平間壮一×小関裕太インタビュー ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』「今まで経験してきたものがどう合わさるのか楽しみ」(前編)
――今少し楽曲のお話がありましたが、改めて本作の楽曲の印象はいかがでしょうか?
平間:歌唱指導の先生とも話していたのですが、なかなか特殊だなと。オリジナル版だとすごくフェイクまみれだったりするので、これをどうやって日本語にするんだろうと思いました。
日本語でも、要所要所で癖と言いますか、音符が違うところがあったりして。今はまだ、お芝居の中でやってみて「言葉として伝わるのか?」という段階です。そういった意味でも日本初演というのは難しいなと感じました。
でも、楽曲自体は本当にポップス寄りで、すごく現代的な聴き馴染みのある曲だったり、音楽としては、とても心躍るような感じだったりするので、本当に素晴らしいです。ただ、お芝居でと考えると、より丁寧にやっていかないといけないなと感じています。
小関:僕も、難しいなと思いました。アルバムを聴いていただくと分かるのですが、耳馴染みがいい曲が多いんです。聴いている分にはすごく耳馴染みがいいし印象的だなと思うんですけど、歌ってみるとこんなに難しいんだというのを最近特に感じています。
リズムがすごく独特で同じ楽曲の中でも、例えばワルツの中にちょっとボサノバっぽいリズムが入っていたり、バックミュージックではないんだけど、少しリズムの切り替えみたいなものが細かく指示されていたりするので、そこをなんとか自分のものにしたいなと思っています。
平間:曲だけ聴いていると明るくて心躍りそうな感じで全体的に楽しい雰囲気なんですよね。でも、楽しい雰囲気の曲が多いのに言っていることはちゃんと自分が感じていることだったりするんです。過去に起こったことを言っているのに、音楽がすごく楽しそうだったりするので、単純に聴いていると「この人は何を思っているんだろう」って思ってしまう可能性がある気がするので、そこを丁寧に伝えたいよね。
小関:そうですね、分かります。
――歌稽古をしていて、手応えを感じたなという瞬間はありましたか?
小関:僕は全くないですね。
平間:俺も全くないです(笑)。
――曲に関しては、やはりまだ難しいと感じる部分が大きいのですね。
平間:歌稽古自体、まだあまり長時間していないので(取材時)。それだけで難しかったもんね。
小関:昨日が稽古初日だったんですけど(取材時)、目の当たりにしたっていう感じです。
取材・文:THEATER GIRL編集部
公演概要
ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』
脚本・作詞・作曲:Max Vernon
演出・翻訳・訳詞・振付:市川洋二郎
出演:
ウェス:平間壮一
パトリック:小関裕太
バディ:畠中 洋
イネズ:JKim
フレディ:阪本奨悟
ヘンリ:関谷春子
リチャード:大村俊介(SHUN)
警官・不動産業者 ほか:大嶺 巧
デール:東山義久
ウィリー:岡幸二郎
【東京公演】
2022年2月1日(火)~2月13日(日)
会場:日本青年館ホール
【大阪公演】
2022年2月24日(木)~2月27日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
企画・製作・東京公演主催:アミューズ
【オフィシャルサイト】https://theviewupstairs.jp/
【オフィシャルTwitter】@viewupstairs_jp