も年齢も(笑)?
佐伯:あ。年齢も近いので(笑)。
中村:天然炸裂ですね(笑)!
佐伯:(笑)。こうやって話す機会があって人柄を知れたので、芝居のプラスになりそうだなと感じます。
――取材で打ち解けましたか?
佐伯:仲良くなれそうな……。
神里:はい、仲良くなれそうです。
中村:絶対なれるよ!
神里:僕もそんな気がします。
佐伯:同じ匂いをちょっと感じるなって(笑)。
中村:だよな。
佐伯:感じますよね?
中村:感じる。
神里:バレちゃいました?
佐伯:もっといろんな話を聞きたいですね。